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第4章・ヒーローは大抵遅刻する

ここから4章の山場入りま~す( 厂˙ω˙ )厂

俺達がクロアの背中に乗ってかなりの速度で飛び始めて数時間後、日が落ちて暗くなってきたため地上に下りて野営の準備をすることにした

そしてクロアには一旦異空間に戻ってもらう

毎度毎度申し訳ないけどこればっかりは他人に見られた時に都合が悪い、というか面倒い

ちなみに飛んでいる間は最初言っていた通り希暗と白月は眠ってもらい俺が両腕で支えていた

目を覚ましたときに白月が何故か嬉しそうだったのは気のせいだろう


ちなみにリーニャとセリアは俺が魔法の訓練をみてあげていて桜前は最初景色を見て楽しんでいたが徐々に怖くなってきたのか俺らが魔法を使う様子を見学していた

その時にリーニャとセリアの魔法を見た桜前が


「魔人と獣人ってこんなにも強いのね………これじゃ人間が勝てるわけないじゃないの………」

とか言って黄昏ていたけど気にしない


そんなこんなで地上に降り俺がいつも通り結界を貼って野営の準備をいていると希暗が声をかけてくる

基本野営の準備は俺ひとりでやっているので希暗達は手持ち無沙汰にしていた

セリアとリーニャはいつも通り魔法の訓練だ


「ねぇ呂阿、さっきは聞きそびれたんだけどあの2人かなり強くない?特に獣人の女性の方。魔法もさっきから見てたけどかなりの使い手だと思うんだけど」

と聞いてくる

俺はそれに対して


「ああ、2人ともかなり強いぞ。特にセリアは今の希暗と同じかそれ以上だな、なんせ俺達と比べて戦闘経験が圧倒的に多いからな。それに魔法に関しては魔法の事を詳しく説明してるだけだ、それを知って練習するとかなり変わるぞ」

と答えておく

それわ聞いた希暗は


「やっぱり戦闘経験の差が大きいね………僕達にももっと経験があればさっきも呂阿と闘う時により良く連携とれていたと思うしね。まぁ結局負けてただろうけど」

と苦笑混じりに返してきた

そんなこんなで少し話をしているうちに野営の準備は終わったので一旦みんなを集めて夕食にすることにする

俺が

「今から夕食作るからな〜」

と言うとリーニャが文字通り飛んできて


「やっとご飯!リーニャお腹空いたー」

と俺に抱きつきながら空腹を訴えてくる

よく考えると今日は朝から本当に軽くしか食べてないうえに魔法訓練を大分したから無理もないだろう

そしてその後にセリア、白月、桜前と揃ったところで俺が希暗達に質問する


「今から適当に作るけどなんか食材持ってないか?俺の手持ちじゃちょっと全員分は心許なくてな」

と言うと3人は


「ごめん、僕は持ってないや」

と希暗は手持ちなし


「私は携帯食料っぽいのと、乾燥肉が少しあるわ」

と桜前も残念な感じ

すると最後の頼みの綱であった白月は


「私は野菜持ってるよ、あと果物も」

と魔法の袋から野菜と果物を取り出してくれた

俺がそれらを見て


「おお、助かった白月。これで多分全員分作れるな」

と言うと


「えへへ、どう致しまして」

と嬉しそうに言っていた

ちなみに何故か俺の右隣にポジションをとっている

そして左隣にセリア、俺の対面に希暗と桜前がいる感じだ

ちなみにリーニャはもはや定位置となっている俺が肩車をしている状態である


そしてみんなに見られながら俺は自作のフライパンに持っていた肉・卵・野菜を入れると適当に炒め始めた

希暗達にとっては粗雑な料理に見えるかもしれないがきっと食べたら驚くだろう

なんせ腐っても料理スキルレベル5持ちだからである

その後思ったとおり俺の料理を食べた3人が見た目と違って美味しいことに驚きを隠せない様子であったのを見ながら食事を済ませると俺は話を切り出す


「じゃあとりあえず飯も食ったから後は明日に備えて寝るなりなんなりだな。明日は日が出たらすぐに出発するからそのつもりでいてくれ。じゃあ後は各自自由に」

と言うと全員がバラバラに動きはじめた


リーニャは食事を済ませたのですでに眠そうにしていたため寝床に向かいそれにセリアも付き合う様であった

桜前と白月は俺と希暗にもう寝るねと伝えると貸したテントの中に2人早々と入っていった

恐らくまだ寝ずに2人だけでの話でもあるのどろう

取り残された俺は同じようにそばに居る希暗に道具の整理をしながら少し質問する


「なぁ希暗、お前のその力はあの後すぐに覚醒したのか?」

とまず俺が問う

すると希暗は


「うん、そうだね。あの後ダンジョンの中で精霊王の声が聞こえてから急に使えるようになったんだ」

と返してきた

そして俺は再度希暗に問う


「ならその後から3人で纏まって行動を?最初見た時も3人は固まって動いているように見えたからな」

それを受け希暗は


「そうだよ。あの後みんなで話し合う機会があったんだけどその時一悶着あってね………それからは3人パーティーでやってるよ」

と答えてきた

その後も俺は少し会話を続けたあと、恐らくいるであろう伝説の魔獣との戦闘に備えて眠ることにした






翌朝いつも通り日が昇る少し前くらいに起きた俺は即座に全員を起こして野営の後片付けをする

そして日が昇りきるころには出発の支度を終え再びクロアの背中にのって飛びはじめることができた

今回もつく直前までは希暗と白月は寝ていてもらう

みんなが乗り準備が出来たのを確認すると俺はクロアに先に進むように頼む


そして飛ぶこと2〜3時間

進路方向に何やら水柱のようなものが見えたとおもったらとんでもなく大きな反応が現れる

それを感知した俺は


(この反応の大きさは恐らく封印されていた魔獣か、まぁ微妙に間に合わなかったな………。それに魔獣の反応が前回の4〜5倍はありそうだな、一応人間側の結構いるみたいだけど。ちょっと急がないとやばいな)

と考える

そしてクロアに


「クロア!俺達のことは考えなくていい、今から全速力で頼む!」

と指示を出す

それを受けクロアは


「わかりました主よ、では行きます」

と言うとクロアは全速力で飛びはじめる

その間俺はみんなに影響が行かないように気をつけながら快適空間を保つ


そしてその後30分程で戦場についた時、早くも人間側は大きな被害を被っていた






……To be continued →

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