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第4章・王都周辺の異変

4章もそろそろ山場_(:3 」∠)_

《side フロリア&リア》



希暗達が魔人軍との邂逅を翌日に控えたころ王都では不穏な雰囲気に誰しもが不安を抱きはじめていた

その原因は王都周辺でいつも見ない魔獣が目撃されたりほかの王都の近くにある都市の周辺に生息していた魔獣の姿が見られなくなったなどの噂が出回っているからである


その話は王城にも届いており連日その噂の検証や調査が行われていた

そして今日城にいた全員に緊急の収集がかかった

伝令の焦り具合からしても嫌な予感しかしない

フロリアもリアも収集されており集合場所となっている広間へと向かっていった


広間にはすでにこの城で働いているものやこの国の上流貴族達が揃っている

更に魔人軍の進行への対処にいかずに王都を守備している兵士達の姿も見えた

そして全員が何やら不安の様子が漂わせている

その後ある程度人が揃ったと見たのか王が玉座の前に立ち声を上げた


「静まれ!今日集まってもらったのは他でもない、この国にいま危機が迫ってきておる。それに関してのことである」

と言った

そして余りが静まり返ったのを確認して再び口を開く


「皆も耳にしておったかもしれぬが最近王都周辺での魔獣の行動がおかしくなってきている、更に調査によると普段この辺では見られなかった高ランクの魔獣も目撃されているようだ。しかも現在その魔獣達はこの国の南方にある湖の周辺にて集まっているみたいである」


「そしてその魔獣達が徐々に王都の方へと来ていることが報告されている。確認されているだけでも魔獣の数は1万を超える、もしこれが王都にむかって進行してきたとすれば今のこの王都の戦力ではたちまち壊滅してしまうであろう。我々はこれを断固阻止せねばならん、よって貴殿達にも協力を要請するために集まってもらった次第だ」

と王は語った

そしてその王の言葉を聞いた広間に集まっていた人々はだんだんと煩くなっていく

一人考え込む者、周りと相談する者、絶望的な表情で困ったような様子である者様々だ


これを聞いたフロリアも


(1万もの魔獣なんて聞いたことないですね……しかも高ランクも多数目撃されているということですし。それに今は時期が悪く王都の主力や異世界人の方々がいらっしゃりませんものね……)

と最初は驚きと不安があったが


(私も魔法がそれなりに使える身として戦力とならなければなりませんわ)

と自身のやることを確認すると落ち着いたように周りの様子を見守ることにした


そしてあたりが騒がしくなった頃に再び王が口を開く


「現在この国の各都市にいる冒険者達に緊急依頼を出して収集しておる。恐らく攻めてくるのは早くても2日後、それまでにはおそよ千人近くもの冒険者がこの王都に集まるであろうと予想しておる。だが冒険者達に頼りきってしまっては我が国の王族、貴族として顔が立たない!だから皆の者、己の全力を持ってこの王都を守ろではないか!」

と王が言い放つと集まっていた兵士や貴族達は


「「「「おおぅ!!」」」」

とやる気のある声を上げた

それを見た王は


「それでは解散とする。各自準備を済ませて2日後の朝南門の前にて集まってくれることを期待している!」

と言いこの集まりを締めくくった

それを区切りに解散となり全員が広間を出ていく

もちろんフロリアも広間を出ておりその後にはリアがついていた

そして2人はフロリアの部屋へと戻っていった






部屋に戻るとリアがフロリアの目の前に跪くと


「フロリア様。フロリア様は2日後の戦闘の際にどうか後衛にて待機しておいて下さい。お願いです、戦場には出ないでください……」

と突然フロリアに懇願しはじめた

それを聞いたフロリアはリアの行動に戸惑いながらも質問する


「リアどうしてですか?私もこの国の王族の1人、魔法の才もありますから王都を守るために戦わねばならないのですよ?」

と言う

それを受けたリアは


「・・・それは承知してます………。ですが何故か今回はとてつもなく嫌な胸騒ぎがするんです……フロリア様だけでなくこの王都に良くないことがおこるような気がするんです……………」

と涙目になりながら詰まりづまり理由を話した


それを聞いたフロリアは返す言葉につまる

昔からリアの予感はフロリアや他の人を救ったことがあるほどよく当たっている

だがフロリアは自分のやるべきことをもう決めている

それに今回はフロリアは別の予感がしていた

だからリアに


「それでも・・・それでも私はこの国の王族としてこの王都を守らないといけない義務があるんです……リアの心配は分かります。確かに今回の戦いは絶望的です………でも私はリアと違って何とかなるような気がしてるんです」

と言う

そして更に続ける


「別に最前線に出るわけではありません。外壁の上から魔法を魔獣達に向かって打つだけです、それに私のことはリアが守ってくれるんでしょう?」

とリアに向けて言った

それを聞いたリアは


「もちろんです!フロリア様の事は私の命に変えてもお守り致します!」

と固く決意を示した


その後も2人はどうするかやどうなるのかなどの話をした後不安と緊張を胸に眠ることにした


どちらの予感が当たっているのかが分かるのは2日後のことであった







……To be continued →

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