第3章・伝説の魔獣との対面( 'ω')
初めてのちょっとまとまな戦闘シーンに挑戦してみます_(:3 」∠)_
俺とセリアが王城を抜け北門に到達した時、そこには武装した魔人達がかなりの数揃っていた
ざっと見た感じ城にいた魔人と兵士が合わせて100人程度、王都から有志を募って集まったのが100人程度といったところか
それでもこの国の主力部隊がいないばかり魔獣達はおよそ5千、更に高ランク魔獣も多数いるらしいのでかなり心もとない
いや心もとないというよりは被害を少なくするのは絶望的な状況である………本来ならば
だが今回はタイミングよく俺ガイル
俺はセリアをつれて前の方へと出ると向こうの方から魔獣の大群が押し寄せてくるのが確認できた
空には赤龍や飛龍、そしてまだ見たことがない魔獣が複数飛んできている
それらを見た俺はセリアに声をかける
「うーん、少し数が多いな。見た感じ赤龍もかなりの数いるし、その他の高ランク魔獣も結構いるな。どうしよっかセリア、ちょっときつそうだと思うけど大丈夫か?」
と聞くと
「大丈夫ですロア様。最近なぜだかは分かりませんが能力が伸びてるみたいですし魔法の使い方も前より遥かに上達しました。それにリーニャちゃんのいるお城に向かわせないためにも私はここで戦いたいです」
と答えた
それを聞いた俺はセリアの意思を尊重することにした
まぁ腕輪の魔力は常に把握してるし万が一セリアがピンチになったらすぐさま転移すればいい
それにどっちにしろセリアはここで頑張ってもらわないと魔人達の国がやばい
そう思い俺はセリアに
「分かった、セリアのこと信じるよ。だけど無茶だけはするなよ?リーニャの事も大事だがセリアの事も本当に大事にしてるからな。それじゃあここは任せるぞ」
と言うと
「はい!任せてください」
と少し顔を赤らめながら意気込んでくれた
それを確認した俺は上級風魔法・飛行をつかって魔獣達が向かってくる方向へと向かっていった
そのまま少し飛んでいくと赤龍や飛龍等の飛行している魔獣の群れの少し手前に着く
ここで全て殲滅して行ってもいいが今は一刻も早くボス的存在である魔獣を倒すべく、今回は極力無視していく方針にした
だが俺は戦わないが何もしない訳では無い
「召喚・クロア」
と唱えると目の前に魔法陣が浮かび上がりそこからクロアが現れる
「及びでしょうか、我が主よ」
とクロアが言ってきたので俺は
「済まないがこの魔獣達を蹂躙してやってくれ、出来るか?」
と言うと
「おまかせください主よ、この程度私の敵ではございません」
と頼もしい返事をくれたのでこの場は任せることにした
そしてクロアに後を任せた俺は危険地帯を抜ける卑怯な手段
特殊魔法・消音
生活魔法・消臭
自作魔法・不可視化
を使い、隠蔽スキルで気配を断ち切ったあと飛んでいる魔獣達の間を素通りして高速飛行していった
まぁそれでも少しでも間引いておこうと思い避けるのが面倒くさかった奴らは殴り殺しておいた
あとは真っ直ぐ飛びたかったので俺の進行方向にいた奴らは全部跳ね飛ばしておいた
俺はかなり速度を出しているのでぶっちゃけ低ランクの魔獣には一撃必殺並の攻撃力である
そして少し飛んだあと俺は今までに感じたことのない反応の元へと辿り着く
そしてその反応の源のやつの姿を見てみるとボロボロの黒色のローブを着てかなり大きめの鎌をもち中身が完全に骸骨である魔獣らしきものがいた
とりあえず俺は確認するべく下に降りていく
向こうも俺に気がついたようでこちらを見ていた
視線を合わせただけでこいつが今までの奴らとは一線を画することが分かった
まずは安定の鑑定の出番だ
名前 殲滅の深淵死霊王
種族 深淵死霊王
備考 邪神の従魔、アンデッド族の王
魔獣ランク SSover
深淵死霊王・・・・アンデットの類の魔獣の中で最高位の魔獣の死霊王の上位種。光と回復以外の魔法を特級まで使用可能かつある程度の魔法なら無詠唱可。更に魔法防御力がかなり高い
ふむふむといった感じだ
一応想定されている魔獣のランクのうち最高位のSSであることは簡単に予想できていたから問題ない
まぁ名前も知っていたから魔法が有能であるということも推測できていた
俺はとりあえず話しかける
「お前が封印されていた邪神の従魔であっているか?」
と聞くと
「いかにも、我こそが邪神アナザー様の配下の1体である深淵死霊王。貴様は何者だ?我の前で平然としているなぞただの愚か者か余程の手練とみた」
と答えてきた
やはり最上位種なだけあって喋れるようだ
それを受けて俺はこう返す
「後者の方だな。俺はお前を倒すためにここに来たんだから」
と俺が言うと深淵死霊王は
「はっはっは、なかなか愉快なことをぬかしてくれるわ。このような人間久しぶりぞ」
とひとしきり笑ったあと
「貴様のやはり愚か者の類のようだな。先程我に指図しようとしてきた奴らのように塵も残さず葬ってくれる」
と言い殺気を放ち、すぐさま戦闘大勢になった
どうやら邪神復活を企むアホな奴らはこいつを復活させたはいいがそのまま殺されてしまったのだろう
当たりには数十人程度の亡骸が転がっている
グロスがいたらなんとかなったかもしれないが今グロスは俺の異空間でぐっすりと夢の世界だ
「悪いけど俺は負けるわけにはいかないんでね。復活したばかりで悪いが滅んでもらう」
と俺は言い放ち
「召喚・聖剣」
といい聖剣を召喚すると
はじめての真剣な戦闘をはじめるべく目の前の魔獣に向き直った
……To be continued →