第3章・エルフとの対談と襲撃
あっという間に休みも終わり再び多忙の日々が……
次はGWを楽しみに頑張って逝きます⊂( ⊂ _ω_ )⊃
エルフの村へと入りカイン達の目的地に向かって後ろをついて行っている間、白狼族でも感じたように複数の視線を向けられているのがわかった
だが白狼族と違い好奇心や疑問と言うよりはあまり歓迎していないような感じである
やっぱりエルフは他種族とあまり関わらない閉鎖的な種族であるのであろう
そんな事を思いながら付いていくとどうやら目的の場所に着いたらしく1件の家の前でカインが止まった
「ここにこの村での長老達が集まっている、勿論俺の父もこの中だ。そしてここからはそこの人間1人だけで話を聞いてもらうつもりだ。あまりエルフは他種族を好まない、特に年寄り達はだ。だから極力少ない方がいいんだ」
とカインが俺に言ってきた
それを受けて俺は
「ああ、わかった。だが俺が離れている間にこの2人に何かあってみろ、この村を消すからな」
と少しばかり殺気を放ち脅しておく
カインは流石の強さなのかあまり臆することなく
「もちろんだ。その2人は丁寧にもてなすように伝えておこう」
と返してきた
なので俺は2人に
「という事だ。大人しく待っていてくれるか?」
と聞くと
「うん、リーニャ大人しくしてるね」
「はい。何かあってもリーニャは私が守ります」
とそれぞれ返事をしてくれた
それを確認した俺とカインは
セリアとリーニャ、更にザラを残し家の中へと入っていった
俺が家の中に入るとそこにはエルフの老人が5人おり真ん中に1人、左右に2人ずつの形をとり座っていた
反応的には中央の老人が1番大きくこの村の代表みたいだ
そんな老人達に向かってカインが
「こいつが今回話を聞きたいと言ってきた人間だ」
と軽く俺を紹介する
すると老人の中のひとりが
「お主が勝てぬと判断した人間がこやつか。だがあまり強そうにはみえんがのぅ」
と小馬鹿にしたようにこちらを見てくる
まぁこいつらが見ることのできる偽ステータスからしたら当然の判断だろう
そうすると真ん中に座っていた老人が口を開く
「カインはこの村の長の立場、誤った判断は下しておらんはずじゃ。カインよ、その人間は我々が対応するに値する人間なのか?」
とカインに問う
エルフのプライドなのかやはり人間を下に見ているように聞こえた
それを受け
「ああその通りだ。こいつは今までの人間とは次元が違う。それに悪いやつじゃないしな」
と答えた
それを聞いた老人のひとりが怒り出す
「人間に悪い者以外はいるわけなかろて。人間共は他の獣人や魔人と違い我々エルフでさえ捕まえて奴隷にしようとする愚か者の集まりじゃ!お主だってそれを良く知っているじゃろう?カイン」
と言った
この老人の言う通り人間はエルフを奴隷にしているらしい
特にもう一つの人間の国ジァルゼでは他の種族を奴隷として酷い扱いをするものが多いという話だ
それを聞いてカインは答える
「ああ、忘れてはいない。人間がそのような事を繰り返すから手出しが出来ない獣人や魔人の領土に移らざるえなかったわけだからな。だが俺は人間が悪いやつばかりじゃないと信じている。前も村のエルフが冒険者に助けられたことだってあったじゃないか」
そう言われて老人は言い返せないのか黙り込んだ
そして再び真ん中の老人が口を開いた
「ここはカインの判断を信じよう。さて人間よ、お主は何のためにこんな場所にきた?」
とようやく俺に話を振ってきた
「俺は魔人の国に向かっている途中だ。だがこの当たりの様子がおかしいみたいだったから何か知ってるかと思ってこの村にきたんだ」
それを聞いた老人は少し間を置くと
話し始めた
「・・・そうじゃな、確かにこの辺では最近様子がおかしいと我々も感じておった。前はこの村の周りには高ランクの魔獣はあまりいなかったんだが最近よくこの村に襲撃があるのじゃ。お主が感じた異変はどんなものじゃ?」
と聞かれたので答える
「まずは山に赤龍と飛龍の姿が見えなかったことだな。それにこっち側の樹海にはほとんど大きな反応は見られなかったが、高ランクの魔獣はどこにいるんだ?」
俺がそう言うと次はカインが答える
「俺達が見て回ったところこの場所から魔人の国の方へと高ランク魔獣が移動して行ってるみたいなんだ。そして道中ここに気づいたやつが襲ってきてるってわけさ」
とかなりきな臭い情報をくれた
魔獣がもし一箇所に集まっていっているのだとすればそれは邪神の従魔が封印されている場所にほかならない
さらに封印が解けかかっているという事だ
それを聞いて
(不味いな、このままじゃ魔人の国が壊滅仕掛けてしまう。どうにか復活より先に魔人の国についてこの話をしないとな)
なんて俺が考えこんでいると突然当たりの様子が騒がしくなる
そして家の外から
「魔獣の襲撃だぁーー!飛龍が多数接近中!」
と声が聞こえてきた
それを聞いたカインは
「飛龍の群れだと!?はやく村のものを避難させないと大変なことになる」
と焦って出ていった
それを見ていた俺は
「この村を飛龍から助けたら少し質問に答えてくれるか?」
と老人たちに聞くと
「お主にできるのか?・・・・・・いや今はそうではないか、、、、出来たなら何でも質問に応えよう」
と返してくれたので
ここは俺がちょっと力を出そう
なんせ数の少ないエルフは(観察)保護対象だからな
そして俺は予想だにしない状況のなか初の飛龍を見ることになった
……To be continued →