第3章・いつの間にか進化( ¯-¯ )
3章も後半に突入|ω・)
俺は自分の考えた巫山戯まくった方法についてそれを行うために少し情報が足りなかったためそれを補うべくリーニャに質問をしてみる
「なぁリーニャ、お前のお父さんって怖い?」
と俺が聞くと
「ううん、リーニャの前ではいつも笑顔だよ~。それにリーニャ、お父さんに怒られたことないもん。お母さんにはあるけど」
と答えてくれた
どうやら確実に魔王は親バカだ
いくらリーニャが小さいからとはいえ1度も怒ったことがないということはそういうことだろう
仮にも魔王なのだからもう少し威厳のある態度で子供にも接しておかないと反逆でもされっぞ
とのことなのでリーニャが関わっていれば多少ふざけても大丈夫だろうと俺は決め込む
魔王はともかく母親の方は知らないが
そして2人に説明をはじめた
「よし、ならいまから魔王のいる魔人の国の王都の王城に突撃する。方法は至って簡単こいつに乗るだけさ」
と言うと
「召喚・俺の従魔」
と唱えた
すると俺の少し前あたりに大きな魔法陣が広がり
そこから俺が捕まえた黒龍があらわれた
しかしどうにも捕まえたときより身体が大きいようにみえる
それに全身を覆う鱗の強度や鉤爪の形が凶悪になってる気がする
俺は気になって仕方ないのですぐさま鑑定してみる
名前 未定
種族 暗黒竜
備考 呂阿の従魔
魔獣ランク S
暗黒竜・・・・黒龍の上位種。50年に1度生まれるか生まれないかとされている。能力は黒龍より格段に高い
とまさかの進化をしていた
Bボタンを押す暇さえなかったようだ
とかアホなことを考えていると
「主様、お呼びいただき感謝します」
と女性のような声が聞こえてきた
ふと周りをみてみるがセリアとリーニャは暗黒龍をみて肩車中のリーニャは目を光らせ、横にいるセリアは少し固まっている
どうしたものだろうかと不思議に思ってると
「私ですよ主様」
と再び声がする方へと向く
するとどうやら話しかけて来ているのは黒龍のようであった
俺と目が合うと少し笑を浮かべたように口角が上にあがる
これには流石の俺も驚く
「ヒイイイイィィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノシャベッタァァァァァ!?」
と俺が言うと
「喋るドラゴンさんだ!かっこいい!」
とリーニャは大喜びで興奮しており
セリアはまだ何も言えずに固まっていた
そんな俺達に対して暗黒竜は戸惑っているような視線を向けてきていた
少ししてようやく立ち直った俺は暗黒竜と話をする
「お前喋れるのか?確か魔獣は会話は出来ないって聞いたはずだぞ」
そう俺が言うと
「魔獣の方でも最上位種は他種族と会話をすることが可能なんです。私は主様のおかけで上位種に成長することが出来ましたので会話が可能となりました」
との事だ
その後も俺は暗黒竜との会話をしていく
「ふーん、そんなもんなのね。てかお前雌だったのかよ、てっきり殺してしまった方との番の雄だと思ってたわ」
「あの時の雄とは番なんかじゃありません、ただ一方的に付きまとわれていただけです。それにあの時は主様に襲いかかってしまい申し訳ありませんでした」
「ストーカーだったのか………。まぁそれはどうでもいいよ、過ぎた事だしな。あっそうだ、そういやお前の名前はなんて言うんだ?」
「魔獣には個々に名前を持つものはほとんどいません。稀に他の種族から異名を付けられることがあるくらいです」
「そうか、なら名前をつけないとな。さてどうするか………」
と俺が考えていると
「リーニャが決める!!」
とリーニャが頭を揺らしはじめた
「分かったよ、だから揺らすのやめい!お前もそれでいいか?」
と暗黒竜に聞くと
「・・・本当は主に付けてもらいたかったんですが…………まぁいいでしょう」
と渋々ながらも了承をくれた
するとリーニャが
「クロアがいい!」
と言うので暗黒竜の名前はクロアに決定した
そして俺が
「じゃあお前の名前はこれからクロアな。よろしくなクロア」
と言うと
「勿論です、主様!」
と喜びを含むクロアの声とともにクロアの反応が一回り大きくなった
どうやら名付けによって更にパワーアップしてしまったみたいである
その後固まっていたセリアを交えてこれからの予定を話していく
「なら俺の案を説明するな。まず魔人の国は他種族に対して排他的であるということから侵入するのはめんどくさいと考えた。だから俺はクロアに乗っていきなり魔王のいる城に突撃しようと思っている」
と俺が言うと反対意見はないようなので続ける
「その時にクロアとセリアは上空で待機、リーニャには俺と一緒にしてもらうことがあるけど頼めるか?」
と俺が聞くと
「うん、大丈夫だよ。なんか面白そう!」
とやや興奮気味に答えてくれた
「それでその後はまぁ魔王や魔人達の出方次第だな。多分リーニャ連れてるから誘拐犯に最初間違われるだろうし戦闘は避けられないかもな。まぁそこら辺は何とかなるだろう、負ける気はしないしな。とりあえず質問はないか?」
と聞くと質問もないようなので早速出発の準備にとりかかる
俺はリーニャに向こうに着いてから一緒にして欲しいこととセリフを教えてからちょっとした小道具を作成する
俺の案を聞いたリーニャはかなりノリノリであり機嫌が俺達と会ってからの中では最高にいい
その後3人はクロアの背中にのり落ちないように俺がセリアとリーニャを固定したあとクロアは飛び立った
クロアは進化したことによって長時間飛んでも問題ないみたいだ
そうして飛んでいくとあっという間に魔人の国の王都らしき場所が見え、中心に魔王城があるのが確認できた
そんな城を眺めながら俺は
(さぁてちょっとおふざけしますかね)
と思いながらクロアに城に近づくように指示を出した
……To be continued →