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間幕・王城への帰路

《side 希暗》



希暗がジャイアントオーガを倒したのを確認すると桜前と白月が希暗に近づいていき声をかける


「お疲れ希暗。結局希暗1人でボス攻略したようなもんね」


「黒晴君お疲れ様。また1番強いの任せちゃってごめんね?」

とそれぞれが言ってきた

それを聞いた希暗は


「2人こそお疲れ様。いつもボスの1体以外を担当してくれるから僕も楽に戦えてるんだよ、1人だったらきっとボロボロだよ」

と2人に言う

そして更に続ける


「それでだけどこの後はどうする?このまま進むか一旦戻るか。流石に3日も潜ってたら少し疲れたからね」

と言った

この世界のダンジョンには各ボス部屋の後に入口に転移出来たりする魔法陣は存在するのだが、次に入る時続きからいけたりするようなシステムはない

毎回1層から順番に潜っていかないと行けないのだ


ちなみに帰還の魔法陣は先人の到達者が設置しておいてくれたものである

どうせなら行き来出来るようにしてくれよと思うかもしれないがこれは頭の悪い冒険者の無茶を防ぐために仕方のない措置らしい

なのでこの後の90層と100層に言った場合、帰りもダンジョンを全て突破しないといけない

それを考えずに亡くなったご老人もいるのだから注意する必要があるのだ

誰かとは言わないけれども


希暗の言葉を聞いた2人は


「そうね、流石に1回戻らないと何か問題でも起きていたら大変だしね。ここら辺で戻りましょう」

と桜前が


「そうだね。もう3日もダンジョンの中だからそろそろちゃんと休みたいし汚れも落としたいから」

と白月が

それぞれ戻る意を示す言葉を返してきたので3人はボス部屋の奥にある魔法陣の上にのるとダンジョンの入口へと戻っていった


そしてダンジョンの入口に戻り王都へと戻るべく歩みを進めようとすると向こうから遠山&近山のパーティーがこちら向かってくるのが見えた

すると向こうも希暗達に気がついたのか遠山が声をかけてくる


「桜前さん達じゃないか!ダンジョン攻略はどこまで進んだんだい?」

と聞いてきた

基本的に希暗と白月は無口なので桜前が対応する


「さっき80階層まで突破してきたわ、これから王都に帰るところよ」

と桜前が何でもないように言い放つ

それを聞いた遠山&近山パーティーは全員が驚いたような表情をしていた

それもそのはず

人数的に倍以上もいるはずの自分達のパーティがそれよりも手前で行き詰まっているからだ

驚きを顕にしつつも再び遠山が口を開く


「80階層だって!?・・・・・・・僕達だって未だ60階層なのにたったの3人で…………」

と驚いている

すると桜前が


「たったの3人でもちゃんと連携がとれていたら私達異世界人の能力なら行けるはずよ。あなたたちはちゃんと連携がとれてないんじゃないの?」

とやや呆れ気味に言った

それを受けて遠山は


「・・・・確かにそうかもしれない、連携が取れてないのはパーティーリーダーとしての僕のミスだ………」

と悔しそうに言った

すると近山が


「お前のせいだけじゃないさ、俺達全員に責任があるんだ」

と遠山を励ます

イケメン同士の仲睦まじい様子に遠山達のパーティーメンバー達申し訳なさそうなは表情をすつつも2人を褒める言葉をかけている

だがそれを見た桜前はどうでも良さそうに


「まぁあなた達も頑張って強くなってよね、もう少ししたら戦争が起こるかもしれないなんて言われてるんだから。最近獣人の方が静かになって不穏だって言うし。じゃあ私達は行くわね」

と言うと王都の方へと向かおうとすると遠山から待ったがかかる


「待ってくれ!やっぱり3人とも俺達のパーティーに入らないか?桜前さん達が入ってくれたらもっと攻略できると思うんだよ」

と言い出した

それに近山が


「そうだな、ここはクラスメイトととして協力するのが普通じゃないか?」

と便乗してきた

前に広間での話し合いが終わったあともこの2人はちょくちょくこうやって誘ってきていた

その度に桜前がキッパリと断っているのだが2人は桜前と白月のことを諦めていないようだ

というより桜前と白月が希暗と一緒にいるのが納得いっていないのであろう

ここまでくると男の嫉妬も女の嫉妬と同じくらいめんどくさい


それを聞いて桜前は呆れたような表情に、希暗と白月はかなり嫌そうな表情をしていた

単純に呂阿絡みで希暗と白月は遠山と近山の事をよく思っていないだけだ

桜前はぶっちゃけ希暗以外の意見に興味が無い

そして桜前は遠山達に向かって


「前にも言ったでしょ、私達は3人パーティーで行動するって決めたの。悪いけどあなた達のパーティーには入らないわ。もう行きましょ希暗、歩」

と言った後

希暗と白月の手を引っ張りながら王都の方へと向かうべくリバールの街を突き進んでいった


その時後ろの方から遠山と近山が何か言っていたようだが3人とも聞く耳持たずに進んでいく

希暗と白月は終始口を開かないままリバールの街を出ていった

その後3人は王都への向かう途中にこれからの予定ともし戦闘が始まることになってクラスメイト達と共に行動することになっても3人は固まっていよう等の話し合いをしながら王城へと戻っていった



そして日が暮れる少し前に3人が王城の城門へと着くと


「異世界人の方々、王よりお話があるとの事ですので広間の方へとお向かいください」

と門兵に言われた

なので3人はダンジョンからの帰りの装備そのままで一旦話を聞くべく王のまつ広間へと歩いていった






……To be continued →


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