第2章・久々にやる気を出してみる(`‐ω‐´)
(ノ)•ω•(ヾ)アップップ
セリアの前に立ち悠々とブレスを防御した俺は見た目平静を装いながらも内心はかなり焦っていた
(あっぶねぇ〜間一髪間に合ったな。いやーー、Aランク以上の魔獣少し舐めてたな。一撃で込めてた魔力の半分近く持っていかれるとは。このブレス2発は確実に耐えられなかったな、本当に間に合ってよかった)
と俺は自分の呑気さに対してすこし怒りを覚えていた
少し間違えていたらセリアを失ってしまっていたからである
何故ギリギリながはも間に合ったのかといえば2匹目の黒龍にセリアが攻撃をくらいその後2匹同時にブレスをはこうとした時、間に合わないと感じた俺は咄嗟に特殊魔法・転移を使いセリアの前に立ち自作魔法・鉄壁結界を発動することが出来たからである
そのおかけで2匹のブレスを完全に防ぎきった
ちなみにこの魔法は簡易結界を作る際に偶然出来たものでこの結界は外から認識することができるが並大抵の攻撃力では破壊できないものだ
後ろを振り返ると目尻に涙を浮かべていかにも泣きそうな表情で俺を見上げているセリアを見た俺は本当に情けない気持ちになり自分に腹が立つ
やっぱり調子に乗りすぎるとこんな目に会うのだろう
元の世界でも何回か経験しているのに全く成長しない自分が情けなかった
そして俺は2度と油断はしないという反省をすると同時にこいつら黒龍に八つ当たりすることが決定した
その前にとりあえずセリアに
「セリア大丈夫か?」
と聞くと
「・・・はい、私は無事です」
と涙声で返事をしてきた
あのいつも堂々としているセリアがこんな風になんてよっぽど辛く怖い思いをさせてしまったのであろう
黒龍達をフルボッコにすることが決まった
「済まなかったな……。怖い思いをさせてしまった、、、まぁ後は全部俺に任せろ」
そう俺は言うとセリアを結界内に残したまま結界の外に出た
「召喚、魔剣」
俺がそう言うと右手に魔剣が現れた
それと同時に
「生活魔法・超身体強化」
と唱え俺は地を蹴りまず後からきた黒龍の方へと向かう
黒龍は攻撃が防がれたことにたいして怒っていたようだが関係ない
身体強化をなした俺の動きはもはや目に追えるものではなく瞬間移動と間違えるほどだ
黒龍は目の前に急に現れた俺に驚いていたようだ
すぐさま黒龍は俺に攻撃しようとしたがもう遅い
三分間クッキングならぬ3秒間クッキングの開始だ
俺は1匹目の黒龍を目にも止まらぬ速さで四肢+α(尻尾)を切り飛ばす
いくらAランクの魔獣であろうと魔剣の前では紙切れと同じように切れた
素材は要らないため問題は無い
そして何が起きたのかすら気づいていない黒龍を一刀両断にした後、適当に剣をふると黒龍は瞬く間に細切れ肉へと姿を変えていった
そんな俺を見たもう片方の強めの黒龍は
「グガァァァァァァ」
片方が殺された事が分かると怒ったように咆哮をあげ俺の方へと飛びかかってきた
どうやら2匹は仲間同士であったようだ
だかそんなの関係ない
それを俺はジャンプすると同時に右腕に回し蹴りを打ち込み空中で迎撃する
するとどうやら力を込めすぎていたようで黒龍の右腕は爆散してしまった
そして右腕を失った黒龍は吹き飛び盛大にクレーターを作りながら地面に叩きつけられる
そしてバランスを失ったのか立ち上がることができないみたいだ
俺は倒れている黒龍が動き出さないように自作の麻痺薬をかけると試したいことがあるので近づいていった
黒龍はしっかりと麻痺が聞いているようで声を上げることすら出来ないようだった
体が動かないなりに目だけでこちらを威圧してくるが俺には全く効果がない
それで俺は黒龍の頭に触れると
特殊魔法・従魔契約を使いこいつを自分の使い魔にすることに成功した
前からドラゴンの使い魔は欲しいと思っていたので強力な個体のようだし丁度よかったからだ
その後、使い魔とかした黒龍の右腕を上級回復魔法・欠損蘇生により元に戻すといつでも召喚できるように前に準備しておいた異空間への入口を作り出しそこに入れておくために投げ入れた
いずれ何匹が使い魔にする予定だったから最初から準備しておいたのだ
今は1匹だが今後寂しくは無くなるだろう
その後細切れにした方の黒龍の遺体を
火をつけ焼き払ったあと俺はセリアの元へと向かっていった
セリアのところに戻ると状況があまり飲み込めてないのかポカンとした表情で座ったままこちらを見上げている
まぁ普通はAランク2体をたったの一人で瞬殺する奴なんてみたら唖然とするだろう
俺は結界を解くと声をかけた
「お待たせ、黒龍はちゃんと倒したよ。どこが具合の悪いところはないか?」
と聞くと
やっと理解が追いついたのか涙を流しながら俺に抱きついてきた
「無事で良かったですご主人様ぁ……。2匹現れた時にはもうダメかと………ぐすっ…。」
いつものセリアはどこにいったのやろか、と思ってしまうような豹変ぶりである
ぶっちゃけめっちゃ可愛い
(これが究極の萌えなのか!( ゜∀゜)・∵. グハッ!!)
とか思いながらもまだ泣き止んでいないセリアを恐る恐る抱きしめとりあえず泣き止むまで頭でも撫でておくことにした
一応耳には触れないように気をつける
そしてしばらく経ったあと
「悪かった、少し魔獣のことを舐めていたよ。これからは真面目にいくよ。俺の本当の実力隠していて悪かったな」
そう言うとセリアは俺から離れ
「……そうですね……。さっきの見たことのないレベルの結界や突然現れた禍々しい感じのする剣、、、、それに私はこの腕輪のことも聞きたいです」
と言ってきた
俺はもう隠すこともないだろうと思いとりあえず能力のある全てと異世界から来たということを話すことを決め
「分かった、今夜ちゃんと話すよ」
とセリアと約束すると
俺達は助けた女性と合流するために簡易結界の張っている方向へとむかっていった
……To be continued →