第4章・ギリギリセーフL('ω' L )
俺はまず現在2人に教えている魔法を思い出す
今2人が使える風魔法は
初級風魔法
・風針
・風切
・風盾
・微風
・風球
中級風魔法
・風槍
・風吹
・空気砲
・風壁
・大嵐
・風装
の初級5つの中級6つで合計11個である
セリアには特別に戦場で使うために上級を一つ教えているがリーニャには秘密だ
まだリーニャには使いどころがない上に危険すぎる
しかしリーニャには火と闇の魔法も徐々に教えていっているので平等だろう
1日で覚えられる上級魔法となると1個程度、よくて2個という感じのはずだ
ん?もちろん俺は例外である
俺は少し考えた後、実際かなり使っている魔法があることに気がついた
「おっ、そういや2人とも前に俺が飛んでいるのをみて自分も飛びたいって言ってたよな?」
と聞くと
「うん、リーニャお空飛びたい!鳥さんみたいに自由に飛ぶの」
「はい、私もロア様が飛んでいるのを見て一緒に飛んでみたい………と思いまして」
とそれぞれ理由は少し違うは飛びたいのは同じであろう
なので俺は
「よし!じゃあこれから教える魔法は決まりだな。2人には今日1日で上級風魔法・飛行を覚えてもらう。コツをつかむまで結構難しいけど頑張ってくれ」
と2人に言う
それを聞いた2人は嬉しそうに肯定の意思を示してきたので早速俺は説明に入った
「じゃあまずは説明からな。魔法って言うのは前も言ったかもしれないけど使う魔法をちゃんとイメージすることで発動できるんだ、詠唱があるのもそれの補助だな。だから魔法は自分1人で色々使えるようになるのは難しい、人から教えてもらったり実際見せてもらわないとイメージが出来ないからな。初級なんかは誰でも使えるようになるだろう、だけど中級更には上級何かになってくると魔法が得意な奴でもかなり練習しないといけない場合がある。その点2人は俺がお手本見せれるし飲み込みも早いから大丈夫だと思うけどな」
と言い更に続ける
「今回の魔法は飛行、つまり飛ぶことだ比較的イメージはしやすいが普通なら飛ぶ感覚を知らないからそこは慣れるしかないな。まぁ途中で魔法が切れて落ちてきても俺がなんとかしてやるから安心して練習してくれ」
と2人に言った
その後2人はまずクロアの背中の上で軽く浮かぶことを練習した後、暗くなって野営のために下に降りてから実際に空を飛ぶ練習を開始した
もちろん暗くて見えないなんてことが無いように俺が広めの結界を貼り内部を明るくしてる
結界も照明もお巫山戯魔道具作成の産物であることは言うまでもない
最初は2人とも飛ぶことに対して恐怖心を持っていたが徐々に安定して慣れてくるとあまり早くは飛べないが自由に動くことができるレベルになった
やはりセリアもリーニャも他から比べると別格の成長速度だと思う
上級魔法を1日で使えるようになったなんて伝えたらゼラスあたり発狂しそうだ
いや確実に発狂するな、親バカだし
その後もリーニャが疲れて寝るまで飛び回ったあと俺とセリアとクロアも明日に備えて眠ることにした
クロアは翌日の朝からまた飛んでもらわないと行けないため出たままだった
そして翌朝
俺はいつものように誰よりもはやく目を覚ますとゴソゴソと1人道具類の整理と魔道具の作成をはじめる
つい先程魔王城でとまった際にも魔人の国についてから使った色々な遊び道具の整理や補充をしたが眠気と他の用事によって全く終わらなかったのだ
俺は魔王城凸の時使った2人の衣装やオービットから回収した伝説魔道具の呼び出しの札なんかをすぐに取り出せるように別々に収納していく
ちなみに収納しているのは魔法の袋をちょっと改造したもので、何が欲しいかを念じると勝手に袋から飛び出し手元に来る仕組みだ
ちなみに戦闘中に必要なものは全て空間収納の中にありいつでも手元に召喚できる
そんなかんやしてるうちにほかの3人も目が覚めたようなので俺が適当に作った朝食を済ませ予定では今日始まる人間と魔人との戦闘を止めるべく先を急いだ
クロアの背中に乗って飛ぶことおよそ数時間
前方にかなり広々とした草原が見えてきた
それを見たセリアは
「ロア様、あれが4国の中央に位置しどの国の領土でもない平原です」
と教えてくれた
俺はすぐさま感知スキルを使用すると大多数の反応があることに気づく
そしてそれらは少し離れた所で睨み合っているかのようでまだ動いていない
俺は心の中で間に合ったと安心しながら
「クロア少し急いでくれ」
とクロアに頼んだ
それを受けクロアが
「分かりました主よ。全速力を出しますのでしっかりと背中に掴まっておいてください」
と言ったので
俺はセリアとリーニャをそれぞれ両腕で抱き込むと
「大丈夫だ。頼むクロア」
と言った
それを聞いてクロアが全速力で飛び始める
そして1分も経たないうちに人間と魔人が対面している場所への上空へと辿り着いた
そして俺は人間軍の中にクラスメイト達がいるのを確認した
……To be continued →