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冤罪令嬢の死んで始まるヒストリア  作者: 二本柳 裕未丸
7/9

†あるスラム街での子供達の会話と+α†

会話劇です

「おれ昨日、誰からか飯をもらったんだ」

「私も誰からか飯をもらった、多分夢だと思うんだけど」

「お前達もなのか? 俺もなんだけど」

「皆一緒なの? じゃあ夢じゃないのかな? でも誰からもらったか分からないの二人組っていうのは分かるんだけど」

「あー、貴族っぽい奴らだったような」

「女二人? 男二人? 子供? 老人だったっけ? でも確かに二人だったのは覚えてる」

「覚えてないのは仕方ないけど、今日朝からすごく気分がいいの」

「俺もだ。いつも腹減ってるんだけど全然へってない」

「同じだ! 全然平気なんだ」

「なぁ、これってやっぱり天使様が来たんじゃないのか? 俺達を助けてくれたんだよ。だって、今日俺一度も殴られてないもん」

「……わ、私もひどい事、大人達にされてない」

「大人達もどこか大人しい気がする」

「なんか皆変だね、変だけどすごくいいと思う」

「だけど心の中でこれは長く続かないって誰かが言っている気がする」

「俺も同じ気持ちだ、だから今から何か事を起こさないといけないって、それが」

「「「……」」」


「「「ギルドに行って仕事する事」」」


「揃った!」

「揃ったぞ!」

「すごい揃った!!!」

「これってやっぱり不思議な力が働いたんだよ! じゃなきゃ皆同じ気持ちにならないし!」

「俺神様っていないと思っていたけど本当はいたのかもしれない」

「今がきっとチャンスなんだ! 今の内に出来る事しなきゃ」

「薬草でしょ? 薬草を取ってそれを売れば今日のパンになるんでしょ?」

「夢で見た奴だよな! 知ってる! 覚えてるぞ!」

「綺麗な薬草10束で100ギル、パンが食べれる!」

「薬草20束で串焼きの肉が食べれる」

「ご馳走だわ! 早くギルドに行かなきゃ!」

「そう言えば大人達も他の子供達もあまり見かけないけど、もしかして皆」

「……皆同じ夢をみたの?」

「そうかもしれない! だってこんな不思議な事ってありえないもん! きっと皆同じなんだ!」

「神様がいろんな人に色んな事を教えてくれたのね!」

「俺達も行こう! 薬草がなくなっちまうかもしれないからな!」

「神様、有難うございます。私達頑張る!」


「おっと、そこの子供達ちょっといいか? ……待て待て待て無視をするなよ、お前達が手にした事のない金貨、これを三枚、お前達一枚ずつやる。お、話を聞く気になったな」


「……お前誰だよ」

「俺はギルドで働いている人間さ、ここ最近、というか昨日から突然ギルドに登録するスラムの人間が多くてな、その理由を知りたくてこっちにきたのさ、さっきの話をもう少し詳しく教えてくれないか? 教えてくれたらさっきも言った通りこの三枚の金貨をお前達にやる」

「そう言って誘拐するつもりだわ」

「そういう発想が出来るのか、ってか誘拐なんてしねーよ。お前達はそこで俺に近づかずに話をすればいい、金貨はここに三枚置く」

「「「……」」」

「……」

「分かった、だけどその場から動くなよ。お前ら背後から妖しい大人が来るかどうか確認してくれ」

「ああ」

「うん」

「ほう、連携がちゃんと取れてるんだな、誰に教えてもらったんだか」

「余計な事は言わなくていい。さっきの二人組の話なんだろ、それ以上は話さないぞ」

「面白いな、昨日までは死にかけだった人間がこんなに変わるとは……。いいさ、それで。二人組の事だけ教えてくれ」

「分かった。……俺達は昨日――――」

細かい描写を表現すると諄くなり読んでる方が飽きる可能性があると思いまして思い切って会話劇にしました。

色んな表現方法を試したいと思います

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