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第3章・魔法講義 by俺

今年もあと2日……


大掃除が本当に大掃除でつらたん_(:3 」∠)_

再び目的の山へと向かっていこうと歩みを進め始めた俺に向かってリーニャが質問をしてきた


「ロアさっきのなんの魔法?リーニャあんな凄い魔法見たことない!」

とやや興奮気味だ

話ではお城の中からこそ出ることは少なかったが、兵士の訓練の様子や周りにいたメイド達が魔法を使うところを何回か見ていたらしい

そう言えば今までリーニャの前で戦ったこと無いなと俺は思い返す

最初出会った時も王城の時も寝ていたからな

まぁどうせバレないだろうから適当にはぐらかす


「ふっふーん(๑¯﹀¯๑)秘密だ。気になるならリーニャのお父さんに魔法を教えてもらえばいいさ。魔王なら魔法に関しては凄いはずだろうしな」

そう言うとリーニャは


「ぶー(・ε・` )リーニャに教えてよロア〜」

と頭を掴み左右に揺らしはじめる

しかも掴むところが耳とかこいつ分かってやがる!


「おいっ、止めろって」

と俺が制止しようとしてもまだ続ける

あまり痛くはないのだがこれからずっとこの調子だとたまらないので仕方なく俺が少し折れることにした


「分かった、わかったよ。少しだけなら魔法について教えてやるから」

俺がそう言うと


「わかった、やめる。魔法っ!魔法っ!」

とやめてはくれたがなにらやテンションが高めの様子で肩の上で身体を揺らしはじめた

結果的に俺の頭はまだ揺れてる…

とりあえず俺は野営する準備が出来てから教えると伝えるとリーニャが了承したので、その後俺達は日が暮れるぐらいまで進んでいきいつもどおりに結界を貼り野営の準備をすませ俺の作った夕食を軽く済ませると俺は魔法の講義をはじめることにした


俺は何故かリーニャと一緒にセリアも俺の前に真剣な様子で座っているのを確認したことを不思議に思いながらも頭の中で即興講義を組み立てながら話をはじめる


「まず聞くけどリーニャ、今まで魔法を使ったことある?」

と聞くと


「うん!ちっちゃい火の玉とか出したことある!」

とのことだ

流石にまだ小さいリーニャには才能はあっても強力な魔法は教えていないみたいだ

俺はリーニャのついでにセリアにも少し教えておこうと思いリーニャの横でリーニャ同様期待のこもった眼差しでこちらを見ているセリアにも訊ねる


「セリアもついでに聞くか?」

と問うと


「是非お願いします」

と答えたので2人に教えていくことにした


「ならまず魔法の属性だな。リーニャ、何がある?」


「うーんとね。火と水と風と土があるって聞いたことある」


「その4つは基本の属性だな。残りの少し特別なのは何があるか知ってる?セリア」


「はい。回復、光、闇の魔法があり光は人間で闇は魔人だけだったはずです」


「そうだ、それに精霊魔法って言う特殊なのもあるけどこれはまぁいいや。ちなみにリーニャは火・風・闇、セリアは風の魔法スキルを持ってるみたいだから今回は風で説明して行こうか」

俺がそう言うとリーニャはキラキラとした期待の眼差しでこっちを見ており一方のセリアは真剣な表情でこちらを見ていた


「なら今日は風の初級魔法で教えることにするかな。まず2人とも風の初級魔法の基本・風球ウインドボールを作ってみてくれ」

これを聞いた2人はさっそく魔力をこめ


「「初級風魔法・《ウインドボール》」」

と詠唱をした

こちらの世界で魔法を使う際に魔法名を言うこと、いわゆる詠唱というのは魔法のイメージをしっかり固めるために必要であるらしい


故に何度も使って熟練した魔法なんかは無詠唱でも使うことが出来るということも意味している

ちなみに俺は完全無詠唱可能だが、場合によっては魔法名を声に出している

なんかそっちの方がかっこいいから唱えているだけだ

まぁ元の世界でもある病気を拗らせていた影響とでも言っておこうか


詠唱を終えた2人の掌の前に拳大の風の塊ができる

やはり魔力値の差からリーニャの方が少し大きい

それを見て俺は続ける


「おーけー、2人とも問題ないな。なら次はその大きさより大きなものを作ってみてくれ」

そう言われ2人は試してみるがセリアは1回り大きくなった程度、リーニャは魔力の練り方や込め方が分からないのか殆ど変わっていなかった


「やり方わかんないよー」

とリーニャが文句を言う


「そりゃそうだろ、この技術を身につけるためには魔力操作が上手くないと出来ないからな。大きさの限度は魔力量によって変わるが密度は魔力操作の上手さによって変わる。ちょっと見ててくれ」

そう言うと俺は


「初級風魔法・風球ウインドボール

と言い、まず拳サイズのものを作り出す


「これが大体の人の通常サイズだな、リーニャは魔力量が多いから少し大きめのようだけど。ちなみに威力はこんなもの」

といい近くにあった木の幹にぶつけると少し凹んだ

更に俺は続ける


「威力はこんなもの、まぁ筋力値Eランクぐらいの奴が本気で殴った程度だな。次に魔力操作で大きさを大小させてみるから見ててくれ」

そう言い俺は


「初級風魔法・風球ウインドボール

と唱え右手にさっきのものの数倍の大きさのもの、左手にさっきのものの数倍の小ささのものを作り出した

ちなみにこれも普通から考えるとやはり常識外らしく2人とも少しびっくりしてた


「これが大きさの調整をしたやつだな。大きくすることも出来るし、逆に小さくすることも出来る。ちなみに威力はこんなもんだ」

と再び近くの木の幹に両方ともぶつける

すると大きなほうは広く浅く凹み、小さいほうはほぼ1点だけ浅く凹んでいる


「と見てわかるように威力自体はほとんど変わってない、変わったのは効果範囲だ。あと消費魔力の量も変わるな。サイズの大小では範囲を変えることができるから場合によって便利だな。大勢を相手取る時とか1人だけ狙いたい時なんかだな」

と言う俺の話をふたりは真剣に聞き入っている


「2人とも話を勧めて大丈夫か?」

と聞くと


「うん、大丈夫!」


「はい、いけます」

と答えてくれたので

俺は話をつづけていくことにした






……To be continued →

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