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第2章・圧倒的な力による説得(?)

兵やアウロ達といった獣王達が俺を包囲している間、セリア達白狼族はどうすればいいのかわからなく動けずにいた

その様子を見た獣王に


「白狼族よ、お前達もそやつを殺すのに協力しろ!協力せねば裏切りと見なすぞ」

と言われ混乱が広がる

獣王が口を開くのを皮切りに他の獣人達も一斉に口々に白狼族に対して何かを言いはじめまたもや広間は喧騒に包まれる

そんな中、ガロは一方前に出ると獣王の方へ顔を向けて全員に聞こえるくらいの大声で


「王よ、どうかその人間の話を聞いてやってください。その話は我ら獣人のこれからに関わる大事な事なのです!それに我らが全員でその人間に向かったとしても勝てませぬ」

と獣王に頼みかけた

それを受け獣王は


「怖じ気づいたかガロよ!たかが人間1人の戯言を信じるというのか!?それに1人の人間如きに我らが負けるわけなかろう」

と言い


「もう1度言うぞ、こやつを殺すのに協力しろガロ!」

と続けた

それを聞いたガロは少し考え込み


「協力は出来ません!これは白狼族の総意です」

と言うと白狼族は全員立ち上がり戦闘態勢に入った

それを見た獣王は


「血迷ったかガロ!仕方ない、裏切り者の白狼族まとめて始末しろ!」

と椅子から立ち上がり激怒した様子で叫んだ

その支持の元側面に並ぶ兵士達や王の周りにいた獣人の中でも武装してあた者共が戦闘態勢に入る

そしてそれを見た戦闘態勢に入ったガロ達が俺の方に向かってこようとしたが


「こっちに来なくていい。こいつら如き俺ひとりで充分だ」

と俺が言うと

動きを止め元の位置で戦闘態勢のまま待機する

だがそれを聞いたほかの獣人達は激怒である

人間1人にこうも言われ大人しくなる奴らではないだろう

俺の台詞を聞いた獣人達は脳筋王子を筆頭に武器を再度構え直し、俺に向かってきたので俺は少しだけ圧倒的な実力差を見せることにする


自作オリジナル魔法・超重力モアグラビティ

そう言いさっき思いついた重力魔法を使ってみる

イメージの元は某リングの能力だ

イメージさえしっかりしていればほとんどの現象を魔法化出来てしまうので魔法名は思いつきだ

わざわざ魔法名を口に出したのはカッコイイから以外に特に理由はない


俺が魔法を使用するとイメージ通りに周りにいた獣王を除く獣人全員に普段の数倍の重力がかかり、車に敷かれたあとのカエルみたいに地面にへばりついていた

もちろん動きが取れなくなるだけの程度に抑えてる

そんな周りの様子を見て


「な、いったいなにが……?」

唯一俺が魔法をかけなかった獣王は理解がといついておらず、引きガエルのようになってる奴らは口を開くことすらできない

その様子をみて白狼族も全員唖然としている

ただセリアだけは誇らしげにしていた

そして俺とセリア以外が少し落ち着いたのを見計らって話を切り出す


「さて、これで少しは俺の実力が分かってくれたかな?」

そう俺が話しかけると

獣王ははっと気がついたようで


「貴様なにをした!?このような事1人で出来るはずがない、仲間はどこに隠れている」

と言った

獣王はまだ現実が見えてないようなので

俺は以前より強めの殺気を周りにぶちまけながら再度いう


「1人だって言ってるだろ?これでもまだ俺の実力が感じられないのか?」

そうすると前回同様に気を失うものが引きガエルのような獣人達から出始めた

白狼族のほうには工夫をして、あまり届かないようにしてみたが少しは届いているようで大抵が冷汗を流し身震いがしているようであった

ガロやセリアでさえも重苦しい表情をしている

流石にこれを受け獣王も理解が追いついたらしく


「わ、わかった。話を聞こうではないか」

とかなり震えている様子であったが威厳を保つために頑張っていたようだった





その後俺は獣人達を魔法から解放し話をすることが出来る体制を整えると少しグロッキーな獣人達にむけて


「いまから話を始めるけど、もう大丈夫か?」

と聞いた

その原因が平然と何を、と獣人達は思ったことだろう


「大丈夫だ。話をはじめてくれ」

と獣王が答えてきたので俺はガロ達に話をしたことと同じ内容を1部暈しながら話をしていった

話を聞き終えた獣人達にはやはり動揺や疑惑の声が飛び交っている

まぁこれは想定の反応なので問題ない

獣王は1人何かをかんがえているようであり少し黙り込んだあと、周りが静まってくると口を開いた


「お主の話はとても眉唾もので信憑性がなく、到底信じることができない。なにかそういった確証があるのか?」

と問われたので

俺は異空間から捉えておいた3人の獣人を取り出した

取り出された獣人達は何故かかなりボロボロでおれを見ると安堵の表情をしてきた


(ああなるほどな。黒龍ブラックドラゴンと鬼ごっこでもしてたんだな〜)

なんて呑気に思いながら話をすることにする

またこの獣人達を見て、焦ったような反応をした獣人がいたことを見逃さなかった


「俺はさっきこの国にある邪神の従魔が封印されている祠に行ってきた。こいつらはそこで封印を解こうと儀式をしていや奴らだ、見覚えがある奴がいるんじゃないのか?」

と俺が言うとあからさまに動揺している奴がいた

それを確認し俺は特殊魔法・束縛バインドを使いそいつを捉えると手元に引き寄せ


「どうやらこいつが関係者みたいだな。この話の真偽はこいつに聞いてみるとするか」

と言った

こんなんで尻尾を出すあたり小物のようだが王の近くにいた当たりこの国の中では上の地位なんだろう

獣人達は最初なにが起こっているのかわからないようであったが、理解が追いつくと騒ぎ出した


「適当なこと言うなよ人間。そやつは我が右腕としてこの国を支えていっているやつぞ」

と獣王が言った

やはりかなり高地位にある獣人のようだ

とりあえず質問しておく


「あんたこの3人知ってるか?」

と聞くと


「いや知らない、見たこともないな」

と返してきた

まぁここで素直に喋るような馬鹿ならそれほど上の地位にいないだろう

それにしてもこんな上位の地位まで邪神復活を企む組織の奴らに入り込まれているようなら他の国も同様なのかもしれない

そう考えながらも俺は魔法の袋からある薬を取り出すとそいつにぶっかけた


「おい人間!何をした!?」

と獣王や周りが騒いでいるが気にしない

かけられた奴もなにをかけられたか分かっていないようだ


そんな中俺は平然とした態度で薬が効いてくるのを少し待つことにした






……To be continued →

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