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最終章・なんて言うかどんまい!(´・ω・`)ノ 

アナザーに胸を貫かれ体内で魔法陣を発動されたことにより力を失い倒れたはずの俺

そんな俺の頭の中では薄れゆく意識の中どうやればアナザーに勝てたのかを考えていた

といってももう既に手遅れ

身動き出来ない今の俺には他の奴らをアナザーから守ることもアナザーを倒すことも出来ない


(あーあ、折角色々と頑張ってきたのに最後の最後でつめが甘かったなぁ……。それに…みんなを死なせてしまうのか……)

そう考えると無性に憤りを感じ俺がきちんとパワーアップを果たせてなかったせいでこんな結果になってしまっていることに対して怒りが湧く

といって自分自身に怒ったところで今の現状が改善されるわけではないのだけど


(やべ、もう意識が……。なんとか念話くらいでもみんなに……)

限りなく無くなりつつある意識の中俺はここにいる4人にアナザーの情報を渡して、奇跡でも起こして勝ってくれないかなぁ的な一縷の望みをたくそうとしたが今の俺の身体では魔力操作すら不可

よって念話を送ることすらできない

そうやって何一つ行動することが出来ないまま完全に意識を失った………はずの俺の頭の中に聞いたこともないような声が響きわたる


【不純物の除去を確認。只今再構成中】


ん?なんだこの声は?


【再構成完了。システムにより認証開始】


え?何言ってんのかまるでわかんない


【認証終了。システムの引き継ぎを開始】


おーい、誰か説明プリーズみー!


【引き継ぎ完了、対象の神格化に成功。引き続き設定開始】


まじでどゆこと?(゜-゜;)オロオロ(;゜-゜)


【設定完了。これよりマスターを対象と認識】

そんな感じで何かを行っているのは分かるが何をしているのかが全く分からない説明する声が脳内に聞こえてきている

だが何を言っているのかが一切理解出来てない俺はその声を聞いて不安しかない

そして


(えっ?えっ?えっ?……流石に誰か説明してよ……)

そう少し心が不安に負けそうになりつつあったとき、不意にこの声とは別の声が頭の中に聞こえてくる


『聞こえますか?』

その声はこの1ヶ月で聞きなれたもの

シシリアのものだ

この謎の現象にシシリアが絡んでいることを一瞬で理解した俺は念話をシシリアに送って事情を問い正そうとするが、今の状態では俺から念話を送ることが出来ないことに気づくとどうやってこれに答えればいいのだろ?と考えはじめる

だがそんな俺の心配は無駄だったようで


『そういえば今の貴方では念話を返すことすら出来ないようですね、これは失礼』

という声が聞こえてきた

少し最後の方が嘲笑うように聞こえてきたのは俺の性格が歪んでるのではなくてシシリアの性格がそんなんだからである

そして念話による返答が出来ないことに気づいたシシリアはひとりでに説明を開始してくれる


『では軽く説明していきますね』


『まず先に言っておきますが貴方の中に今も聞こえているであろう声の主はこの世界を管理するために私達が作ったシステムのものです。以前も説明した通りにある程度自我を持っていますしそれなりの仕事もこなせちゃう便利ちゃんです』


『それで何故システムの声が貴方に聞こえているかというと………おめでとうございます!貴方がたった今から私達と同じ神である存在へと昇華したからです』


『何故あの娘に魂の均衡を崩されたら神になれたのか、と言いますと単純に今のあの娘が神ではなくシステムに認証されていないからです。あとちょっと私達が加えた仕掛けによるものですかね』


『どうせ頭の弱いあの娘ならまず間違いなく貴方の動きを封じるためには自分の力を取り除くはず。そう考えた私達は予めその行為によって貴方が神になるための最後の一歩の後押しとなるように仕掛けていたのですよ。そしたら案の定あの娘は私の策略にまんまと嵌ってくれましたね( ^ω^ )』


『そんなわけで今から貴方はこの世界においての神のうちの1柱となります。恐らくもう少しすれば完全に貴方の肉体も何もかもが人智を超越した神体へと至るでしょう』


『それでですがあの娘…いえ邪神アナザーについてですが………出来たらあの娘を滅ぼすことなくあの娘の持つ力を貴方が封印・制御するといったことで無力化して欲しいのです』


『理由としてはまだまだ幼いあの娘に色々な経験をして欲しいということ、それと常にあり続ける破壊衝動を抑える練習をして欲しいのです。あの娘が私達と決別して神の力を1部無くしてまで地上に降りたのはあの娘が生まれてすぐでしたからね。あの娘は全く神の役目を果たしたことがないんですよ』


『まぁそういうわけであの娘の対処については寛大な対応を期待してます。これは私達からの我儘のようなものですが貴方なら必ず聞き入れてくれると思っています』


『っ!…そうこうしているうちに準備が整ったようです。今の貴方は完全に神そのもの。その世界においてあの娘よりも上位の存在となってますので傷も全てなかったことになっているかと思います』


『あっ、そうそう。そう言えば貴方はこれでシステムの管理者としての一員として無事に登録されました。これからは神の一員としてこの世界の調和を正す役目、きちんと果たしてくださいね!』


『それではそろそろに意識も身体も自由に動かせるようになっていると思います。ではあの娘の対応、よろしくお願いしますね』

そう怒涛の説明ラッシュを受けた俺

まぁ簡単にまとめると俺はどうやらやっとの事で神という存在へと進化出来たらしい

てか神に至るまでの最後の条件が魂の1部の分離って………無理ゲーやん!そんなの

まぁそこら辺は置いておくとして結果的にはこのまますぐに復活することができるという点においてはシシリア達に感謝してもしきれないと思う

だってこのあとはもはやアナザーとの戦闘…というよりは完全に俺が上位の存在になってしまった今なら一方的蹂躙になるようなもんだから

それもこれもシシリア達のおかげだろう

だがそんなことを考えている俺の頭の中にかすかにだがある会話が聞こえてくる


『2人とも聞いて!これであのめんどくさいシステムの管理のほとんどを遇異物イレギュラーに押し付けることが出来たわ!これで私達の自由な時間は倍増よ!』

とめちゃくちゃ嬉しそうなシシリア

それに続いて


『本当か!?姉上。それなら他の世界に旅することも出来そうだな!』


『そうですね。あとはずっとやりたかった神々の集まりなんかにも参加できますわね』

とリーリスとセクメトの歓喜を含んだ声も聞こえてくる

どうやら俺にとんでもなくめんどくさい仕事をついでに押し付けやがったらしい


それらを聞いて俺が思ったこと


「ふっざけんなーー!!!」

そう言いながら俺が起き上がったのも無理はないと思う







……To be continued

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