仮面を被り、現実を語る
仮面を被った。
正直、この状態の僕は本当に誰なんだ?と思う。本当の自分を出すのが怖いのか、ただ仮面を被りたいだけなのかは、この仮面を何年も被っているから分からない。
正直、メリットしかないからだと今は思う。
先生からも好かれ、異性からも、同性からも好かれる。そんなことが出来る誰からも好かれる仮面を被っている僕は一番好きだ。
たまに、疲れないの?と聞かれることもあるが今までの人生この僕で生きていたのだから疲れるというよりあまり前なんだ。正直、この僕でなければ僕は、もう死んでいただろう。
夢を達成すること出来ない。才能もない。天才ではない。ただの平凡な僕。一つのことにとことん出来ず、周りをみて才能を見せつけられて最後まで出来ない僕。他者からの期待に応えられない僕。そんな僕を、僕が許せるわけなかった。死んでほしかった。消えてほしかった。
周りが見えなければ良いなと思った。だけど、見てしまう。そんな僕が死ぬほどにくかった。
もし、誰かを殺しても良いなら僕は、僕を殺してやりたい。と毎日思っていた。
まぁ、そんな時期があったがいつも通りに暮らしてればそんなことを考える必要も無い。夢なんて最初から見なければ、諦めたり、挫折することもないのだから。。
平凡に生活して、平凡なところに就職して、誰かと結婚して、子供も出来て、そして死ぬ。そんな人生でいいのだ。
親が勝手に決めたレールで生活も良いし、とにかく夢なんて最初から無理なんだ。あいつらは、努力とか言ってるが最終的に結果を出せてるならそれは才能なんだ。
結果が出せないなら、努力なんて無駄。
諦めろって思う。
何年もかけて知るよりは、最初から知ってる方がいい。
そんなことで、傷付くぐらいなら諦めろって話。
無駄な努力をしてるやつを僕は鼻で笑ってやるよ。
努力なんて、結果が出なければ無駄でしかない。結果が出てない行程など周りから"頑張ったよ"と言われるだけでただ自分は自分なりに頑張ったって言われてほしいだけだ。
才能が努力で勝てることはない。才能をもってるやつもまた努力をしてるんだから。いつまで経っても捕まえられない鬼ごっこと同じ。勝てるなんて、不可能なんだよ。
そんな現実に向き合いたくないなら、自分に見合った人生でいいじゃないか?何で、見合ってない人生をしようとする?無駄無駄。出来るはずがない。ただ、絶望するだけだ。
と思いながら歩いていたら、学校に着いた。偏差値もそこそこの学校。どうせ、僕は仮面を被って三年過ごすのだろう。と思いながら、学校に入った。