第1章・異世界生活のはじまり(前)
翌朝目を覚ましてから顔を洗い身支度をしてから昨日行った食堂に向かい簡単な朝食を済ませた
その後王族貴族の待つ広間へとクラスメイト全員が集まった
俺達が全員揃っているのを確認した後ルーカスが口を開く
「昨晩はよく眠れたかの?不安や戸惑いもあるだろうがこれから今度の行動について説明するとする。では騎士団長任せたぞ」
そうルーカスが言うと王の後ろに並んでいた人々のなかからゴリラのような風貌の男が前に出てきて
「俺はこの国の騎士団長であるラハットだ。これからしばらくの間お前達の戦闘技術、実践経験においての指導を担当する、よろしくな!」
と見た目に削ぐわずフレンドリーな感じで口調も軽かった
俺達に対し高圧的でないあたり貴族とかではないのだろうと勝手に予測する
なぜなら王族貴族はそれ以外を下に見てると勝手に決めつけていたりするからだ
ちなみに鑑定でステータスを見てみたところこんな具合であった
名前 ラハット・リーベル
種族 人間
役職 騎士団長
体力 B(+)
筋力 A
魔力 B(-)
物防 A(+)
魔防 A(+)
俊敏 C(+)
知力 B(-)
運 C
技能・・・・剣術Lv3、体術Lv3、格闘術Lv2、盾術Lv2、火魔法Lv3、風魔法Lv2、感知Lv2、指揮Lv2
固有技能・・・・金剛化
金剛化………物防、魔防が大幅に上昇するが、俊敏が下がる
とこの世界の人にしたらかなりの高ステータスであろう、更に固有技能も持っていた
俺がそんな観察をしてる最中もルーカスは説明を続けていく
「ラハットには戦闘組の戦闘訓練、ダンジョンや王都の周りでの実践訓練を担当してもらう。ラハットは現在我が国で一番強い者だ、どんどん頼ってやってくれ」
そう言うと俺らが口々によろしくお願いしますと告げていく
そして挨拶の声が聞こえなくなったころ
「戦闘組はラハットさん担当のもと訓練するのは分かりました。では非戦闘組はどうしたよいのでしょうか?」
と遠山が尋ねた
それを受けルーカスは
「非戦闘組はこの王宮内にてこの世界の歴史、地理、更に役職事に必要な知識を学んでいただく。それぞれ別の担当がつくので後から紹介させよう」
と答えた
遠山の問いの答えを聞いたクラスメイト達はそれぞれ異なる反応を示し仲のいい者同士で話をしていたりしたが俺はひとり
(ミスったぁ〜〜、戦闘系と非戦闘系でわかれるなら非戦闘系の職業にすればよかったorz。それなら情報調べれて目立つことも無く一石二鳥だったのにぁ……)
と後悔していた
たが時すでに遅しである
なので持ち前の呑気さを発動しそんな後悔は無かったことにした
その後遠山、近山、桜前、白月、希暗、俺を含む20名ほどの戦闘系はラハットに連れられ訓練場へ、錬金術士や料理人や研究者等の非戦闘組は広間に残り個々に担当が割り振られるどのことであった
一応既に他のクラスメイトのステータスは全て確認しているためクラスメイトの中には俺のようにステータスを偽っている奴が居ないことはみてとれた
俺より強い奴はいないと信じたいがいたらどうしようもないから無視だ無視
そんな感じでふた手に別れた後、俺は能力がバレないようにすることを考えながら戦闘組の一番後ろを黒晴と2人ついていきながら少し話をする
「なぁ黒晴、農民ってどっちに分類されるの?どっちかと言うと非戦闘系じゃね?」
「うーん・・どうだろね。農民とか僕の技能とか一般的だろうからどうせなら戦闘系にって感じじゃない?一応固有技能もあるわけだし」
「そういやかもな。さっさと固有技能発動できるようになればいいのにな、でないとこのままじゃお荷物扱いされちまうしな」
「テンプレだと近藤君達から弄られるだろうね……。ただ僕が弄られてると玲奈が必ず飛びかかってくるからなぁ」
「その当たりは俺と2人で訓練してたら大丈夫だろ多分。足を引っ張らない程度に訓練してたら特に言われないと思うぞ」
「2人で目立たない場所で訓練してたら大丈夫だね。呂阿は誤解されてるせいで怖がられてるからね」
「そうなんだよなぁ……。まぁ今回ばかりは、ちょっと有難いかもな。基本的に干渉されないし」
「呂阿は本当はタダのオタクなのにね。あの事件だって本当は………」
「それは言っても仕方ないな。俺は希暗とか瑠奈とかいるから大丈夫だよ。それより情報集めの件聞いてみたか?」
「うん、とりあえずさっき玲奈に頼んでおいたよ。ふたつ返事でOKで多分白月さんも手伝ってくれるって。田中君にも聞いて見ようと思ったけどなんか雰囲気が怖かったからちょっと………」
「あのテンションだとな…。とりあえず俺の方は瑠奈に声掛けてみるよ、あいつ非戦闘系のはずだからちょうどいいし。この5人で最初は頑張ってみるか」
「うん、そうだね。怪しまれないのに注意しながら調べていってみよう、いざとなれば国をでないと行けないかもだし」
「ワンチャンあるよなそれ…。とりあえず無理をしない程度にやっていくか。おっ、着いたみたいだな」
「それじゃまた後でね。話は真面目に聞いとかないと困るからね」
「おう、じゃ後でな」
と言い訓練場には騎士団のメンバーと思われる人がならんでおり、ついた俺達はラハットからの説明を受けることになった
……To be continued →