第4章・魔人軍との邂逅(other side)
休み無さすぎてきつい………...(lll-ω-)
《side 希暗》
希暗達3人が無事に王都へ帰ることを決意した翌朝
今日はついに戦闘が開始されるであろう日だ
朝から兵士や騎士団の者達からはピリビリとした緊張感が漂ってきている
一方希暗達異世界人は魔人との初戦闘とのこともありその雰囲気に呑まれ不安を感じていた
人間軍の面子はラハットの指示の元、朝早くから起き野営の後片付けをしてから全員が進軍できるように整列をする
そして整列が完了し終わるとラハットが全員の前に達激励をはじめた
「おはよう諸君!今日これから我々は魔人軍の進行を阻止するためおそらく戦闘になるだろう。魔人達は身体能力は獣人に及ばないが魔法に関しては能力の高い奴が多い。だが戦闘に関しては連携が全くとれていない魔人が多いのが狙い目だ、我々はしっかりと連携をとり魔人達を確実に一人ずつ倒していくぞ!決して我が国への侵略を許してはならない、全員全力で闘え!!」
と言うと
兵士や騎士団達は
「「「「うぉーー!!!」」」」
と威勢よくそれに応えた
希暗達異世界人もそれに便乗する
この時希暗は
(何としてでも無事に王都に帰ることを考えないもいけないな、一応敵は魔人だけじゃないみたいだし。それに………もう2度と大切な人を失うわけにはいかない!)
静かに決意を固めていた
そして人間軍は魔人軍の待つ平原の中央へと進行を開始した
人間軍が平原の中央付近に近づいた頃進行方向に魔人軍が既に陣形を作り始めているのが見えた
それを目視したラハット含め全員に緊張が走る
そして人間軍も陣を如くべくラハットの指示のもと全面に兵士、その後に希暗達異世界人、そして騎士団員はそれぞれまばらに配置された
恐らく戦力的に異世界人と騎士団員は他の人間軍よりも能力が高いため要所要所に置く必要があったのだろう
そして両軍の布陣が終わるとそれぞれが互いにに戦闘体勢に入った
そしてどちらが先に仕掛けるか両軍の指揮官によるタイミングの図り合いがはじまる
当たりは静寂が支配していた
そして数分後ついに魔人軍が動き出す
それを見たラハットの
「進軍開始!陣形を崩すな」
と言う指示のもと人間軍も動き出す
そして両軍が衝突し戦闘が始まると誰もが思った瞬間誰も予想しえなかった事が起こる
突如真上からとてつもなく威圧感のある咆哮を上げながら大きな黒い物体が両軍の間に舞い降りてきた
その咆哮と威圧感により人間軍魔人軍共に動きがとまる
そしてその背中に反応が二つあるのを希暗は捉える
その反応を見て希暗は
(不味い!あれは相当強い魔獣だ。それに背中にいた2人もかなり強い。何故か今現れたか分からないけど警戒しておかないと)
と即座に考えると
「玲奈、白月さん。戦闘体勢をとって」
と近くにいた2人に小声で指示を出す
2人は希暗に声をかけられたことでわれに返ったのかすぐさま戦闘体勢をとった
そして何を仕掛けてくるのかと思ったらこちらには何も仕掛けてこない
警戒を続けたままいると希暗は驚くべき状況を把握する
(魔人達の反応が消えた!?いやこれは気を失っているだけか………いったい向こう側で何が起きているんだ?)
希暗が感知したのは砂煙の向こう側にいるはずの魔人達全員の反応が消えたと思えるほど小さくなるのを把握出来た
そして魔人達の前には最初に感知できた大きな反応のうち一つがある
そして砂煙が晴れた頃黒い龍のような魔獣の後ろからこちら側に歩いてくる全身黒色の甲冑を着た何者かと魔法少女のコスプレをした小さな子供が来るのが見えた
それを見て更に希暗は焦る
(2人!?反応は1人しか感知できていない……………つまり甲冑の方は僕より強い!)
と希暗は考え2人に更に警戒を促す
そして前の方ではラハットがその出てきた2人に対して何やら問答をしているように聞こえた
希暗達は後ろの方なのであまり聞こえなかったがラハットの
「全軍突撃ー!」
と言う大きな声は聞こえてきた
それに兵士や騎士団の者達は反応し謎の甲冑に向かっていったが希暗達異世界は何が起きているのか分からないようで取り残される
そして希暗の目の前で更に絶望的な状況が繰り広げられる
一瞬全身を底知れない恐怖感が包み込んだ
すると甲冑は何もしていないようにしか見えないのに兵士や騎士団員達がラハットを除き全員倒れたのだ
反応を感知してみるとどうやら魔人達と同じく気を失っているだけであろう
だがほんの一瞬でこの大勢を無力化することが出来るなんて相当の実力者である
はっきりいって逆立ちしても希暗達には勝てる相手ではない
そして甲冑はラハットとの問答を再び繰り返しているあいだに希暗はかってないほどの危機感を覚えながら戦闘体勢をとるべく精霊魔法を使う
まずは一番よく使う火属性を発動する
すると希暗の髪と瞳が赤になり周りの温度が上昇し始めた
それから
「火精霊魔法・大炎剣」
と希暗が唱えると右手に炎をで作られた剣が生み出された
周りを見てみると桜前や白月もそれぞれ武器を構え冷や汗を流しながらも戦闘体勢をとっている
そしてラハットとのやり取りが終わったのか
不気味な黒甲冑はこちらを一人ひとり見ながら
「残るは貴様達数名だけだ、全力でかかってこないと死ぬぞ?」
といい背負っていた大剣をこちらを構えてきた
……To be continued →




