第2章・獣人の国への到達(*´・ω・`)=3
そろそろ2章も半分くらい(*´∀`*)
翌朝起きると(正確には寝ていない)セリアも眠れなかったのか既に起きていた
だが気分はかなりいいようで耳がピコピコ動き、尻尾も左右に動いていた
それを見て俺は猛烈に触りたい欲求に駆られたが、理性を最大限に働かしなんとか抑える
それから少ししてからセリアがネモを起こしたあと軽く朝食を済ませ野営の後片付けをし、結界を解除してから俺達は出発することにした
ネモに俺とセリアの雰囲気が少し変わったと言われ内心焦ったがセリアが上手く誤魔化したようだ
とりあえず今はセリアは俺の奴隷として扱うようにしている
その方が色々なことに都合がいいと判断したのだ
これに関しては1通り全てが終わるまでということでセリアも納得してくれた
俺は昨日のことをまるで夢のように感じていたがセリアの俺に対する接し方があからさまに変わり、前よりも近くにいるようになったので現実だったと認識し直した
その後俺達は感知スキルを使い初日同様に極力戦闘を避けつつネモに案内をしてもらいながらどんどんすすんでいく
時たま戦闘を避けられない場合もあったがセリアとネモは幼馴染みであるためか抜群のコンビネーションによって何も無かったのように倒していく
俺はその間何も出来ずただ眺めていただけである
周りから見ればタダのお荷物であろう
別に本気でやれば余裕だけどねっ!
それから先も順調に進んで行くと遂に森が途切れ、平原が広がっているのが見えた
見渡してみると、あちらのちらに建物や畑のようなもの等が見える
それを確認した俺が
「やっと暗黒の森を抜けたな。さてこれからまずどこへ向かうとするか」
と2人に聞くと
「ロア様まずは私達の故郷である白狼族の集落に来ませんか?」
「そうだね。まだ助けてもらったお礼もしてないし、多分命の恩人だといえば人間でも大丈夫だろう」
とセリアとネモが答えたのでまずは白狼族の集落に向かうことにする
話を聞くとこの場所から少し獣人の国イグノアの王都に向けて言った場所にあり
規模は少し大きな村といったぐらいで大体300人程度が暮らしているそうだ
俺は2人に案内を任せてあとを付いて行った
二人の後をついていきながら俺達は何個か村を過ぎていった
その度に2人が有名なのか至るところで獣人から声をかけられていた
その都度獣人達は俺を見て怪訝な顔をするのだが、2人が連れているから大丈夫だろうと思われ何も言われなかった
セリアとネモは獣人達によほど信用があるみたいだ
一方俺はそんなことより色々な獣人を見ることが出来て少しテンションが上がっていた
通った村には兎、虎、猫、犬、鳥などがおり俺がみて見たいと思っていた獣人は残すところ獅子のみとなった
そんなこんなで呑気に二人の後ろを付いていくと
「そろそろつきますよ」
とセリアに言われたのでとりあえず少し警戒をしておくことにした
村に近づくと門番らしき獣人が2人いて俺達を発見するなり
「ネモ様がおかえりになられたぞー。それにセリア様もご一緒のようだ」
と叫びながら村の中へと走っていった
するとあちこちから白や銀色の髪色をした白狼族が現れ口々に2人に声をかけていく
白狼族がほぼ全員羨望の眼差しで2人を見ているあたりセリアとネモの白狼族での立場が見て取れる
中には涙を流しながら2人と包容し合うものまでいる
多分家族や親密な関係にあった人達だろう
中にはセリアにハグした男もいたので何となくノリで滅しそうになるがそのあとが面倒になるので我慢する
そんな様子をしばらくの俺は1人後ろからポケーっと眺めていた
ある程度落ち着いた頃ようやく村の獣人達が俺に気がついたようで
「何でここに人間が!?」
「1体ここにどうやって」
「見張りの兵達は何をしてるんだ!」
「人間のひとりごとき問題ない、みんなやるぞ」
と口々に騒ぎはじめ、俺を取り囲むように大人の男の獣人達が陣取り俺に武器を向けた
その間俺はどうせ何とかなるだろうと、ずっと呑気に構えていた
すると2人が
「辞めなお前達、その人間は私達の命の恩人だよ。更に言うとこの村の恩人かもしれないよ!」
「それに、例え私達が全員でかかっても相手になりませんから辞めておきなさい」
と言われると獣人達は武器は下ろしたようだがまだ警戒はしているようである
そのうちの1人が
「ネモ様、人間達が我々に何をしたのか忘れたのですか?それにセリア様、1人で我々数十人を相手どれる人間なんているはずが無い」
そう言うと再び武器を向けてきた
それに便乗して他の獣人も俺に対して武器を再度構え直す
(人間に対する敵意強すぎじゃね?それに問答無用で攻撃とか脳筋かよ………)
とか思ってる俺はまだ余裕綽々で戦闘態勢にすら入っていない
2人は何か言おうとしたようだがほかの獣人の達に邪魔されこちらに近づくことが出来ないようだ
流石に仲間を蹴散らしてまで俺を助けることはできないだろう
こうなってしまったら仕方ないので俺は少し実力を見せることにした
「とりあえず武器下ろしてくれないかな、俺は喧嘩をしにここに来たんじゃないんだけど」
と言うと周りの1人が
「巫山戯るな、人間の言うことなんて信じられるわけないだろ!」
と言い周りもそれに追従するように頷いた
「もう1回言うよ。武器を下ろしてくれ、俺は2人についてここに付いてきただけだ」
そういい俺は少し殺気を周りに向けた
そうすると俺の殺気耐えられないものは気を失ったりし、何とか耐えられたものも立っていることは出来ず片膝をついている状態だ
たかが殺意を撒き散らすだけでこれだからつくづく俺は化け物なんだなぁとちょっと落ち込む俺
その状況にほかの獣人達が驚いているなか俺の方へと歩いてきたセリアが
「これで分かりましたか?そちらの方は黒龍を2体相手取っても倒すほどの実力者です、今の我々の数では勝てません」
そう言ったあと
「とりあえずそいつの身柄は私達が保証するから安心してくれ」
とネモが言ったのを区切りに俺を包囲してた獣人達は下がっていった
気を失ったものは他のものが担いでいたみたいである
その後、俺は2人に付いてくるよう言われあとを付いていくことにした
……To be continued →