第2章・調査&邂逅
ストックが………何個か消えた……( ˙-˙ )
俺達が王都に付いたのは日が出て少しあとのことだったのでそのまま街に入ることにする
ちなみに俺達は共に頭を隠せるように黒のローブを着ていたりする
セリアは獣人の中で少し有名のようだからで、俺の方は人間だとバレると面倒な事になるからだ
朝は早くというのにまぁまぁな数の獣人達が出入りしており念入りに消臭を施した上で街の入り口へと向かう
獣人は鼻が効くらしく人間の臭いは1発で分かるらしいからだ
そしてちょっとずるをして身分確認をスルーし街に入った後とりあえず俺はセリアに尋ねる
「まずこの国の歴史とか地理とか調べていきたいんだけど、本がいっぱい置いてある場所ってあったりする?」
「それなら王都の中央エリアに確かこの国で1番本を所蔵している図書館があったと思います」
とのことなのでまずはそこに向かうべくセリアに案内を頼みそのあとを付いていく
向かっている途中周りを色々と見ながら歩いていったがやはり獣人の国の王都と言うだけあって実に様々な種類の獣人がいた
ケモナーからしたら正しくここは天国間違いなしといった風な有様である
トカゲっぽいのやゴリラのような者もいたが、依然獅子の獣人は見かけなかった
そうこうしているうちに図書館へと辿り着いた
図書館の中に入ると話のとおり大量の本が所蔵されているのがひと目でわかるくらい本が見えた
外から見てもかなり大きな建物だったので予想は出来たが中は本のせいで狭く感じられた
図書館の中に入る際に入館料として1人銀貨5枚をとられたが身分の確認をされることはなかったので、ホッとした
金の感覚が可笑しい俺は値段が高いのは気にしなかった
とりあえず無事図書館にはいることに成功した俺達は目的の本を探すことにする
「前回の3種族間での大きな戦いについて書かれている本って分かったりするか?」
と俺が聞くと
「はい、その時に獣人を率いて活躍した英雄とされている方の生涯についてかかれた本があります。獣人なら小さな子供でも知っているような有名な本ですね」
と答えた
やはり獣人の方にもそういった英雄がいたのだろう
俺はそれをセリアに持ってきてくれるように頼み
自分はこの当たりの地理情報がわかる本を探すことにした
10分程たち俺が無事目的の本を見つけたころにセリアも同じように本を見つけ俺のところに持ってきたので
あまり人目につかない隅の場所をとり読むことにした
まず獣人の英雄についての本から読んでみると
その人生についてはあの爺さんとは大きくことなってはいたもののやはりこの戦いにおいて1番活躍したとされていた、だが戦いについて書かれていることに関しても人間側の本とほとんど違うことが書かれてあった
(これはやっぱり怪しいな。自分達の種族を正当化して書くにしても俺達の国じゃ戦いの概要自体は統一かされていたはずだ、例えば戦争の原因やどの国が勝ったか、負けたかとかな)
そう思い俺はセリアに聞いてみる
「セリアは何が原因でこの戦争が始まったって聞かされている?あと獣人の国にはどれくらい被害がでた?」
そう聞かれセリアは答えた
「私は戦争の発端は人間側の二つの種族に対する侵略からだと聞かされました。戦後の被害の方はどの国も酷かったようですが、1番酷かったのが人間だと聞いてます」
それを聞いて俺は考えた
人間側では獣人、魔人からの侵略からはじまり1番被害を受けたのは獣人とされていた
獣人側とはかなり異なる
つまり戦争の原因を作り上げた奴らがいる可能性を示していた
被害に関してはどうせ見栄だろう
少ない方が勝ったみたいな感じがするからである
実際どの国が勝った負けたかは記されていない
俺はその本を読み終えると次はこの王都周辺の地理情報のある本を読み始めた
魔獣が封印されている場所の特定のためである
するとこの本にはあっさりとその事が書かれていた
少し拍子抜けだが
「セリア、この場所への行き方は分かるか?」
と俺が尋ねると
セリアが頷いたので
俺は早速ここに向かうことにした
善は急げだ
目的の場所は王都から俺らが来た方向と逆の方向にある森の少し奥にあるらしい
そこに邪神の4体の従魔のうちの1体・最強の冥腐三首子犬とふざけたような名前だがその強さは本物だろう
記録ではこいつ1匹で獣人の国が半壊しかけたらしい
実際名前からして見た目はケルベロスっぽいが三つの頭からそれぞれ凶悪なブレスを吐きながら馬鹿げた身体能力で動き回る様は災害そのものだろう
俺はあわよくば従魔にでも出来ないかなと呑気に構えて森の中へと入っていった
少し進むと何やら奥の方から話し声が聞こえてくる
セリアの話によるとこの森は強めの魔獣がでるからあまり獣人は訪れないとのこと
俺はセリアに警戒を促し静かに奥へと向かった
少し進み何やから祠の様なものが見えてくる
感知スキルには反応が6つありどれも魔獣とは異なり獣人の反応とそれと似ているが少し異なる反応がある
その中の一つはかなり大きいものだった
それを確かめるべく様子を伺うと祠の前に何やら魔法陣の様なものがかかれその中央に1人倒れているようだった
その倒れている人をよく見てみると子供のようだ
それを取り囲むように黒色の服を着たやつらが何やら準備をしている
事情はよくわからないが子供を助けて、この作業を止めておいて間違いはないだろう
俺らセリアに助けるぞとアイコンタクトを送ると黒色の服を着たやつらを取り押さえるべく動き出した
……To be continued →