最終章・定期調査の時間です(´・ω・`)
スリイアにおけるテコ入れ
各国の戦力の魔改造
この2つを1週間にて無事にやり遂げることができた俺は世界中を戦力をかき集めて回る旅をする前にここでしておかなくてはならない最後の役目を果たすべくセリア達が訓練を行っている場所へと赴く
そう、とりあえず今やるべきことの最後
それは4人+Alphaが現段階でどれほどまでに力を付けているのかを俺自身が試すこと
まぁ単純に俺vs4人で戦うだけなんだけどね
ちなみに戦う4人はもちろんセリア・クロア・希暗・リーニャ
桜前と白月はこの世界の3種族の中では上位に入りうるくらいの実力は付けてきているが、まだまだ俺達のレベルには右足すら踏み込めていないので今回は見学
あとは6人個別に能力と魔法の進捗具合を見るだけと言った感じかな
最近昼夜問わずほぼ不眠不休にて動き回っていたから俺本体とセリア達が会うのも約1週間ぶりだ
ついでに言っとくと分身は常に1体から3体はここに配置してある
理由は単純にこいつらの訓練のレベルに周りの地形が付いてこれそうにないための結界要因、それと一応分身を通して軽くアドバイスや情報伝達をしたり軽めの組手をしたりと色々とやっておいた
そんな久々に直にあった6人はたったの1週間しか会わない期間がなかったにも関わらずに、全員が全員とも少なからず成長しているのがひと目でわかる
特にリーニャがやばい
多分理由は近接戦闘の訓練もはじめたことだろうけど
そんな成長した6人が訓練している中、俺が普通に近づいていくと誰よりも早くセリアが俺の存在に気づき
「お疲れ様です、ロア様」
と声をかけくる
一応気配を消していたが匂いまでは消していなかったのでセリアには気づかれたようだ
そんなセリアにつられるかのように全員が俺の存在に気づき声をかけてくる
「おかえりなさい、主様よ」
とクロアが言ってきたけどなんで俺の方を見ずにセリアの方を見て睨んでいるのかね
それとセリアもセリアでクロアを挑発するかのように胸を張っているし
そんなふうに2人がいつものやり取りをしているとリーニャが飛んできて
「ロア〜、久しぶりなのん!」
と俺の胸、いや腹部にダイレクトアタックをかましてくる
咄嗟にリーニャを抱き抱えることで難無きを得たが全くの無防備状態でさっきのを喰らっていた場合かなりのダメージが予測されるくらいリーニャの飛ぶ速度が上がっている
てか魔力で身体能力強化もしてんじゃん
そりゃ下手したら死ぬわ
俺以外なら下手しなくても死ぬわ
そう思いながらリーニャに
「さっきのは危ないから俺以外には絶対にしないように」
と言い聞かせてから残る5人の方を見て
「とりあえずスリイアでやるべき事が終わったから予定通り様子を見に来たよ」
と伝え、更に続けて
「それじゃあさっそくヤろうか?」
と言ってみると
「了解です、今すぐにやりましょう」
「その提案承りました、私も今からで大丈夫です」
と既に模擬戦をすることを伝えてあったがためにヤル気十分な2人と
「よく分からないけどリーニャもやる!」
とまるで話を聞いてない様子のリーニャ
それに加えて
「はぁ………じゃあ僕もやるよ。でもこのメンバーが味方ならもしかしたら今回は呂阿に一矢報いれるんじゃ((ボソッ…」
とか言ってる希暗には手加減しないことを決めた
そして模擬戦に参加する4人の意思表明を聞いた俺は
「よし、じゃあやろう!と言ってもここで俺達が全力でやっちゃうと拙いので場所を変えてからね」
と言うと模擬戦を行うべくこの場にいる全員をバスターの中の4人の力を各国の代表者達に見せつけたあのコロッセオのような場所に転移させる
この場所はとりわけ頑丈に再構築してあるのでここより俺達の模擬戦の場所に最適な場所はないのだ
まぁもう1箇所あるけどそこで模擬戦なんかやっちゃうとあとが怖いのでやらないけどね
そうして場所を移り模擬戦の準備を整えた俺はそれぞれの装備を構えヤル気十分な4人と向かい合う
セリアは俺特性の状態異常付与と魔力回路のついたレイピアに性能が少々バグってる装備を胸と脚と手に
クロアはアシュロンから貰った物を俺が少し改造しているガントレットのみを装備
リーニャは俺があげたネタぶ……性能がぶっ壊れに近い(と俺は信じている)魔法の杖を手に持ち、物理防御力と魔法防御力に優れたローブを着用
まだ近接戦闘は練習中なので今回は後衛でのサポートに回るようだ
そして希暗は手にカルマを持ち防具は俺があげた100人乗っても大丈夫というのが売りの物置みたいに丈夫な装備を頭以外全身に身につけている
そんな4人に相対する俺は手に持つ武器は今はなし
なんせ試してみたいことがあるから
そしてお互いの準備ができたのを見計らって俺が声をかける
「これから模擬戦をはじめるぞ!お前ら全力でかかってこいやぁ!」
と言い、俺が魔力により身体能力を上昇させたのを合図に俺vs4人のガチンコ模擬戦は幕を開けた
〜〜〜〜〜[おおよそ2時間後]〜〜〜〜〜
見る人から見れば涙を流し神様に祈りたくなるような激しい戦闘を繰り広げ見事に勝利したのは俺
もちのろんで無傷だけど魔力残量は現時点では2〜3割程度しかない
対する4人は全員が全員とも疲労困憊の様子であり、セリアとクロアは膝をつき息を荒らげ希暗に至っては大の字に寝転がり息も絶え絶え
そしてリーニャは他の3人よりも早くにガス欠になり今は白月の膝枕ですやすやと眠っている
4人が4人ともかなり体力を消費した上にどうやら魔力切れを起こしているらしく、先にリタイアして高級魔力回復ポーションを飲んでいるリーニャ以外はとても辛そうだ
俺はそんな3人に近づくといつものように空間収納から特製ドリンク類を取り出して3人に渡しつつ
「まぁみんな強くなったと思う。これなら安心して邪神の従魔達は任せられるね」
と言ったあと続けて
「それじゃあ先に食事の準備でもしてくるから。3人は汗を流したり装備の手入れをしたりしてから食卓に来てくれ」
と伝え、リーニャに膝枕している白月には
「そのままリーニャのこと見ていてあげて。それで他のみんなが揃ったら一緒に食卓に来て、場所はセリアが知ってるから」
と言い、その横で希暗を心配そうに見ていた桜前には
「そんなに心配なら希暗のとこ行けば?それに今なら多分何しても大丈夫だろうからね♪」
と言うと桜前が何か言ってくる前に素早く部屋から脱出する
そうして徐々に回復していく魔力を結界の修復やこの家の移動に使いつつも俺はみんなに食事を振る舞うべく1人料理に取り掛かるのであった
……To be continued