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第4章・ハーレム系あるある

俺は少し希暗達が落ち着いたのを見計らって声をかける


「えーと、ちょっと時間が無くなってきたら本題に入りたいんだけど………だめ?」

と俺がおそるおそる聞いてみると白月が


「その前にそちらの人を紹介していただけますか?」

そ笑顔で聞いてくる

そしてさっきとうってかわったような敬語だ

相変わらず目は笑っていない

それを受けて俺が答えようとするとまともやリーニャと同じようにセリアが先に


「私はロア様の奴隷でセリアと言います。一応将来の約束もしてもらっています」

と笑顔で言い放った

しかしセリアも目が笑っていないし瞳に光がない

それにあながち間違いではないが完全に誤解する言い方だ

それ聞いた白月は再度固まる


桜前と希暗は何故か俺達から1歩離れこちらを見守っている

俺が希暗と桜前に助けを求める視線をむけてもどちらにも目をそらされた

すると白月が口を開く


「神楽君、その人の言っている事は本当なの?」

と聞いてきたので俺は


「・・・・ああ、一部本当だよ」

と小さめの声で返す

それを聞いた白月は


「一部っていうことはまだチャンスが………」

と何やら呟いたあとセリアの方を向くと


「あなたも神楽君のこと好きなの?」

と聞いた

それを受けたセリアは恥じることなく


「はい、愛してます」

と言い切った

それを聞いた白月は一瞬焦ったような表情になるが、すぐに元の真剣な表情に戻ると更に質問していく


「あなた達獣人は人間のこと嫌っているんじゃなかったの?」


「それはあくまでほとんどです、一部は人間のことを嫌っていません。ですが私はロア様以外の人間に対して敵意を抱いてはいます」


「あなたは私達が異世界人だってこと知ってるの?」


「はい、知ってます。ロア様からお話を聞きましたので」


「じゃあ私達が元の世界に帰るってなったらどうするの?」


「それは・・・ロア様の判断に任せます」


「いつから神楽君と一緒にいるの?」


「恐らく1ヶ月程ですね」

等々2人は何か話し込み始めた

俺はとりあえず2人を置いといて先を急ぐべく準備をすることにした

決して修羅場が怖くて逃げ出したわけではない

ちなみに肩車中のリーニャは最初頭を揺らしながらタダをこねていたがセリアと白月の雰囲気に押されて静かになっていた


まずは希暗と桜前に頼み事の内容を言うことにする

2人とも俺が近づくと何やらお疲れ様と言いたげな顔をしていたがとりあえず俺から話を切り出す


「2人とも時間が無くなってきたから頼み事の内容話すんだけど大丈夫か?」

と俺が言うと2人が頷いたので続けて話す


「とりあえず事情説明は後できちんとするから今は気にしないでくれ。それで本題なんだがいまスリイアがピンチになりかけてるはずだ。それを救うのを手伝って欲しい」

と俺が言うと2人とも驚いた表情をしている

だがそれに気にせず俺は再び話はじめる


「具体的な依頼内容なんだが、お前らに頼みたいのは魔獣の殲滅だな。今スリイアには兵士も俺ら異世界もここにいるから不在だ、よって魔獣に抵抗出来るのが冒険者だけなんだ。だから恐らく戦力が足りない、だから3人は俺と一緒に手伝ってくれ」

と俺は頼んだ

するとそれを受け希暗は


「分かった。スリイアが大変なら僕達も戦わないといけないからね。呂阿の力があっても僕達に頼むってことはかなり厳しいんだね?」

と聞いてきたので俺はそれに答える


「ああ、俺とあいつらだけじゃ少しばかり厳しくてな。ぶっちゃけ魔獣を全部倒すだけなら簡単なんだが………その際多分王都まで消えかねなくてな……」

と俺が苦笑しながら言うと希暗は


「呂阿は強くなりすぎだよ………」

と呆れていた

一方桜前の方は


「私も手伝うわ。でも何で3人だけなの?戦力がいるならここにいる人間軍とクラスメイト全員いた方がいいでしょう?」

と聞いてくる

それに対して俺は


「2人ともありがとう。3人だけなのは単に他のやつは信用してないのと一緒に運べる人数があと3人程度なだけなんだよ、勿論無理やり運ぶことは出来るけど疲れるからしたくない」

と言うと2人は納得したように頷いてくれた

これで希暗と桜前の協力は取り付けた

俺は最後の1人に頼むべくまだセリアと何か話している白月の方へと重い足を進めることにした


俺が近づいてもまだ話をやめない2人に俺から話しかける


「白月、セリア。悪いが時間が無くなった、話の続きなら後でちゃんと時間をとるから今は我慢してくれないか?」

と俺が言うと


「神楽君がそう言うなら私は………」

と白月が


「私はロア様の頼み事なら断りません」

とセリアがそれぞれ言い2人共渋々ながらも話を一旦中断してくれた

それを確認した俺は話を切り出す


「それじゃ白月頼み事があるんだが……聞いてもらえるか?」

と言うと白月は


「大丈夫だよ、玲奈ちゃんと黒晴君がもう協力するって決めたんなら私も協力するよ!」

と内容を言ってもいないのに了承してくれた

それを聞いた俺は


「ありがとう白月。じゃあみんな出発するけど大丈夫か?」

と俺が5人に聞く

すると桜前が


「ここにいる人達はどうするの?」

と聞いてきたのでそれに答える


「それに関しては大丈夫さ、ちゃんと考えがあるから」

と俺は当初から予定していた考えを実行することにした






……To be continued →

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