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入浴剤

作者: 黒福雲母


「あれが精一杯の反抗だったのよね。」

祖母は頬杖をつきながら言った。


大人になって聞くと、どうしても笑いがこみ上げてくる。


あれは、私がが幼少期の頃だった。確かに、我が家は、お風呂に入浴剤を入れるという習慣はなかった。

父親があまり好きではなかったのもある。

そのためか、妹はピンク色に包装された袋に興味津々だった。

不思議な固形物を入れると、シュワシュワするし、透明な水が色鮮やかになるのは見てても楽しかった。


ある日のことだった。

父方の祖父母の家に泊まった際に、入浴剤を使った。

時には粉状の物を入れてたは、色が変わる瞬間を楽しんだ。

まるで魔法使いになった気分だ。


幼かった妹は、私たちの目を盗んで、こっそり不思議な魔法道具を持ち出した。



次の日、母方の祖父母に泊まりに行った。


妹は祖母に魔法道具を持って来たので使いたいと頼んだ。

祖母は、この入浴剤を使うとお風呂が汚れて詰まってしまうから使えないと簡単に説明をしてくれた。

妹はその祖母の言葉を聞いた後、1人でお風呂場でこそこそ何かをしていた。

祖母は何をやっているのかと風呂場見に行った。

すると、妹はお湯の入ってないお風呂を指でなぞり


「おばあちゃん、お風呂汚れているよ。」


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