第1章・異世界生活のはじまり(中)
説明メイン回
訓練所につくとラハットによる戦闘スキル、魔法についての説明が始まる
「まず戦闘スキルの方から説明するぞ。戦闘スキルは基本的に様々なスキルによって扱える武器が変わってくる。例えば俺の剣術スキルでは片手剣、両手剣が扱えるが、槍や刀などは対象になっていない。また戦士、剣士、騎士等の戦闘職に付くためには戦闘スキルを必ず一つ以上持っている必要がある。それに魔獣を狩って生活している冒険者という役職の奴らも大抵戦闘スキルをもっているから一応覚えておけ。冒険者の中には盗賊になってる奴もいるからそういう奴にあった時は戦闘スキルに注意しとけよ。戦闘スキルの有無はかなり違ってくる、持ってない戦闘スキルが欲しい時はその武器を練習し続けていると手に入れることができる、これは訓練量と才能次第だと言われているがな。お前らには全員武器が無くても戦えるように格闘術か体術を身につけてもらおうとおもっている。後はここの持っている戦闘スキルを伸ばして実践を積んでいくだけだ」
と言った後に
「ついでに言っておくと特定の職なんかに付いたりすると身につく戦闘スキルがあったりもする、逆もしかりだな。もし今持っているのが自分に馴染まないなら言ってくれ、希望に応える方法があるかもしれないからな」
と付け加えたつづいて魔法についての説明に入った
「次に魔法についての説明だ。魔法の種類は火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、光魔法、闇魔法、回復魔法の7種類がスキルとして存在している。火・水・風・土・回復魔法は一般的だが光は人間のみ、闇は魔人のみが使用できる。これらはスキルがないと基本的にほとんど使えない。こちらは戦闘スキルと違い訓練次第で増えることはなく、魔法スキルを持っているだけで職には困らないレベルだ。だが生活魔法や特殊魔法、精霊魔法と呼ばれるものも例外としてあり、生活魔法は誰にでも習得可能でほぼ全員が一つは使えるはずだ。特殊魔法は一部の職業に使えるものや、世界の何処かやダンジョン・迷宮の奥に封印されているらしい魔導書を読めば習得可能ということだが、まず習得はできないとおもっていい。精霊魔法は精霊契約をすることができたら使えるものだ、これに関しては後々説明していこう」
「次に魔法の階級の話をすると、スキルLv1が初級、Lv2が中級、Lv3が上級、Lv4が特級、Lv5が神級とされている。だいたいはLv1~3だな、Lv4はその一つを生涯で極めたものや過去の英雄クラスしか確認されてない、どのスキルでもLv5は神か化け物以外存在しないとされている。各級によって使える種類と威力や効果範囲が変わってくる。次に魔法の使い方だが基本的に頭の中でイメージを描き名前を言うと発動することができる。魔法の威力は同じ技でもよりイメージがしっかり出来ている方が上がる、勿論込める魔力量によって変わってくる。だからいくら上級が使えてもイメージ不足だったりすると、練り上げられた初級に負けることがあるから注意しろ。あと慣れてくると名前を言わなくても使える無詠唱スキルを手に入れることもあるから練習あるのみだ。多分魔法についてはこれくらいだな」
というラハットの説明を受け俺ら戦闘組は希暗を除き1人1種類は魔法や戦闘スキルをもっており大抵のメンバーの顔からはやる気が伺えた……が俺は
(やっぱりLv5だと人間辞めて化け物なのね・(´°ω°))
と1人落ち込んでいた
周りのクラスメイトを見ても最高Lv4だったので薄々分かっていたが実際に言われると心にくる
その後説明がおわりまずスキルを使うための基礎作りのためにランニング、筋肉トレーニング、魔力の操作の練習をはじめて行くことになった
それに伴いラハットが一つ一つ説明していく
「まず最初に一番重要な体力から鍛えていくぞ。体力がないと長時間の戦闘に耐えられないし、退却の時も逃げ切ることが出来ないからな」
「その後は身体の基礎作りで筋力をつけけつつ、身体を柔軟にしていってもらう。これは筋力や柔軟性がないと戦闘スキルを有利に使用出来ないからだ。戦闘スキルを持ってると様々な技や動きができるようになるが身体がついてかないと話にならないからな。各々の戦闘スキルによってどちらを重視するかは変わってくるから自分で考えるか分からなかったら是非聞いてくれ!」
「最後に魔力の取り扱いだ。まず魔力を感じることが出来ないと魔法を使うことができない。魔力を身体全体に循環させることができるようになる必要がある。それができるようになったら魔力の練り上げだ。練り上げが上手くできないと魔法を発動する時に必要な魔力が大きくなるからな、これも魔法スキルを使う上での重要な力量となっている」
「とりあえず1週間程これを続けてもらう。その後に戦闘スキルや魔法を訓練して行こうと思う。役一ヶ月後には実践訓練もはじめて行く予定だからみんな頑張って行くぞ!!」
とラハットからの説明があった後俺達はこの三つのトレーニングをしていくこととなった
がしかし既にある程度自身の能力を把握し終えた俺は
(ぶっちゃけ俺には訓練必要なさげだから個人でユニークスキルの使い方練習しておくか、後は怪しまれないように気をつけて。とりあえず一ヶ月後には外に出られるからそれまでに情報収集や希暗のこと何とかしておかないとな、多分初ダンジョンあたりで碌でもないことがおきるだろうしな………。)
と考えながら一応訓練に励むフリをすることにした
だが体力筋力オバケの俺には筋トレ的なものは全くもって必要がなく、魔力の操作においても何の苦もなく操作が出来るので一日にしてやはり訓練することがなくなってしまうのであった
……To be continued→