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最終章・気が重くなる戦後処理

戦いを終えた俺達

想像していたよりも遥かに苦戦してしまったけれど結果的には問題ないので俺的には特に気にしない……ばすだったんだけどこのあとの面倒事が多々ある

まず1つ目にシステムの管理について

これに関してはシシリア達に詳しく事情を聞きに行かなくてはならないし、実際のところもしあのシシリア達がいた空間に居続けなければならないとか言われたらそもそもこの後の行動に制限がかかる

なのでシステムの管理についてシシリア達との真剣なお話をしないといけないっぽい

そんで2つ目にアナザーの扱い

とりあえず今は異空間にて眠ってもらっているけれどもずっとそのまま放置なんてわけにはいかないだろう

でも外に出したら出したでめんどくさい事になりそうだしそもそもセリアとリーニャは俺が言っていたことを聞いていたはずなので多分アナザーを封印していないことは察している

リーニャはまだアホの子なので微妙だけど

それに関しては今のこの場にいる5人しかアナザーの容姿を知らないことが不幸中の幸い

何故ならばこの4人とアナザーさえ上手く言いくるめることが出来たならば別にアナザーを連れてどうどうと歩いていても問題ないわけだ

別にアナザーが我は邪神である!とか言って喚いてもただの痛い子にしか見られないだろうし、もとより俺が存在し封印を解除しない限りアナザーの力が全て元に戻るわけではない

その点アナザーが暴れても抑えられる人間がこの場に5人もいるので問題行動をしないように見張るというのも存外簡単にいくだろう

といっても希暗は多分元の世界にいずれ帰るけどね


それでもって1番めんどくさいのが………今回の戦いで傷ついた環境や地形の修復だ

主に俺とアナザーの戦いが起きた場所

あまり激しい戦闘が行われなかったこの場所においても元の地形や環境になおすのに以外と力を使う必要があり、今も進行形でセリア達と話をしながらも修復している

これがあの平原となると……

考えただけで気が重い

でも流石にこの星にまでかなりのダメージを与えてしまっているので修復せざる得ないのが現実

この後俺一人で黙々とやるだろう


そんなわけで俺はやることがあるのでセリア達には先にフロリア達の元へと戻って決着がついたことの報告をしてもらおうと思い


「それじゃ4人で勝利報告してきて、多分向こうの方も既に戦闘が終わっている頃だろうから。それでその後はしっかりと休みをとるように。残存している魔獣の追撃なんかは他の奴らに任しとけばいいから。4人はそれだけの働きをしたわけだしねいくら今の俺の回復魔法でも披露や精神状態の回復までは完全には出来ないからね」

と伝え、続けて


「俺はこの後各国を回ってシシリア達に頼まれたことをやりつつめんどくさそうな魔獣を見かけたら殲滅していくよ。多分夜には戻れると思うからまたその時にね」

と言うと魔法を発動させることなく身体を浮かせる

……神様ってマジチート

そんなことを考えながらも俺は適当に歩き回って人に害を成しそうな魔獣達の駆除

それから各国の中心都市周辺の戦後処理の手伝いや怪我人達の治療なんかをしてふらふらと飛び回る

その際にイグノアやアログアでは何故か熱烈に歓迎されたしジァルゼに至ってはノーラが


「無事でよかったですわ!」

とか言いながら抱きついてくるしまつ

とりあえず嬉しいのは分かるけど後ろでにやにやしている皇帝に少し腹がったりもした

一応どの国も被害としては少なく中心都市以外の他の都市での戦闘のことを考えても恐らくまだ行っていないスリイアの王都付近での戦いで出た犠牲者の数と並ぶとも劣らないぐらいであるのがパッと見でわかった

実際は見たと言うよりも死者の魂の存在をかんちすることが出来たと言った方が正しい

今の俺ならば少し無理をすれば全員生き返らせることも不可能ではなかったが、それをやってしまうとシステムに大きな不可をかけてしまうとの事なのでやめておいた

まぁもとより身近な存在以外に蘇生魔法は使用するつもりは無かったけどね

せいぜい身体の部位欠損を治す程度

それですら大いに感謝されたのは言うまでもない


そんなわけでやって来ました問題の場所

俺とアナザーが去ったことにより天候は少し収まってはいるものの未だ豪雨に雷雨、それに暴風も加えたトリプルコンボの天災を撒き散らしている


(あぁ……まだこんな状況なんかよ。まじでどんだけだったんだ?俺とアナザーの戦い。まっ、とりあえずこの天候から何とかしますかね)

そう考え天に向かって腕を振るう俺

その瞬間俺の腕を中心にして爆風が巻き起こり雲は一瞬にしてなくなり天候は晴天となる

俺はどこぞのハゲのヒーローか!

そうツッコミたくなるような現象だ

全くもって………最高だな!


まぁ天候を何とかしたぐらいではまだまだ解決するはずもない現状

とりあえず底の見えない深さである多数の穴ボコを土で埋めるところからはじめた

そして永遠と土を出し続けること約1時間

やっとの事で全部の穴を埋め終えた俺が次にするのはここら一体を平原にすること

もう元の地形なんて覚えちゃいないがとりあえずだだっ広い平原であったことだけは忘れてないのでとりあえず目指すは平原の再現

凸凹である地面を片手を振るってさぁーって整えるととりあえず平面にするのに邪魔なものは全部異空間へ繋がる穴へと吸い込ませる

これにて更地の完成

そんでもって次は植草

適当に草生えろ!と念じながら魔法を使っていくと雑草が生えるわ生えるわ……生え過ぎた!

もはや平原というよりは若干森に近くなりつつある目の前の光景をみて素早く手を振るって草を短く刈り取る俺

これにて完成

見た目だけなら問題ないね多分


そんでもってお次は酸素濃度の調節

何故か極端に低くなっているここら一帯の酸素濃度を調節して生き物が住んでも問題ないように整える

これで多分魔獣達もここら辺に戻ってくるだろう

あとは気まぐれで適当に飾り付けでもしておいたら問題ないはずさ♪

そんなわけでめんどくさい戦後処理も無事終了

予想以上に力も時間も使ってしまったけれどこれでこの星に与えたダメージ分の修復と環境破壊した分の補いは出来たであろう


(これであとはスリイアに戻って魔獣の死体の撤去と怪我人達の回復をすればひと段落かなぁ。ふぅ〜、やっとゆっくり休むことができそうだぜ)

そんなことを考えつつ俺はセリア達が待つスリイアの王都へとのんびりと飛んでいく

この時の俺は既に休憩モードに入っており、面倒事が待っているのをすっかり忘れているのであった







……To be continued

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