第3章・続魔法講義 by俺
今日は今年最後の日∠( 'ω')/
今年はいい年…………だった気がする。
俺による魔法講義はまだまだ続く
「なら次は密度の方だな。わかりやすく言うと同じ大きさで威力を上げる方法だ」
そう言った俺は
「初級風魔法・風球」
と唱え最初作り出したのと同じ大きさの風球を作り出した
「これが最初と同じ大きさで魔力を凝縮したものだ。そして威力はこうなる」
とまたまた近くの木の幹あてる
すると幹は木っ端微塵に砕け散りその木は途中から折れていた
人に当てたら大抵の奴なら戦闘不能にすることが出来るくらいの威力だと思う
それを見た2人はそれぞれ
「おおー、すっごーい!」
「凄まじい威力です、流石ロア様」
と口々に言っていた
とりあえず実践はしてみたが周りから見たら結界は見えてないのでさぞかし不気味な光景になっていただろう
むしろ何もないところから殺人級の魔法が飛んでくるとか恐怖でしかないかもしれない
そんなことはさておき俺は2人に
「魔法ってのは魔力を使って無意識に発動してる人が多いと思う。けどこうやって込める魔力の量やその調整が上手くできたら同じ魔法でもこっちの方が強い、もしかすると上の級の魔法にも勝てることがあるかもしれないな」
「それに魔法を使う際に大抵の人は魔力が漏れだしているから使う際に気がつくことができる。魔力操作が上達していけば漏れでる魔力が無くなっていきバレることもないし、魔力の無駄使いもなくなる。だから魔力操作は魔法を使う上ではとっても大事なのさ」
と誰かに聞いたような話をして2人の練習にはいることにした
「それじゃ2人とも少しやってみようか、まず大きさの変更の方からだな。セリアはもう少し大きく自分の限界までやってみようか。リーニャはとりあえず大きくできるようにやってみよう」
と言い詳しいやり方を説明しはじめる
「まず魔力操作についてだけど、これは練習あるのみだな。やり方は魔力をまずは感じとること、次に魔法を発する部分に魔力を集めていくこた、そして最後に無駄なくその集めた魔力を魔法に転換することだ」
「ちなみにこの魔力操作なんだがスリイアの王都とかでみた感じでは意識して使ったり鍛えたりしてる人は結構少ない、だけど魔法が上達するにつれ自然と魔力操作も上達している人はいたな。だけどただ魔法を使い続けて上達していくより先に魔力操作を覚えた方が効率よく上達するから2人に教えてるんだ」
そういい2人にまずは魔力を感じてもらうことにする
「魔力を感じるためには手の平と手の平を合わせてそこに集中する感じ出やってみればできる。魔力を感じられたら言ってくれ」
こう言うと2人がともに魔力を感じようと行動にうつした
セリアは今まで使ったことが多いだけあってすぐ感じることができ、それに続きはすぐあとにリーニャも感じることが出来たみたいだ
それを見た俺はさっそく次のステップにうつる
「よし次はどこかに魔力を集めることだな。とりあえず右手に集めてみてくれ」
これまたセリアはかなり早めにでき、リーニャもあまり差がなくできた
やはりリーニャはユニークスキルの分才能が凄いのだろう
そして最後のステップにはいる
「よしならその貯めた魔力を出来るだけ全部使って魔法を発動してみてくれ」
そう言われ2人は同時に
「「初級風魔法・風球」」
と唱えると
セリアの方にはさっきよりも2回りほどの大きさの風球が作り上げられていた
だがまだ限界まではいってないだろう
これからの練習あるのみだ
しかし驚くべきなのはリーニャだ
リーニャが作り出した風球はセリアの作り出したものの2倍近くの大きさがあった
さすが固有能力と言わざる得ないだろう
これをみて
「できた!できた!やったぁー」
とリーニャははしゃいでおり
それを見てセリアは少し悔しそうだった
まぁ種族特性+固有技能の差があるとはいえ子供に負けるのはやっぱり悔しいのかもしれない
そんな2人に
「2人とも出来たみたいだな、だが限界ではないみたいだからこれから練習していこうな。もう片方の魔力の密度をあげるのはこれができるようになってからだな」
と言うと
「わかった、リーニャいっぱい練習する!そしてロアみたいな凄い魔法をバーンって打つの」
と嬉しそうにリーニャは言い
「私も少しでもロア様のお力になれるよう精進していきます」
と真面目にセリアは返してきた
するとリーニャが
「どれくらい練習したらロアみたいな魔法使えるの?」
と聞いてきたので
「俺の魔法はちょっと特殊だからリーニャには難しいかもなー。でも強い魔法は使えるようになるぞ」
と返すと
「どれくらい強い?赤龍とか倒せるくらい?」
と聞かれたので
「うーん、分からないかな。俺は赤龍みたことないからな。でもいけるかもな、まぁ魔人の国に着くまでは2人とも毎日練習しよっか」
と言うと2人とも元気よく頷いてくれた
その後リーニャは疲れたのかすぐ寝てしまい、セリアも寝てしまったので俺は習慣になりつつある道具作りの試行錯誤をやった後眠りについた
その後も順調に目的の山へと進んでいき暗くなったら魔法の練習をするといったような感じで俺たちは過ごしていった
一応道無き道を進んではいて周りには低ランクの魔獣がいたのだが、俺がセリアとリーニャにばれないように殺気を周囲にばらまいていたため魔獣とは全く遭遇しなかった
低ランクぐらいなら軽く威嚇するだけで逃げていってくれるが高ランクになると逆に向かって来るので注意しながら俺は進んでいく
セリアのために経験値稼ぎをしたかったけどリーニャに何かあったらいけないからだ
そして3日ほどたった後ついに目的の山の麓へとたどり着くことができた
見てみると山の麓には広大な樹海が広がっていて山を登らずに迂回するとなると方向が分からなくなりそうだ
それに山は特に大きいのの周りにもいくつか小さな山があって、大きいの以外は木で覆われていた
そして明日から初の山登りがはじまる( ゜σω゜)
……To be continued →




