第2章・いざ王都へ° ͜ ʖ ͡° )
セリアとわかれ俺は適当に野営の準備をして夕食も適当に済ませた俺は道具の補充や日課になっている魔道具の試作を色々と作りまくった後に特にすることも無くなったので早々と眠ることにする
そして翌朝俺はいつもより少し遅い日が昇ったあとに目が覚めた
結局早く寝るつもりだったが案外道具作りが上手くいってしまい夜遅くまでかかってしまった
その後俺は適当に片付けをしてからセリアを迎えるべくセリアの実家へと向かった
セリアの実家にたどり着くと
そこには既に準備を終えたセリアと、見送りのためかセリアの家族もいた
なので俺はとりあえず
「おはよう」
と挨拶をしておくとセリアとミリアだけ返してくれた
ガロは微動だにせず、アリアはまだ俺に怯えているようだった
少し悲しい……
まぁそんな事を思ってたりするが俺は特にそんな様子も見せずにセリアに
「準備は大丈夫かセリア?」
と聞くと
「ばっちりですロア様。案内についてはお任せ下さい!」
とかなりやる気に満ちた返事が返ってきた
どうやら昨日この村を案内出来なかったのを気にしているみたいだ
既に装備も整え出発の準備は万全である
するとガロが話しかけてきた
「俺は3日後に戻ってくる奴らと交代で王都へと向かう。大体ここから王都まで我々が走っていったとして2〜3日程かかるだろう、俺が王都につくまでに目的の一つ目を終わらせておけ。」
と言うので
「分かった。多分俺たちもつくのにはそれだけ時間がかかるだろうから、大体調べられるのは2日程かな」
と返しておいた
そしてガロは次にセリアに声をかける
「セリア本当にその人間と共にいていいのか?今まで戦った仲間や他の獣人からきっと裏切り者と呼ばれるぞ。もう1度考え直さないか?」
それを受けセリアははっきりと答える
「もう決めたことですお父様、それくらいの覚悟は出来てます。私はロア様にこれからも付いていきます」
それを聞いて俺は内心結構嬉しかったが表情には出さないようにしていた
ポーカーフェイスは昔から得意だ
逆にガロやミリアは少し苦い顔をしていた
少しして
「分かった。お前の生き方だ、好きに決めろ。ただ時々は顔を出しに戻ってこい」
とガロが言うと
「セリア元気でやるのよ?いつでも戻ってきていいんだからね?」
「・・・お姉ちゃんバイバイ、また会いに来てね…」
とやや涙目のミリアとアリアが続いた
セリアの家族がセリアに声をかけ終わるとガロは俺の方を向き
「人間、いやロアよ。セリアのことは何が何でも守れよ。お前のことはまだ信用してはいないが、一旦娘をお前に預けてやる」
そう言われたので
「勿論さ、何が何でも守り通してみせるさ」
と俺は答えて置いた
そうして俺とセリアは王都に向けて歩みを進めることになった
王都への途中の道は街道らしきものが作られておりその付近には魔獣もほとんど出ないとの事だったので少しのんびり会話をしながら進む
と言いつつも周りから見ればかなりの速度で走っていることだろう
「セリア、これから王都までこのペースだとどれくらいかかる?」
「このペースだと恐らく4〜5日はかかってしまいますね」
「それなら少し走らないといけないな。空を飛んで行けないこともないが驚かしてしまったら余計に警戒されるしな」
「・・・空を飛ぶですか?そのような魔道具もあるのです?」
「いや魔道具じゃないよ、かなり目立つけど。まぁ走っていくなら1日ぐらいでいけそうかな、ぶっ続けで走れば。その前に渡すものがあるからちょっと待ってて」
そういい俺は立ち止まると魔法の袋の中に手を入れ、目的のものを探しはじめた
少しして
「あった、あった。新しく作った魔道具なんだけど、セリアこれをつけてくれる?」
といいながら俺は対になった指輪を取り出した
この魔道具は何回が作っているうちにたまたま運が良かったのか今まで作ったやつの中で唯一制作成功したものであり性能はこんなのだ
・番の絆指輪・・・・装着者同士での念話をすることが出来る。また視認できないような所にいても転移によって片側のいる場所へと移動できる
俺が指輪を見せるとセリアが少し嬉しそうに俺に尋ねてくる
「これはどのようなものなんですか?」
「これを嵌めている者同士で念話ができるんだよ。もし別行動とかになったらいるかと思ってね」
といいながらセリアに右手を出してもらいその薬指にはめてあげる
完全に意味深な行為だがこちらではそういった風習は無いみたいだ
とりあえずまだその意図はないのでセリアには話さないで伝えないでおく
だって恥ずかしいし早とちりするかもしれないからね(つω⊂* )
更にもう一つ機能があるのだがそれは必要になった時に説明することにした
この性能が偶然付けることができたもので他の試作魔道具には一切付与されなかったものだ
俺がつけ終えると
「ありがとうございます」
と笑顔で言われ
夜遅くまで作業したかいがあったとおもった
「じゃあ走っていくか。セリアが先に行ってくれ、ついて行くから。勿論全力でも大丈夫だ」
そう俺が言うと
セリアは頷き
「それでは全力で行きますね」
とかなりの速さで走り始めた
そうして俺達は途中で体力の回復を挟みながらほぼ1日中走ることで無事に獣人の国の王都へと辿り着いた
……To be continued →