表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/270

第3章・王都防衛戦

《sideセリア》



呂阿が深淵死霊王ダークネスリッチーとの戦闘を開始した頃、セリアと魔人達も魔獣の大群との戦闘がはじまっていた

地上にはゴブリン、ワーウルフ、オークといった低ランクの魔獣の群れにところどころミノタロスやマンティコア等の高ランクの魔獣が混ざって押し寄せてくる

更に空中には赤龍レッドドラゴン飛龍ワイバーンを筆頭に高ランクの魔獣を中心にこちらに飛んできている


その数は見た感じ報告で予想されていた数よりかなり多くいるだろうとセリアは予測する

そしてそれを迎え撃つこちら側は僅か200

呂阿がいれば恐らく一瞬でケリをつけてくれるだろうが流石の呂阿でも伝説の魔獣となれば勝つことは出来るだろうがかなり手古摺るだろうとセリアは考えていた


しかしこの時呂阿が結構適当に魔獣をあしらっていたなんてセリアには想像もつかなかっただろう

そんなことを考えている間にもう少しで魔獣の群れと衝突するというぐらいの距離になった

その時ぜラスが先頭に立ち全員に指示を出す


「お前達!まずは陸上の低ランク魔獣を殲滅していくぞ、各自出来るだけ広範囲に効果のある魔法か連発の可能な魔法を使用してくれ!まずは兵士じゃない諸君。魔法を発動頼む!」

と大きな声で伝える

それを受けて魔人達全員は魔力を練り上げはじめる

セリアも呂阿に教えてもらったように密度をあげつつ大きさも変えるという高難度な技を行いはじめた

そしてまずは一般人からの協力者達が魔法を使っていく


「「「火初級魔法・火球ファイヤーボール」」」


「「「水初級魔法・水球アクアボール」」」


「「「風初級魔法・風球ウインドボール」」」


「「「土初級魔法・土球サンドボール」」」

と口々に最も一般的な攻撃魔法のボールシリーズを使用していく

一つ一つではたいした威力はないが1人につき数十発、全体で数千発もの数が飛んでくれば低ランク魔獣程度では一溜りもないだろう

この攻撃によってこちらに向かってきていた魔獣達の歩みが止まる

そのタイミングで魔人達は更に攻撃をかける


「よしここで一気に数を減らすぞ!兵士達、広範囲殲滅系の魔法を撃ちまくれ!」

とぜラスが指示を出すと兵士達が魔法を唱える


「「火中級魔法・火竜巻ファイヤーストーム」」


「「水中級魔法・水螺旋アクアスパイラル」」


「「風中級魔法・大嵐テンペスト」」


「「土中級魔法・地面陥没グランドフォールン」」


と様々な広範囲の中級魔法が発動されていく

これによって足止めされていた魔獣達がどんどんその数を減らしていく

そしてセリアも今使える最高の魔法を発動する


「風上級魔法・激嵐災ディラードテンペスト

と唱えると今までの魔法より格段にレベルの違う威力と効果範囲を持った魔法が魔獣達の群れのど真ん中に発動された

魔法の練習を繰り返しているうちに上級まて使えるようになったのだ


その威力は凄まじいく低ランクならほぼ一瞬、中ランクでも少し耐えれる程度、そして高ランクの魔獣でさえまともに喰らえば多大なるダメージを与えていた

しかしこの魔法によって殆どの魔力を使用したセリアは連発することは出来ない

それを見てぜラスが口を開く


「流石あの人間の仲間だな、俺も負けてられん!」

と言うと


「特級火魔法・灼熱牢獄バーニングプライゼン

と唱え魔法を発動した

すると魔獣のいる部分に炎でできた長方形の鉄格子ができるあがる

そして牢獄らしきものが完成すると、中にいた全ての魔獣を焼き尽くした

それを見てセリアは


(流石は特級魔法、伊達に魔人達の王様をやっているわけではないようですね。私ももう少し頑張らないと、リーニャちゃんやロア様に顔向け出来ませんからね)

と思いながら武器を構え魔法の効果が全てを消えるのをまった

その後少したち魔法の効果がすべて切れたころ

魔獣達の様子を見てみると群衆の前半分の魔獣は1番高ランクを除いて全て殲滅されていた

後ろ側は魔法の発動をみて一旦後ろに下がったのであろう

だが再び魔法を放たれるのかを恐れてか低ランクの魔獣達は逃げだすものまで見える


だが中ランクや高ランクの魔獣達は魔法の影響が無くなるのをみるやいなや再びこちらに向かって次々と来はじめる

それを見たぜラスが再び指示を出す


「よし後半分程だ!魔力の切れた兵士じゃない奴らは後ろに下がっておいてくれ、まだ余裕のある奴は引き続き協力頼む。空中の方は少し遠くの方で暴れている黒龍は恐らく仲間だ。今から俺と兵士の半数は地上を担当、残りは空中の魔獣への攻撃を開始してくれ」

と言い魔獣の群れに向かって駆け出していった

指示を受けた魔人達もすぐさま行動を開始した

それを見ていたセリアも地上で接近戦を開始するべく魔獣達の方へとかけていった




その後の戦闘は混戦となり、連携して戦うのではなく個々で戦闘を行っていく感じとなる

だがやはり魔獣の数が多すぎる

魔人達も必死に抵抗していっているが徐々に押され始めた

特に一般からの志願した魔人達はかなり部が悪そうだ

陸上での戦闘はまだましに見えたが空中の魔獣との戦闘をしている後方の魔人達はかなり苦戦している

決して被害も少なくはない

クロアが一方的に蹂躙しているとはいえ1体では対処が追いつかないのが現実だ


セリアは後ろの様子を見て


(これは後方の援護をして空中の魔獣達の殲滅をしないと王都の内部に侵入されてしまう!そしたらリーニャちゃん達に被害が出てしまう)

と思い踵を返そうとした時

遠くの方からとてつもない威圧感が当たりに広がっていった

それを受け魔獣や魔人達も行動が停止する

今までに味わったことのない恐怖感が身体を支配していく

セリアも動きを止めその向かってきた方向を見てみると何やら禍々しいオーラを放つ黒い結界の様なものが見えた

呂阿のピンチなのかと考えたセリアは焦ったようにその方向へ向かおうと恐怖で動かない体を無理やり動かそうとする


だがその直後黒い結界を全てを包み込むような神々しい輝きを放つ光の柱が現れた

そして辺りを支配していた威圧感と身体を蝕んでいた恐怖感がスッ…となくなる

それを見たセリアは確信する


(この感じ……あの魔法はロア様のもの!ということは無事勝利したんですね。つまり後少しでこちらに来てくれるということ、これで魔獣達も終わりみたいですね)

と安心したがまだ戦闘は終わってないので再度気を引き締めると呂阿がくるまで魔獣達の殲滅を続けることにした





……To be continued →

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ