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最終章・最終決戦♣︎はじまるよ!

《side セリア&クロア》



ここはイグノアにある王都の城壁の前

ここでは3種族から選抜されたよりすぐりの精鋭達が決戦がはじまるのをただひたすら待っている

待機する人々の中には誰一人恐怖の感情を表に出す人はおらず全員が全員和気あいあいとしているところからもここにいる者達の熟練具合が伺える

何故のこの場にほとんど精鋭達しかいないのかといえばそれは呂阿の作戦

1番手っ取り早く方がつきそうなこの場所で起こる戦いを先に済ませてその分ほかのところに後から援護に行けばいいんじゃね?という考えからだ

ちなみに何故ここが1番手っ取り早く戦いを終わらせることが出来そうかという判断は今もなおたった2人で静かに瞑想し、魔力操作の技術を高めているセリアとクロアにある


邪神の従魔達のうちこの場に現れると予測されているのは強靭な肉体と素早さを主とした戦いを行う冥腐三首子犬サーラティルケルパピー

単純にこの魔獣が呂阿を除くセリア達最高戦力で倒すにあたって1番相性が良く、セリアとクロアならば問題なく撃破できると呂阿が考えたからだ

そして集められた精鋭達にはセリア&クロアと瞑腐三首子犬サーラティルケルパピーとの戦いを邪魔させないように他の魔獣を殲滅する役目が与えられている

これが上手くいけばほかの戦場と比べてここが1番最初に片付けられるというわけだ

なんせ邪神の従魔すらいなくなればあとは魔道具や各回復薬なんかの人海戦術を使えばなんとかなる

それに新たに生み出された魔獣はともかく影響を受けて操られた魔獣達は攻撃をやめ撤退するからだ

という理由からこの場所が1番重要視されたというわけだ


そして他の者達が和気あいあいとしている中もずっと瞑想を続けていたセリアとクロアは何かを感じ取り瞑想をやめると立ち上がると


「この感覚は……恐らくはじまりますね、クロア」


「間違いないでしょう。認めたくありませんが私より強者である魔獣の反応を僅かにですが感知できます」

と言い2人は装備を整える

それを見てか他の戦闘員達も和気あいあいとした雰囲気を醸し出すのをやめ、自分達もいつでも戦闘を開始できるように身構えをはじめる


そしてその僅か数分後

全身を襲う威圧感と共に魔獣の大群がこちらに向かって攻めてきているのが全員の視界に入った










《side リーニャ&ゼラス》



時間は少し戻り場所は移りここはアログア王都近くの平原

ここではこの場所において戦闘を行うために集められた光魔法を使える人間達とそのサポートをしつつ魔獣を相手にする獣人や魔人達が連携をきちんと取るためにしきりに話し合いをしていた

ここはイグノアとは異なり決して精鋭とは呼べるような者ではなくても今回の戦いに参加することを表明した者達も多くおり、その多数の表情には不安や恐怖がみてとれる

だが嬉しい誤算だったのは決戦に対しての不安感や恐怖が感情を占めているおかげか3種族で協力することに対して反対する者はほとんどおらず、逆に生き残るために積極的に協力しあっている


そんな人々の様子をみながらもリーニャと一緒に見回りをしていたゼラスは


「もうすぐ戦いがはじまるがリーニャは戦うのが怖くはないのか?怖いなら後ろでお母さんと一緒に見ていてもいいんだぞ?」

とリーニャに聞いてみる

実際のところゼラスはまだリーニャが最前線で戦うということにたいして完全に賛成というわけではない

あのリーニャの実力をまじかで見たとしてもだ

それは単純に親が子を心配する気持ちが大きいだけゆえなのかもしれないがとにかくゼラスはリーニャのことが心配らしい

だがそんなゼラスの心配は無駄であり当の本人であるリーニャはというと


「大丈夫!リーニャはみんなと戦ってロアみたいなヒーローになるの!」

といって手に持つ杖をブンブン振っている

そんなリーニャをみてゼラスは


「いやだけどな……」

と何かを言いかけるが、リーニャが振り向きゼラスの目を真っ直ぐ見て


「そんなにお父さんはリーニャのことをしんじられないの?」

と聞いてきたことによりゼラスはもう何も言えなくなる

決して上目遣いのリーニャの可愛さにやられたわけではない……はずだ

だがこのリーニャの言葉を聞いてゼラスもやっとこさ決心が出来たようで晴れ晴れとした表情になると


「そうだな。リーニャは誰よりも強いからな。きっと立派な英雄ヒーローになれるはずだ」

というとリーニャの頭を撫でる

そんなゼラスの言葉を聞いてリーニャも嬉しそうだ


だがそんなほのぼのとした雰囲気もここまで

リーニャとゼラスはほぼ同時に何かを感じ取ると王都とは真逆の方向へと目をやる

そしてゼラスは


「リーニャ、ここはお父さんに任せてリーニャは自分のやるべき事をしてきなさい」

と伝えると後ろを向き


「間もなく戦いがはじまるぞ!全員戦闘体制にはいれ!」

と大声で指示を出した

そんなゼラスをみてリーニャは


「うん、じゃあ行ってくる!お父さんも頑張ってね」

と言うと希暗達がいる方へと飛行フライにて飛んで移動する

そんなリーニャを見ながらゼラスは


「リーニャに応援された………これで俺が負けることなんてありえないぞ!!」

とか言っていた

いつでも締まりきらない親バカである
















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


再び時は少し遡り場所も移ろいここはスリイアの王城

俺がぐでーっとしながら玉座でだらだらとしているとついに俺が施していた結界の1部が破壊される

そして俺の目の前

丁度広間の中央あたりに以前会議中に見たような空間の割れ目が出現するとそこから少し背の低めで紅髪で金眼の美女が出てきた

だが出てくると同時に辺りを包み込む濃密な殺気によりその美貌に見とれるなんてことにはならない


「やっとお出ましか。あんたが邪神、いや破壊の神・アナザーだな?」

そう俺が尋ねると紅髪の女は薄ら笑いを浮かべたあと


「そうだ!我こそが破壊を司る神アナザー、今ここにこの世界を破壊し尽くすために再び顕現した!」

と大仰に自己紹介してくれた

そんなアナザーに俺は


「そうか。なら俺はこの世界を守るためにあんたを倒さないといけないな」

そう言いながら玉座から立ち上がると戦闘体制に入る

そんな俺を見てアナザーは


「ふっ、我が力の1部を持った程度で貴様如きに我の行く手を阻むことなぞ出来んわ!復活したばかりだし準備運動がわりだ、まずは貴様から破壊してやろう」

と言うとアナザーも戦闘体制に入る


そうして僅か数瞬ののち

俺とアナザーは激突………することなんてなく俺が予め仕掛けておいた魔法陣によって2人仲良くある場所へと強制転移テレポートさせられた








……To be continued

[注]この話は本日2話目です

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