第2章・再会と3人でのtalk Time
今日も元気に~ 'ω' )~
その後俺達は救助した女性の元へと向かうと簡易結界に触れた俺は外側から結界を解除した
俺が作ったやつのため俺だけは外側から常に把握することができかつ解除することも出来るのだ
突然結界が消えたため中にいた女性は慌てたようにこちらを向いて警戒をしていたので
「大丈夫だ、黒龍は無事対処出来たから」
と俺が言うとホッとしたように警戒を解いてくれた
そしてすぐさま俺達の方へと頭を下げながら
「助けていただきありがとうございました。なんのお礼をしたらいいやら……」
と言っている途中で動きがとまりなぜだかセリアの方を見て固まっている
1方セリアのほうもこの女性を見て固まっているのでどうやら2人は知り合いのようだ
助けている時はあまり余裕がなく見逃していたが、この女性も短めの銀髪で頭に耳があり尻尾もありどうやら白狼族のようだ
それならば知り合いであってもおかしくないだろう
と考えていると
「・・・あなたもしかしてセリア?セリアなのね?奴隷として人間に捕まったって聞いていたけど……」
と半泣きのような感じで女性が尋ねると
「ええ・・・そうよ……。ネモ、無事でよかった!」
とセリアが答える
そしてお互いの確認をすることができた2人は抱き合い再開を喜んび涙を流していた
二人の様子を見るに年齢も近いためかなり仲が良かったのだろう
なんとも麗しい場面であると勝手に貰い涙しかける俺
そんな二人の俺は邪魔をしてはいけないと思い、2人をそっとしておくと同時にネモと呼ばれた女性の能力を見てみることにした
名前 ネモ・クリストロフ
種族 白狼族
役職 拳闘士
体力 B
筋力 A
魔力 E
物防 B(-)
魔防 C(+)
俊敏 B
知力 C
運 C
技能・・・・格闘術Lv3、体術Lv3、感知Lv2、解体Lv2、採取Lv2、隠蔽Lv2
以上のような能力でありセリアに少し劣るもののなかなか優秀な獣人のようであった
やはり魔力は低く魔法は苦手のようだがその他の身体能力は格段に人間より優れていると言えるであろう
また、苗字があることからセリアと同じく名のある一族の生まれであることも分かった
これならセリア一人よりも獣人の国の案内をしてもらう際にスムーズに行くだろう
そんなことを考えながら俺は辺りの警戒をしながら2人が落ち着くのを待った
その後2人が落ち着いたころを見計らい声をかける
「再会を喜んでいるところ悪いけど、そろそろ暗くなってきたしもう少し進んでから野営ができる安全な場所を探そうと思う。疲れているところ悪いけど頑張ってくれ」
俺がそう言うと2人は頷いてくれたので昨日と同じようないい場所がないか探しながら少し進むことにした
少しした後周りが完全に暗くなってしまう前に俺達は野営するに丁度いい場所を見つけたので周りの安全を確保し簡易結界を張ることにした
ネモも俺が人間だということに気づき少し警戒をしていたようだがセリアに何か言われたらしく野営の準備が整うまで何も言ってはこなかった
結界を張り野営のの準備を済ませ昨日と同じように軽く夕食を済ませると俺達は話をすることにした
「とりあえず自己紹介といこうかな。俺の名前はロア、見ての通り人間の冒険者でランクはFだ」
と俺から切り出した
すると
「私の名前はネモ、ネモ・クリストロフ。セリアと同じく白狼族の中でも代表的な一族の生まれでセリアとは幼馴染よ。いきなり質問させてもらうけどどうしてこんな所に人間とセリアが一緒に?」
と聞かれたのでとりあえず説明をしておく
「俺はミセラって街でセリアを奴隷として購入したんだよ。ある目的から獣人の国に行く必要があるからその案内のためにな」
そう言うとネモはセリアの左手を取り紋章をみると俺に殺意を向けてきた
「奴隷ですって!ということはあなたは私達の国なや侵略しに来たのね!また獣人の子供を攫うつもりなんでしょ!?」
と立ち上がってかなりの剣幕で問いかけてきた
そんなネモに俺がどう答えたものかと考えているとセリアが間にはいってきてくれた
「落ち着いてネモ、この人はその件には関係ないわ。それに私達の命の恩人でもあるのよ、獣人に危害を加えるなら助ける必要なんてないでしょ?」
そう言われるとネモは少し落ち着いたがやはりまだ俺のことを警戒しているようだ
「まぁ普通そんな反応だよな、仕方ないさ。一応言っておくけど俺は獣人をどうこうするつもりなんてない、それにセリアはもう奴隷じゃないしな」
と言うとネモは驚いたような顔をしセリアの方に目で問いかけた
セリアが頷いて肯定するとネモは
「分かったわ、とりあえず信じてみることにする。さっきはごめんなさい。命を助けてもらったのにあんな態度をとってしまって。私達白狼族はあの件以来人間にいい思いをいだいてないの」
と謝罪をしてきた
そんなネモに
「あの件って言うのは分からないけど今の状態だと仕方ないと思うさ、それに人間は力で勝てないから平気で卑怯な手段をとるからな。ところでどうしてあんな所にいたんだ?」
と俺が問うと
「最近森から出てくる魔獣の数が多くなっていたのよ。そのせいで子供達に危険がいくことが多くなってしまったから丁度手が空いていた私が調査にむかうことになったの。私もセリアには負けるけど白狼族の中じゃ強者のほうだからね。でもまさかあんなのがいるなんて思ってなかったわ」
とネモが言うとセリアが反応を示す
「暗闇の森は成人した兵士だって1人で向かうことはほとんどないでしょう?ほかの大人は何処にいるの?・・・まさか集落に何かあったんじゃ……」
と不安そうにネモに尋ねる
するとネモは
「最近人間や魔人達との争いが本格化しはじめてあおるから軍に集められているのよ……。それとセリア、あの件で攫われた子供達は無事全員取り戻す事が出来たわ。でもあなただけは行方が分からなくて…………助けに行けなくてごめんなさい」
とセリアに謝罪した
それを受けセリアは安堵の表情を浮かべ
「子供達が無事ならそれで良かった………。私のことは大丈夫、こうしてご主人様のおかけでネモとも会うことができたんだから」
と答えるセリアを見てネモは少し怪訝そうな顔をしたものの再び俺に尋ねてきた
「ところでどうやってあの黒龍から追い払えたの?いくらセリアがいたといってもあなたと2人だときついと思ったのだけど」
そう言われ俺は
「俺は金だけはあるからな、そう言った魔道具なんかをもち揃えているんだよ。この結界も高価な魔道具だしな」
と答えると納得したように
「なるほどね、やっぱり人間達はずる賢いわね。こんな魔道具や卑怯な作戦ばっかり!もっとちゃんと戦えないのかしら」
と何やら愚痴り出したので
「仕方ないさ、人間は力では獣人に、魔力では魔人にかなわないから知恵を絞るしかないのさ」
と適当に返しておいた
この後も少し話を交わしたあと疲れたのかネモは眠ってしまったので俺はセリアと2人で話をすることにした
……To be continued →
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