2-1:アイリスIF2大賞を分析&考察してみた!
アイリスIF2大賞(第2回)の開催期間は2022年12月20日から2023年3月20日まで。
第1回と同じように、女性向けの「恋愛」「ファンタジー」をメインテーマにした作品を募集していました。
アイリスIF2大賞の応募作品は109作品読みました。
この時も読んだ作品すべてに独自の評価点をつけています。
というわけで、その評価点をもとにいろいろ分析・考察した結果を発表していきますね。
数字がいっぱい出てくる上に長いので、要点のみ知りたい場合は下の方にある『まとめ』というところまで飛ばして見てください。
* * *
アイリスIF2大賞の応募総数は、締め切り時点で2048作品でした。
前回のアイリスIF大賞(第1回)の時は約2500作品だったので、ちょっと減少していますね。
まあ減少したといっても全部読むのはやっぱり無理なので、今回も読む作品の条件を絞りました。
今回読んだのは、8万字から20万字の完結済み連載作品。
除外ワードは「悪役令嬢」「婚約破棄」「乙女ゲーム」「ざまあ(ざまぁ)」、そして「悲恋」。
それに加えて、「ボーイズラブ」「ガールズラブ」も除外。
男性向けの作品や、男性向けなのか女性向けなのか分からない作品も除外。
第1回の時に読んだ作品も除外しています。
そうして絞り込みをした結果、109作品を読むことになりました。
(第1回の時は流し読みをしたりもしましたが、第2回からはきちんと読んでいます)
109作品の総合ポイントの分布はこんな感じ。
0~99pt:32作品。
100~999pt:48作品。
1000~2999pt:10作品。
3000pt~:19作品。
それでは、アイリスIF2大賞の応募作品につけた独自の評価点の結果を発表していきますね。
評価点は思いきり主観的につけています。ご了承ください。
第1回の結果(女性向け作品に絞った数値)も合わせて発表します。
評価点の平均。
1.『読みやすいか』(5点満点)
0~99pt:2.2点【第1回は2.3点】
100~999pt:2.7点【第1回は2.7点】
1000~2999pt:2.6点【第1回は2.8点】
3000pt~:3.2点【第1回は3.0点】
2.『キャラは魅力的か』(5点満点)
0~99pt:2.6点【第1回は2.6点】
100~999pt:3.0点【第1回は3.1点】
1000~2999pt:3.0点【第1回は3.1点】
3000pt~:3.1点【第1回は3.1点】
3.『起承転結があるか(クライマックスで一番盛り上がっているか)』(5点満点)
0~99pt:2.6点【第1回は2.7点】
100~999pt:2.6点【第1回は2.8点】
1000~2999pt:2.3点【第1回は2.9点】
3000pt~:2.8点【第1回は2.5点】
4.『読後に満足感があるか』(5点満点)
0~99pt:2.2点【第1回は2.1点】
100~999pt:2.4点【第1回は2.7点】
1000~2999pt:2.4点【第1回は2.7点】
3000pt~:2.6点【第1回は2.5点】
合計評価点(20点満点)の平均。
本屋さんや図書館に並んでいそうなのが12.0点以上。
買いたいなと思うのが15.0点以上、というイメージです。
0~99pt:9.6点【第1回は9.6点】
100~999pt:10.7点【第1回は11.3点】
1000~2999pt:10.3点【第1回は11.4点】
3000pt~:11.6点【第1回は11.0点】
きゅんきゅん度の平均。
「きゅんきゅん度」とは、恋愛ものとして欠かせない心のときめきがどれくらいあるのかをパーセンテージで表したものです。
50%以上あれば、恋愛ものとして読める作品。
70%以上あれば、恋愛要素が多めで満足できる作品、という感じです。
0~99pt:40.3%【第1回は34.2%】
100~999pt:42.3%【第1回は46.0%】
1000~2999pt:44.0%【第1回は45.9%】
3000pt~:50.5%【第1回は42.8%】
きゅんきゅん度50%以上の作品(恋愛ものとして読める作品)との遭遇率。
0~99pt:46.9%【第1回は24.6%】
100~999pt:58.3%【第1回は46.2%】
1000~2999pt:60.0%【第1回は59.3%】
3000pt~:73.7%【第1回は52.7%】
きゅんきゅん率70%以上の作品(恋愛ものとして満足できる作品)との遭遇率。
0~99pt:3.1%【第1回は1.5%】
100~999pt:8.3%【第1回は14.1%】
1000~2999pt:0.0%【第1回は25.9%】
3000pt~:7.1%【第1回は3.6%】
好みに刺さったお気に入り作品の発掘数。
0~99pt:0作品【第1回は2作品】
100~999pt:2作品【第1回は9作品】
1000~2999pt:0作品【第1回は4作品】
3000pt~:2作品【第1回は2作品】
アイリスIF2大賞でのお気に入り作品発掘率は3.7%。
【第1回は9.6%】
10000pt以上の作品のみのデータもまとめてみます。
10000pt以上の作品数:5作品
1.『読みやすいか』(5点満点)の平均:3.2点
2.『キャラは魅力的か』(5点満点)の平均:2.8点
3.『起承転結があるか(クライマックスで一番盛り上がっているか)』(5点満点)の平均:2.6点
4.『読後に満足感があるか』(5点満点)の平均:2.2点
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『まとめ』
今回は、高ポイントになるにつれて平均評価点も高くなるという傾向が見られました。ただ1000~2999ptのポイント帯だけは、なぜか少し低め。
全体的に、起承転結が弱く盛り上がりに欠ける作品が多かったなという印象です。
じゃあ高ポイントであればあるほど評価点が上がり続けるのか、というと、そうでもないみたいです。
10000pt以上の作品の平均評価点を見ると、「読みやすいけれど、読後の満足度がやけに低い」という結果になってました。これは意外性がなく、どこかで見たようなお話が多かったせいだと思います。
お気に入り作品の発掘率は『3.7%』と、かなり低めの結果となりました。
私好みの「明るい」「可愛らしい」「コミカル」「心癒される」という感じの作品が少なかったんですよね。恋愛要素が多めで満足できるという作品も少なかったです。
あと、主人公に魅力を感じない作品が多かったというのも原因のひとつかな?
10000pt以上の作品からお気に入り作品がひとつも出ていないので、今回は私が推している作品が受賞するのは難しそう。
結果発表は寂しいものになるだろうなあ。しょんぼり。
次は、第1回と第2回のデータを合わせた分析&考察について書いていきます。