第4章・参戦開始!
戦場の上空についた俺は下を見ながら
(ふぅー何とか間に合ったって感じかな、でもすでにだいぶ押されてるな。あの魔獣はゆっくりとこっちに向かってる最中か、辿り付いてたらヤバかったな。よしもうこの際あまり自重無しでやりますか!)
といつも通り力づくの方針を更に悪化させることを決めた俺はまずは希暗と白月を起こす
起きた希暗と白月と含め5人とも伝説の魔獣の存在感に気圧されているようであった
セリアとリーニャも少し震えている
そんななか俺は5人に具体的にどうして欲しいかを伝える
「まずはセリアとリーニャとクロア。お前らは纏まって魔獣達を殲滅しまくれ、主にクロアは移動しながらブレスで2人は背中から魔法を打ちまくれ。セリアは魔力が切れたら地上に下りて接近戦な」
と言うと
「わかりました」
「分かったなの!」
「承りました主」
とそれぞれ返事が帰ってくる
更にセリアには個別に
『怪しげな奴がいたら撃破頼む』
も念話を送っておいた
次に俺は希暗達の方を向き
「お前ら3人の判断はそっちに任せる。俺はあの奥にいるでかい魔獣をやるからその他を殲滅して行ってくれると助かる。高ランクもいるけど勝てるだろう?希暗」
と言うと希暗は
「わかった、任せてよ呂阿。呂阿こそあの化け物相手にひとりで大丈夫なの?」
と聞いてきた
俺はそれに
「任せろ、あれぐらい問題ない。まずは俺が1発ぶち込んでから飛んでいくからその後クロアに地上に降ろしてもらってくれ」
と俺は希暗達に言ったあと
「そういうことだクロア、まずは城壁の真上当たりに咆哮でも上げながら急降下してくれ。その後俺が魔法を使う」
とクロアに指示を出し俺達の姿を隠していた魔法を解除する
ちなみに咆哮をあげながら舞い降りるのはただの演出だ
かっこよさそうと言うアホな理由以外ない
俺の指示を受けたクロアは言われた通りに行動を開始する
「グルガァァァァァァァ!」
と伝説の魔獣にも届きうる威圧感を出しながら人間達の反応が集まっているところへと急降下する
その際希暗と白月は死にそうな表情をしていたがこの際我慢してもらおう
そしてちょうど下に誰がいるのか見える位置までくると停止してもらう
クロアの登場で下にいた人間達全員がその威圧感に呑まれ動きが止まっているのも見える
その中にフロリアとリアの姿も見えたが会うのは後だ
そう思い俺は魔獣に向かい魔法を放つ
「自作魔法・極光巨大閃」
とこれまた唱える必要のない詠唱を演出のためだけに行う
ちなみにこの魔法は前回の反省を活かした魔法であり魔獣達にむかって極太なレーザーが飛んでいき俺はそれを魔獣の群れ一帯に薙ぎ払う
すると攻撃を受けた魔獣は跡形もなく全て消え去っていった
ついでにこの魔法は人間と獣人に当たっても効果はないが魔人に当たるとヤヴァイ
なんせ魔に関するものは全て消滅させる凶悪極まりない魔法である
もちろん魔法も打ち消せるしサイズも威力も調整可能だ
少しコントロールが難しいところが難点だけど
そんな巫山戯た威力の俺の魔法によっておよそ3千くらいの魔獣が一瞬にして消えた
極力自重して打ってもこんな程度である
そして俺の魔法を見た奴はセリアとリーニャ以外例外なく唖然としており魔獣でさえも進行を止めている
希暗の昨日の言葉は何だったのかなんて思いながら俺は
「じゃあ俺はあいつを殺ってくるからみんなも各自宜しくな」
と言い残すと飛行を使ってまだ固まっていた希暗達3人とやる気のあるセリアとリーニャを置いて飛び立った
俺は人間も魔獣もまだ動きが止まっているうちに高速飛行すると目標である頭の6個ある黒い巨大な龍の目の前に到達する
ちなみに見た感じのイメージはゼロ〇のエンシェントドラゴンの頭が6個になったやつを想像してみた感じだ
俺はまず魔獣に鑑定スキルによって能力を把握する
名前 破壊の六首邪覇竜
種族 合成獣
備考 邪神の従魔
魔獣ランク SSover
六首邪覇龍・・・・邪神によって造られし合成獣。物理防御・魔法防御共に魔獣の中で最高峰、また様々な火・魔法を使用可能。また再生能力も有している
とこんな感じ
今回のは人間達じゃほぼ100%勝てない奴だったようだ
過去のこの世界の奴らがこいつらの封印のためにどれだけ協力していたのかがまたしても分かる
俺は俺が目の前に来てたことによって咆哮を上げ威圧してくる六首邪覇龍にまず声をかけてみる
「おーい、お前は俺の言ってることわかるかー?」
すると
「グガァァァア」
とただ威圧するような咆哮が返ってきただけであった
どうやらこいつは合成獣のため喋ることは出来ないようだ
合成獣は基本的に戦闘本能以外がないようにされているらしいからである
俺はそう考えてからこいつをどうやって調理のかをユニークスキル使用によって一瞬の間に考える
そしてこいつは物理防御も魔法防御も高いとの事なので普通に接近戦でバラバラにしていった後に魔法で消すことにした
俺はまず
「召喚・白雪卍」
と言うと手元に白雪卍を出現させた
今回はこの白雪卍の能力がこいつを処理のに1番向いているからだ
俺は六首邪覇龍に向かって白雪卍を構えると
「さて、今からお前を倒させてもらう」
と言葉が通じない相手にわざわざ宣言し武器を構えた
……To be continued →