最終章・我が軍の火力は世界一ィィィィ!!!
《side セリア&クロア&リーニャ&希暗》
それぞれの最初の仕事を終えて今ここに集いしは3種族の英雄達とクロア
呂阿特製のドーピング薬によって体力も魔力、はたまた気力までもが全快している4人が一同に揃って1つの対象に総攻撃を仕掛けるとどうなるか
Answer→対象がフルボッコにされます
当たり前のことである
ここにいる4人はこの世界において最高位の実力を有する者ばかり
流石に新たなるパワーアップをし強くなった六首邪覇龍とは言えども流石に4人がかりで攻撃されると、もうほとんど手も足も出ない状態へと追い込まれていた
それもそのはず
なんせセリアとクロアは希暗とリーニャに攻撃だけに専念してほしいと伝えると、セリアは峯雷霆を、クロアは獄覇龍を使用した後即突撃
先程を上回る速度と火力で六首邪覇龍と互角に立ち回りはじめる
そんな2人につられてか希暗も覇王モードになった後に全攻撃力を全てカルマに委ねる体勢に入るとそのまま突撃
そんな3人を見たリーニャは
「3人とも凄くカッコイイ!」
とか言ってテンションを上げながら上級魔法を無差別に打ちまくり始める
ちなみに呂阿特製薬のせいでセリアとクロア、更には希暗までテンションが上がっているために傍から見たら完全に戦闘中毒の集まりにしか見えなかったりする
そんな4人を誰が抑えられようか
否、誰も近づきたくすらないだろう
多分呂阿がこの場にいたとしてもちょっと躊躇うと思う
それほどまでに怒涛の攻撃を4人が六首邪覇龍に対して行う
1度セリアが
「自作魔法・電撃波」
と唱え僅かでも六首邪覇龍の動きを止めたならば、すかさずクロアが接近して
「自作魔法・激龍掌」
を唱え六首邪覇龍の身体を大幅に削っていく
そんなクロアの攻撃だけでももう既にとんでもなくダメージを与えているにも関わらず希暗は希暗で
「付与魔法・煌炎」
と唱え光属性と火属性を付与した斬撃を叩き込みまくり、リーニャは
「特級火魔法・獄炎乃伊吹」
や
「特級風魔法・豪嵐旋風」
や
「特級闇魔法・鵠影槍」
といった自分が使える魔法のうち今回のような場合には対単体用として効果を発揮する魔法をどんどん放っていく
おかけで魔法力チートのリーニャの魔法は六首邪覇龍が苦し紛れに放つ魔法やブレスなんかを打ち消したうえにダメージを与えていくといった鬼畜具合
そんなわけでハイテンションな4人の攻撃によって六首邪覇龍はもう既に虫の息
残り魔力量もなくあと1度身体の半分でも消失させられたならば確実に再起不可能になること間違いなしの状態である
それにも関わらず全く手を緩める気配のない4人はトドメ用の魔法を遠慮なく放つ
まずはセリアとクロアが
「合体魔法・狼風龍炎」
と唱え極大の魔法を放つ
そしてそれに続き希暗は
「王級精霊魔法・覇煌」
と唱えセリアとクロアの魔法に上乗せするかのように魔法を発動
そしてトドメとばかりにリーニャが
「自作魔法・曝暴豪食」
と唱える
そんな4人の魔法が直撃してしまった六首邪覇龍は塵一つすら残さず、というよりも魂の一欠片すら残すことなくこの世から存在を抹消されることとなる
しかしそれだけで終わらないのが4人が繰り出す最高火力
六首邪覇龍を抹消しただけでは魔法の威力が消え切ることなく魔法の範囲場の広範囲においての地形の変形、更には衝撃波と爆風によって何故か滅っされていく魔獣達と動きがとれずに転んだり吹き飛んだりしている3種族の連合軍の人々
そして魔法の効果が完全に切れ、砂煙が晴れたあとに魔法を放った方角を見てみると………予想通りかなりの広範囲が荒地、いや更地と化していた
どう考えてもやり過ぎである
そう、これが薬の副作用
ハイテンションになると同時に思考能力が少し低下してアホの子になってしまうのだ
呂阿からこの副作用のことは詳しく聞かされていない4人は全くこうなることを考えることが出来ていなかった……というよりはただただ六首邪覇龍を倒すことしか頭になかったのでまあ仕方ないっちゃあ仕方ない
ちゃんと説明していない呂阿が悪い
どうせこの後処理も呂阿が行うのだろうけれども
そんなわけで無事に六首邪覇龍は討伐
その後はまだまだハイテンションな4人とアログアから駆けつけたゼラス達も加わっての魔獣の殲滅作業によって無事にこの戦場においても戦闘は終了
結果としてこの戦場ではほかの戦場と比べて遥かに多い犠牲が出ることになってしまったが、それでも過去の大戦と比べると限りなく少なくこの後に国が成り立たなくなるような人口減少が起こった国は存在していない
どれもこれもほとんど呂阿のおかけである
大量の爆弾は戦力の補強に
各戦場毎に配った回復薬は戦線の維持に
そして呂阿によって鍛えられた戦力達の活用は著しく誰も彼もが一騎当千の力を見せた
そんな呂阿はまだ1人最後の敵
アナザーとの激戦を繰り広げている
そんな呂阿をセリア達はただ待つ
自分達の主(友達)が負けるはずないと信じて
恐らくこの戦場、いや今回の戦いに参加している全ての人が他の戦闘が終わった今、呂阿の勝利を心から願っているだろう
ここで呂阿が主人公ならば確実に願いやら想いやらなんちゃらの力でパワーアップを果たして見事アナザーを討ち滅ぼすことが出来ていただろう
だが現実はそんなに甘くない
といっても別に負けているわけではなく、今現在呂阿VSアナザーの戦いは予想だにしない展開を迎えていた
……To be continued