間幕・希暗達の成長
間話の一つめです
《side 希暗》
希暗が大切な人達を守るために強くなることを決意してから早くも一週間
現在希暗と桜前と白月はリバールのダンジョンの80階層のボス部屋の前に到達していた
希暗達3人はあの後、王やラハットに自分達の考えを告げ冒険者になるとダンジョンや王都周辺の魔獣の棲家などで実践経験をどんどん積んでいき冒険者ランクは既にBにもなっている
希暗達3人は冒険者としては普通のパーティー人数よりやや少なめであったがこちらの世界の住人とは能力が格段に違うため特に問題にはならなかった
それどころか後衛に魔獣を通さないぐらい攻撃力のある前衛2人に回復に関しては抜群の後衛1人というバランスも良かった事により魔獣の集団に遭遇しても問題無いほどである
そして鍛えられた3人の現在のステータスがこちらだ
名前 黒晴 希暗
種族 半妖精
役職 英雄候補(人間)
体力 S
筋力 A(+)
魔力 S
物防 B
魔防 A
俊敏 S
知力 A
運 S
技能・・・・剣術Lv4、体術Lv3、精霊魔法(火、水、風、土)Lv4、感知Lv3、農耕Lv3、採取Lv3、解体Lv2
固有技能・・・・言語翻訳、精霊王契約
名前 桜前 玲奈
種族 人間
役職 侍
体力 A
筋力 B(+)
魔力 A
物防 B
魔防 C(+)
俊敏 A
知力 B
運 B
技能・・・・刀術Lv3、格闘術Lv2、風魔法Lv3、看破Lv2、解体Lv2、採取Lv1、感知Lv2
固有技能・・・・言語翻訳、完全切断
名前 白月 歩
種族 人間
役職 聖回復術師
体力 B(+)
筋力 C
魔力 S
物防 B(-)
魔防 B(+)
俊敏 C
知力 B
運 B(+)
技能・・・・回復魔法Lv4、水魔法Lv3、光魔法Lv2、調合Lv2、解体Lv1、採取Lv1、感知Lv1
固有技能・・・・言語翻訳、自動魔力回復
と3人とも以前よりかなり能力が伸びている
希暗に至っては全盛期のヨデルに並ぶレベルまで上がってきており他の2人もこの世界にきてまだ2ヶ月経っていないにしては一般人と比べると別格のステータスを誇っている
それだけでなく上位冒険者や騎士団の人々と比べても遜色ない
そして話は戻り現在はダンジョン80階のボス部屋の前
ちなみに来る途中に隠されていた以前転移させられた部屋場所を76階にて発見することが出来たが何故か中央に巨大な穴が空いており脱出する際に使用した転移陣も魔獣達が湧き出してきた魔法陣も無くなっていた
何故この部屋が以前飛ばされた部屋と分かったかという理由は部屋の隅の方に呂阿の使っていた剣を見つけてしまったからだ
それ以外には部屋を捜索したけれども見つかってない
これを見た時3人は悲しげな表情になったが気を取り直しダンジョン攻略を再開する
そして今からこのリバールのダンジョン踏破記録である80階のボス部屋を前にして希暗は2人に声をかける
「2人とも、今からボス部屋に入るけど準備は大丈夫?」
と希暗が聞くと
「もちろんよ、ここも楽々突破よ!」
と桜前が意気込みながら返す
それに続いて
「黒晴君と玲奈ちゃんが入れば大丈夫だね。私もしっかりサポートするよ!」
と白月も威勢よく答えた
それを聞いて希暗もやる気を出しつつ口を開く
「今回も無茶なく倒していこう。えーっと、そういえばここのボスは何が出るんだっけ?」
と言うと
「一応記録上ではジャイアントオーガに取り巻きのオーガが複数になっているわ。どうする希暗?」
と玲奈が聞いてきた
ジャイアントオーガはAランクのかなり強い魔獣だ
取り巻きのオーガ達はCランクで最近なら群れに遭遇しても楽に勝てるようになってきている
更にオーガは基本的に火魔法を使ってくる
希暗は少し考えた後
「僕がジャイアントオーガを抑えている間に取り巻きのオーガ達を2人で対処できる?多分通常のオーガなら玲奈達なら勝てるでしょ?」
と言うと
「そうね、5体くらいまでなら多分勝てるわ。それに歩の水魔法に回復魔法もある事だしね。すぐに片付けて見せるわ」
と桜前が言うと
「うん、私と玲奈ちゃんで多分オーガなら何とかなるよ」
と白月も同意してくれた
それを受け希暗は
「とりあえずその記録どうりならこの手はずでいこう。もし違ったらその時また考えるから。そう言えば他のクラスメイト達ってどこまで攻略出来てるんだっけ?」
と言うと
「確かこの前聞いた話だと60階あたりでつまづいてるはずよ。別れて行動してる私が言えたことではないけどもっとクラスメイト同士で連携取ったらいいのに二つのパーティーに別れるなんてするからよ」
と桜前が呆れたように言った
確かに桜前の言う通りクラスメイト達は遠山&近山率いるパーティーと近藤トリオ率いるパーティーに別れて攻略をしている
そしてそれが上手くいってないのも事実だ
絶対みんなで協力した方が効率がいいはずである
まぁ真っ先にクラスメイト達の輪から抜けた希暗達が言えたことではないけれども
まぁそれはさておき今はボスの攻略だ
希暗は深呼吸をすると
「じゃあ2人ともそろそろ中に入るよ?」
と言うと
「いいわよ」
「私もいいよ」
とそれぞれ応えてくれたので希暗は扉を開けボス部屋の中へと入っていった
……To be continued →
感想にて指摘いだだきましたとおり誤字脱字が酷くなってきているようです
誠に申し訳ありませんm(*_ _)m
次の1日オフの日に前回の件含め全話修正を行う予定です