第1章・異世界生活のはじまり(後①)
ヒロインの内の1人(予定)が登場です
初日の訓練を終え希暗と別れておれは瑠奈を探しに行くことにした
ちなみに瑠奈は俺のもう1人の友達でありオタク仲間でもある
そして高校入学してすぐに出来た初めての友達だ
訓練場を出てこれからの予定をぼんやりと考えているうちに俺は迷ってしまっていることに気づく
((・3・)アルェーおっかしいなぁー普通に広間に向かってるとおもったのに……。ここどこだろな、結構この王城みたいなところ広いから万が一の時はスキルに頼るか)
なんて思いながら適当にふらふら歩いていると中庭のような場所に出る
そこには如何にも貴族のような雰囲気を醸し出しながら侍女っぽい人を連れて1人お茶ようなものを飲んでいる見たことあるような女の子がいたので俺は話しかけてみることにした
「すいませ〜ん、ちょっと道に迷ってしまったんですけど広間か食堂ってどうやっていけばいいか教えてくれない?」
と敬語とタメ口が混ざった感じで話しかける
するとその侍女っぽい人が
「王女に向かって無礼な言葉使いを!」
と突然怒り出した
それを聞いた俺が
(あれ?見たことあるとおもったら王様の横にいた王女様だったのか)
とか呑気に考えてたら侍女が
「黙ったまま謝罪もないなんて!フロリア様、私は少し兵士を呼んできます」
とかいい出したので
「すいませんでした_|\○ _」
といつかやろうと思っていたジャンピング土下座を披露してみた
すると突然
「……っあはははは 、はじめてみましたそのような謝罪の仕方っ」
と王女が急に笑い出したので侍女は戸惑いを露わにしている
そんな王女を俺が生暖い眼差しでみていると
「ごめんなさい、久々に面白いものを見させていただいのでつい声に出して笑ってしまいました。私の名前はフロリア、こっちの侍女であるリアの言ったとおりこの国の王女をしています」
とまだ少し笑いながら話しかけてきたのこちらも挨拶しておいた
「こんにちは。俺の名前は呂阿で、異世界人です。これは俺がいた世界での伝統的な謝罪の方法だ」
と大嘘をついておいた( ˆωˆ )
するとフロリアが話しかけてきてくれたので俺はそれに答えていく
「貴方は訓練の方は終わられたのですか?経験がない方には結構きついかも知れませんでしたが体調は大丈夫ですか?」
「はい、さっき終わりましたよ。元の世界でも俺はある程度鍛えていたのであれくらいなら大丈夫大丈夫。まだ実践はしてないからこれからはどうなるかわからないけどね」
「そうなのですね。魔力の方もそちらの世界ではないとのことなので大分苦労するはずですのにあなたは凄いのですね」
「まぁ能力の方は他の奴らから比べたら低いんだけどね。きっとこれからどんどん抜かれていくよ」
「私達からみたら異世界人の方はどなたも高い能力を持ってるのできっとあなたも強いはずですよ」
「そうだといいな。えーと、王女様はここでなにをしてたんだ?」
「私は晴れの時はいつもこの時間ぐらいになるとここでリアとお茶をしてますね」
「王女様って他にはどんなことしてるんだ?」
「基本的に王城から出ることも出来ないので部屋で国政の勉強や魔法の訓練、後はたまに来る貴族のお友達とお茶会をするくらいですね」
(魔法使えるのか・・・・ちょっとステータスを見させてもらうとするか)
と考えた俺はささっとステータスを拝見する
名前 フロリア・スイリア
種類 人間
役職 スイリア国王女
体力 D
筋肉 D(-)
魔力 A
物防 D
魔防 D(+)
俊敏 E
知力 B
運 A
技能・・・・水魔法Lv3、風魔法Lv2、光魔法Lv3、回復魔法Lv3、錬金術Lv2、政術Lv2
固有技能・・・・女神の祝福
女神の祝福…………光魔法と回復魔法が上級まで使用可能、魔力の上昇
と普通にこの世界だと強い部類だと思う
(王族だけあって良さげな能力だな。てかこの世界神なんかも調べとかないとな、重要になるかもだし)
「やっぱり王女とかは大変だな。てことはいつも1人で過ごしているってことか?」
「大抵リアと2人ですね。貴族のお友達も少ないですし……。貴方達はみんな仲良さそうですね」
「そんなことないな。実際俺なんて友達まったくいないようなもんだし所謂ぼっちってやつだ」
「ぼっち……?貴方も友達が欲しいんですか?」
「いないよりはいた方がいいしね。やっぱり話し相手くらいは欲しいよ誰でも」
「なら………わたしの話し相手……というか友達になってくれませんか?」
と言われたので
「俺で良ければいいよ」
と特に何も考えず答えてしまった
すると王女は笑顔になり
「ありがとうございます!それで……友達になったのですからあなたのこと名前で呼んでもいいですか?」
「いいよ、なら俺も王女様のこと名前で呼んでもいいかな?」
「はい。では呂阿!これからよろしくお願いしますね」
と満面の笑みで言われたので
「こちらこそよろしくなフロリア」
と返しておいた
その後俺は当初の目的もすっかり忘れ、自己紹介や身の回りの話などを話し込んでしまい気がつくとすっかり夜になってしまっていた
ちなみにその間俺とフロリアに放置されていたリアはなんでこんな感じになっているのかわけもわからず唖然としていた
そんなこんなで話も終わりを迎える
「それじゃあそろそろ飯くいにいってくる。またなフロリア」
「はい、また話しましょう呂阿。リア悪いけど呂阿を食堂まで案内してあげて」
そう言うとフロリアはどこにいってしまい、その場には俺とリアだけが残された
……To be continued →