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最終章・この流れは読めまい! |゜Д゜)))

今までで1番長いです( ・ㅂ・)و ̑̑


そのせいで投稿おk…(っ・д・)三⊃)゜3゜)'∴:. ガッ

転移テレポートした先で見たものは腹部を貫かれて地面に倒れ付すセリアとセリアに庇われるような形でいるリーニャ

クロアと希暗は少し離れた場所で倒れている

そしてそんな状況を作り出したアナザーはというと


「まずはこれで1人目じゃな」

と言い嬉しそうな表情を浮かべていたのでとりあえず全力で蹴り飛ばしておく

流石のアナザーも少し油断していたのか俺の攻撃に対して完全なる防御は間に合わずにどうやらさっきの攻撃で右手が折れたようだ

だがそんな怪我もまるで厭わないようにアナザーは


「我を相手にしてそやつらを守りながら闘うのは今の貴様なら厳しかろう!」

といってもやる気まんまんで攻撃を仕掛けてくるので俺は分身を作り出すと本体はアナザーを直接抑えるために動き、分身は離れた場所で倒れている希暗とクロアの回収をしてからリーニャとセリアがいる場所へと運ぶように動かしている

そんな中リーニャは


「セリア!セリア起きてよ!」

と言いながらセリアに回復薬をぶっかけたりしているがアナザーの攻撃による傷には神以外からの回復効果は無くセリアの傷が治ることは無い

そうしている間にもセリアの反応はどんどんと小さくなっていっていてこのままではもうすぐ死ぬ


(これはまじでヤバい!こうなったらあれしかない……でもあれをやるときっと……。………ええいままよ!もう悩む暇すらない、後悔なんてやってからすればいいさ)

死にゆくセリアを見てかつてないほどに動揺し冷静さをかいている俺はある判断をする

ここで俺がこの手段を取ればアナザーにかつ確率がかなり低くなるであろうことは理解出来ていたというのに

正直に言えばこのまま押し続ければ俺はアナザーを倒すことは出来るだろう

だがそれよりも俺はセリアの命を優先する方を選んでしまった


俺は素早く分身に結界を貼り続けるよう指令を出すとリーニャに声をかける


「リーニャ!今すぐセリアが右手にしている指輪を壊せ!そうすればセリアはきっと助かる!」

そう言いながらも俺は血まみれで笑身を浮かべているアナザーと肉弾戦を繰り広げている

俺もアナザーも片腕が機能していない今どちらの攻撃もまともにきまることはなくただ殴る蹴る避ける防ぐの動作だけが繰り返し行われ続けている

とりあえず今の俺の役目はアナザーの足止めかつ後ろにいるみんなを守ること

それ以外に俺にやるべきことは今はない


そんな俺の声を聞き入れたリーニャは


「ロアの言ってるのこれだ!」

と素早くセリアが身につけていた指輪を見つけると素早く壊す

これはセリアにだけ渡すことが出来ていた特別な指輪

この指輪に付いた効果は今まで大量の魔道具を作り続けて来たけれど1度も他の魔道具には付かなかった

そんな奇跡の1個ともいえること指輪の持つ性能は……対になる指輪のうち片方を持つ人の傷をもう片方を持つ人が全て受け持つ効果

これは指輪を壊すことで発動させることが出来る

つまり今の状態だとセリアの傷を全て俺が受け持つことになるという事だ


そして指輪を壊したことによりセリアの傷はみるみる癒えていき身体に傷ひとつ無い状況になる

だが失った血や体力、魔力なんかは元に戻らないのですぐに回復薬を与えなければいけない

セリアの傷が治ったのをみて


「ロア!ロア!セリアの傷が治ったの!」

と言っても嬉し涙を流しているリーニャに


「よし!それならあとは回復薬を飲ませておけば…なんとかなる…」

と息を切らしつつ俺は応える

セリアの傷が全て治ったということはすなわち、俺の腹部に治ることのない穴が空いたということ

流石に腹に空いたままだとかなりきつい

てか俺が死んじゃうよこれ

なんて思いつつも俺は自分がとった行動に後悔なんてしていないしするつもりもなかった

だがアナザーがそんな俺の弱体化を見逃すわけがない


「くっくっく、そこまでしてそやつらを庇うか。今の貴様なら我なら簡単に倒せる!」

そう言うと最後の力を振り絞ってきているのかアナザーの攻撃速度がどんどん上がっていく

そんなアナザーの攻撃に今の俺が耐えられるはずもなく次第に肩、足、左腕など次々に攻撃を受けていく

そうして数分もしないうちに俺は膝を地面につきもう闘いを続行することができるような状態ではないほどに身体中にダメージを受けていた

そして今はアナザーの魔法によって身動きが取れない

こうなることはだいたい予測出来ていた

こればっかりは俺のミスだろう

悔やんでももう……遅い

もうアナザーに勝つことは……不可能に等しい


そんな俺に近づきトドメとばかりにアナザーは俺の胸に腕を突き刺すとある魔方陣を起動させる


「今から貴様の魂に取り込まれた我の力を返してもらう。そうすれば貴様は魂の1部が欠如し、もう今までのような力はふるえまい。だが安心しておけ、ほかの全ての奴らを滅ぼし終えたあと貴様は我の僕として我のそばに置いておいてやろう!」

そう言うとアナザーは魔法を発動させ俺の胸から手を引き抜く

すると俺の中で何かが変わる感覚が身体中を駆け巡る

今までに味わったことのないほどの脱力感と喪失感

それに加え身体に力が入らなくなる


(あちゃ〜、負けちゃったなぁ………)

そう思いこの後のことを考えると俺も死にたくなるが身体はいうことをきかない


そして俺の意識は一旦途切れるのであった




















《side セリア》



それは一瞬の出来事であった

六首邪覇龍ヘキサループスフォートドラゴンを無事に討伐してあとはロア様の帰りを待つのみ

そう思っていた私の目の前に現れたのは血まみれでかつ圧倒的な存在感を放つ女


(これは……!もしかして…)

そう考え戦闘体勢に入ろうとするも間に合うことなく強力な一撃を受け吹き飛ばされる

それにどうやらさっきの一撃でロア様から頂いた腕輪の方も限界が来たらしく、今は粉々に壊れてしまっている状態だ

周りを見てみると私以外の全員も同じように攻撃を受けたようで私同様に全員が倒れている

特にクロアとロア様の友人は私より腕輪による耐久力が低かったらしく一撃で意識まで刈り取られているようでピクリとも動かない

だが胸は上下しているし感知スキルによる反応の方も感じられるのでまだ生きているようだ


(邪神がここに来たとうことはロア様は………)

私は一瞬そう考えるが右手にしてある指輪が壊れてないことからもロア様が負けてはいないことを理解する

それが分かればあとはここでロア様を待つのみ

そう思ったが邪神は待ってはくれない


「まずは貴様からだ!」

そう言ったかと思うと既に泣きそうになっているリーニャちゃんに攻撃しようとしている邪神の姿が目に入る


(助けないと!)

そう思うと身体は勝手に動いた

私の体は邪神とリーニャちゃんとの間に瞬時に割り込むとそのまま邪神の攻撃を受ける

そして……そのまま邪神の腕が私の腹部を貫いた


(そう言えば腕輪は壊れてましたね……。いつの間にかあるのが当たり前のように思ってましたか)

何故か比較的高いはずの治癒能力が働くことなく次第に意識が薄れていく中、私は今までも見続けていた頼りになる背中を目にする


(ロア様……申し訳ありません…)

もう助かることは無いだろう

そう思い最後に念話をロア様に送りたかったが念話を送るための魔力すら上手く扱えなかった


(最後に………と伝えたかった……)

そう思うがもう既に身体は動かない

そして私の意識は完全に途切れ死ぬ………………………はずだった

にも関わらず私は再び意識を取り戻す


(どうして?さっきの傷は回復することすら出来なかったはずなのに)

そう思い自分の体を見てみると傷一つない

体力や魔力、それに身体に力が入らないところを考えても確実にさっきの傷は夢ではない


(もしかしてロア様が!)

そう思いロア様の方を見てみるとそこには邪神によって胸を貫かれているロア様の姿が

よく見てみると腹部の方にも大きな傷があるようで血がとめどなく溢れている

更には両腕も無く、身体の至る所が削られているかのようにも見えるほどボロボロな様子

そんなロア様の前に立ち


「今から貴様の魂に取り込まれた我の力を返してもらう。そうすれば貴様は魂の1部が欠如し、もう今までのような力はふるえまい。だが安心しておけ、ほかの全ての奴らを滅ぼし終えたあと貴様は我の僕として我のそばに置いておいてやろう!」

そう邪神がいいロア様の胸から手を引き抜くとロア様は力を失ったように地面に倒れる

そんなロア様を見て私の心は平常心を失う


(もしかして私のせいで……?)

そんな考えが一瞬頭の中をよぎったが今はそれを考えているような場合ではない

早くロア様の治療をしなくてはここままではロア様が死んでしまうかもしれない

そんな考えによって私は今までにないほどの焦りを覚えるが身体が全くいうことを聞いてくれない


(動いて!早くしないとロア様が…!)

そう頭では考えるが実際にはピクリとも身体は動かない

そしてロア様が死ぬのをただ見ることしか出来ない………そう思っていた時期が私にもありました


「ふっざけんなーー!!!」

そんな大声とともに力を失い倒れていたはずのロア様が飛び起きました

しかもその身体には傷一つありません

これには流石の邪神も


「あれ?」

といつもの口調や雰囲気を忘れて驚くばかり

もちろん私やリーニャちゃんも


「「え?」」

と驚き鳩が豆鉄砲食らったかのような表情になりました

無理もないと思います

そんな誰もが唖然とする雰囲気の中

ロア様が一言


「えっと〜、まぁドンマイ」

と言って肩を叩いていたことが印象に残りました







……To be continued


[注]これは7月30日の分です

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