第4章・最悪の展開(´Д`)ハァ…
マックの新メニューが予想の斜め下だったせいでテンションダウン_(:3 」∠)_
俺がそんな感じであの日のことを思い出してみるとふと気づいたことがある
俺は3人に向かって
「あれ?ということはあの時絡まれてた3人ってお前らなのか?」
と聞いてみる
すると希暗が
「そうだよ、確か僕が呂阿と話すようになった時にも言ったと思うんだけど…………」
とジト目でこちらを見てくる
俺はそんな希暗から目を逸らしつつ
「あ〜そういやなんか言ってたような。あの時は尾ひれの付きまくった噂のせいで結構病んでたからな、よく覚えてない」
と笑いながら誤魔化した
そんな俺に桜前は冷たい視線を向けてくる
すると白月が
「それに助けてもらったのはその件だけじゃないんだよ?神楽君の感じだとどれもこれも覚えてないと思うけど私は本当に助かったの」
俺に言ってきた
そんなこと言われても俺は絡まれている人を助けたのはもう数え切れないぐらいあるが助けたのが誰なのかは全く知らない
なんでそんな風になっていたのかというと困っている人を見たら助けるっていう考え方を祖父母から教えられ続けたからかもしれない
なので白月の言葉も苦笑いで流すしかなかった
しかし俺は気づいてない
この話がこれで終わりでないことを
そしてこの話は終わりだろうと思いやっと本題に入れると思った俺に向かって白月が
「それで神楽君・・・そのさっきの……告白の返事というか……なんというか………」
のもじもじしながら聞いてきた
それを聞いた俺は
「あ!」
と完全に忘れてましたアピールをしてしまう
それを聞いた白月は
「え?・・・私の告白のこと………忘れてたの?」
と涙目になりながら俺を見上げてくる
それを見た俺は
(涙目+上目遣いのコンボの破壊力やべぇなおい!)
とか思いつつも俺はどうしたらいいか分からなくなり希暗の方をみると希暗は苦笑しながら首を横に振っている
藁にも縋る思いで桜前の方を見ても早く返事をしろという目でこちらを見ている
俺はどう答えたものか分からず
「えっと・・・その………」
と繰り返すばかりだ
それを見ていた白月が俺に追い打ちを掛けてくる
「・・・もしかして神楽君、他に好きな人がいるの……?」
これを聞いた俺は更に困惑する
白月の言葉を聞いて一瞬セリアのことを思い浮かべてしまいそのことを言うべきなのかここは誤魔化して早く本題に入るべきなのかという選択肢に悩んでいると
悩みを一瞬で吹っ飛ばすような奴が飛んできた
「ロア〜、リーニャ暇だよー。早く違う場所いこう!」
と最凶の爆弾娘が飛行を使って飛んできていつもの肩車の体制のところへ着地する
それを見て希暗達は誰?と言った風の表情をしている
そして桜前はすぐさま俺に聞いてくる
「神楽君、その娘は?」
そう聞かれ俺が
「ああ、この娘は・・」
と説明しようとするとリーニャが爆弾を投下してきた
「リーニャはね、リーニャって言うの。ロアのお嫁さんになるんだよ!」
と今この場で最も言って欲しくなかった発言をした
それを聞いた白月は表情が固まり、桜前と希暗は汚物を見るかのようでこちらを見て
「神楽君・・・そういう趣味だったのね………」
「流石にちょっとそれはどうかと思うよ、呂阿」
とそれぞれ言ってきた
それを聞いた俺は慌てて訂正する
「まってくれ、違うんだ!この娘は今ちょっと訳ありで預かっているだけなんだ!」
と俺が必死そうにいうと白月が
「じゃあその娘は神楽君と特に関係はないってこと?」
と聞いてきた
それに俺が答える前にもう口を開かないで欲しかったリーニャが口を開く
「リーニャは今呂阿がやってる事が終わったら結婚するの!その後世界をたびしてまわってからお家に帰るの」
と再び完全に誤解を生むであろう発言をする
それを受け桜前と希暗は何か分かったかのように苦笑をしていた
2人とも何となく分かってくれたみたいだ
しかし完全にリーニャの言葉を鵜呑みにしている奴が1人居た
リーニャの発言を聞いて白月は再度俺に笑みを浮かべながら
「どうなの?神楽君。この娘はこう言ってるみたいだけど?」
と聞かれた俺は何故か身体に寒気が走る
よく見ると白月の目は笑っていない
ていうか瞳が光を失っている
これは返答次第で殺られる
そう思った俺がどう返そうか考えているうちに更に火に油を注ぐ事態が発生した
白月の告白を受けてから目の前のことに気を取られていた俺はリーニャの接近に気が付かなかった、そしてついでにセリアの接近にも気づいていなかった
俺が考え込んでいると
「ロア様、リーニャちゃんをそちらに向かわせてしまってすいません。お話のお邪魔をしてはいけないと思いましたが私の魔力では追いつけませんでした」
と少し疲れた様子でセリアが声をかけてきた
そしてセリアを見てその発言を聞いた3人は再び固まる
そして
「ロア・・・様?ということはその人は奴隷……?しかも獣人………ということは…」
と希暗は完全にオタクならではの発想で誤解路線をまっしぐらにいっている
「さっきの娘は魔人でこの人は獣人……いったい神楽君は何してたの……」
と桜前は考え込んでいる
そして現在最も思考回路がおかしくなっている白月は
「可愛い魔人の女の子に、綺麗な獣人の女性。もしかしてどっちも神楽君のことを………それに神楽君も………」
と一部図星の内容を口走っている
そしてセリアとリーニャの様子もみてみると
セリアは何故か分からないが白月の方をむいて警戒しているように見える
リーニャはいつも通りマイペースで俺の頭を揺らしながら暇だ暇だと連呼している
それらを見た俺は
(これはちょっとめんどくさい展開の予感がするな・・・、早くスリイアに行かないといけないのにどうしようこの雰囲気。ああーまさかこんな展開になるなんてなぁ………)
なんて思いながらどう切り出すかか考えていた
……To be continued →
 




