第8話 入学
学校での初日を迎えた。
アスモ達は学生寮で朝を迎えた。
その部屋は貴族寮という名前の通り高級宿の様な完備された部屋であった。
2人は同部屋であった。他の生徒はいない。
2人は起きると眠そうな目をしながら寮の食堂で朝食を取り、昨日言われた通り職員室に行き、担任になったと言うサルモと言う中年の教師に連れられ教室に行った。
サルモに連れられ入った教室は初等科のCクラスだった。ここは貴族も一般も混合のクラスであり特進クラスである貴族専用のAと一般のB それと最高クラスであり混合クラスであるSクラスの三つより下になるある意味手前のクラスであった。
アスモ達は一から学びたいとの希望からこのクラスになったのであった。
サルモから簡単に紹介をされ、席に着くと早速授業が始まった。
学校はアスモ達の入学の半年前から始まっており彼らは今後予備授業を受ける予定になっていた。
今日は顔合わせみたいなものであり、これから予備授業の進捗が終わり次第でこのクラスに再び戻ると言う話だった。
授業の話はなかなか興味深くアスモ達は分からないながらも面白く聴いていた。
中休みになると彼らの周りには生徒が集まって来ていた。
「ねえねえ君達は何処から来たんだい?」と聞いてきたのはカナタと言う生徒だった。
自己紹介で簡単にさる遠方の王族の2人で従兄弟同士と言う説明はしていたがそれ以上は説明もしていないので当然と言えば当然の質問であった。アスモ達は事前に用意していた遥か西方にある今は滅亡した国の遺児である事を話し、それを復興するべく学びに来たと説明した。その為内乱状態の国であり国名は出せないとの説明もしておいた。
彼らはその話を聞き
同情するものも有れば、有力貴族ではない事がわかり格付けをしてくる者もあり反応
は様々だった。
特にこのクラスのボス集団であろう貴族グループは付き合う価値無しと判断したのであろう、素性がわかるとサッと離れていったのが興味深かった。
ただ2人とも美少年と言うこともあり女子生徒はロマンチックな印象を受けたらしく非常に好意的な反応を示していた。中には授業後勉強を教えてあげようと言う女子生徒もいたが 丁重に断って置いた。
授業が始まるとまた彼らは離れていき、その後はアスモ達は予備授業に行くと言う事で彼らと別れ別の教室に移動した