第2章・初めての共同作業と出発前夜
偶には完全Free!な日が欲しい(´Д`)
その後俺達は依頼書に示された場所に街を出て向かっていった
目的の場所はどうやら街の近くにある森の中のようだ
近くにある村からの依頼らしく最近被害が大きくなっているようだ
ゴブリンと言えば定番では人々の農作物を荒らし、女性を〇〇にするために攫う鬼畜モンスターとして有名である
この世界でのゴブリンはまだダンジョンの中でしかあったこと無くてダンジョンとそれ以外では性質が異なるということなので
「なぁセリア、ゴブリンってどんな害をなすモンスターなんだ?」
と隣で何やら考えているセリアに尋ねてみた
するとセリアに
「もしかしてご主人様、ゴブリンのこと知らずにクエストを受けたのですか?」
と怪訝な顔をされたので
「いやゴブリン自体は見たことあるよ。ただダンジョンの中での生態しかしらないから外はどんなのかなって思ってさ」
「そうですね、大抵の被害は農作物や家畜等を荒らされることではないでしょうか。他にはゴブリンやオークなどは別種族のメスを何でも〇〇にする性質がありますので、そちらの被害もあるかもですね………」
やはり俺らの世界での設定とほとんど同じようだ
「まぁゴブリン程度なら何匹いても大丈夫だろ」
「ご主人様の実力を知らないのでどうとも言えませんが………。私1人なら30匹程度までなら余裕ですね、それ以上となると怪我したり捕まってしまうかも知れません」
「セリアのことは危なくなったらちゃんと守るから安心してよ。俺はこう見えてもある程度強いからさ♪」
(いざとなれば全力でやればいいだけだし。別にセリアなら能力のことバレてもなんも言わないだろ)
と呑気に構えている俺をセリアは呆れたような目でみていた
実際Aランク越えが何体か出ない限りまず問題ないとたかをくくってる俺はやっぱり呑気なんだろう
そんなやり取りをしていると目的の場所に付いたようだった
目的地についたのでとりあえず俺は現在把握できる最大の範囲に感知スキルを使用してみる
「今のところ感知に引っかかるものは無しか。とりあえず奥に行ってみよう」
そういい俺とセリアはゆっくりと森の奥へ進んでゆく
少し歩くと俺の感知スキルに反応が5つあった
セリアも感知スキルを持っているので気がついたようだ
「前方に5体いるな。セリア1人で余裕そうか?」
と聞くと
「大丈夫です。問題ありません」
とかえってきた
「ならこの5体はセリアに任せるよ。その間俺は周囲の警戒でもしてるからさ」
そう俺が言うとセリアは頷き前に駆け出したので、俺もあとに付いていく
セリアはゴブリン5体を確認すると瞬く間に前の方にいた2体を的確に頭をつき殺した
仲間がやられたことで残りのゴブリンが反応するがもう遅い
1体、1体と一撃で殺していき、1分も経たないうちにセリアは5体全てを処分し終えた
(流石は獣人の中でも能力値が高いだけあるか。武器の方も問題なく使えてるようだしな、この調子なら獣人の国へも向かうことができそうだな)
俺はそう思いながらセリアに声をかける
「お疲れ様。ほんと瞬殺だったな、返り血も浴びてない様だし。それと武器の使い勝手も良さそうだな」
俺がそう言うと
「この程度問題ありません。この武器は素晴らしいですね、今まで使ったどの武器よりも使いやすいです」
と少し嬉しそうだったので、俺はその武器を買えたことに心の中でガッツポーズをしといた
その後も難なく残り5体の討伐を終えてから少し別の魔獣等も狩ったりした後俺達は冒険者ギルドへと戻っていくことにした
その後、無事に冒険者ギルドでクエストの達成と報酬の銅貨5枚を受け取ると俺達は冒険者ギルドをあとにした
帰り道宿では夕食を一人分しか予約できてないため今日も屋台等で買って済ませてから宿に戻り生活魔法・洗浄を使いさっぱりさせたあと明日の予定を話してから俺達は眠ることにした
その次の日も、またその次の日も朝からギルドにクエストを受注しに行き、Eランクのクエストであるスライム、ホーンラビット、ゴブリン、ハットバッド等計四件のクエストを同時に受け、夕方までに難なく済ませることができた
その間奴隷商館から差し向けられたと思われる賊に何度か付け回されるということもあったが、そいつらの反応を早々に感知することが出来る俺がわざと人通りのない場所に誘導することによって全員セリアのストレス解消のためのサンドバッグになってもらった
強さ的にはそこそこの奴もいたのだが単騎でセリアに勝る強者は一人もいなかったため問題なくボコボコにして放置しておいた
よほどセリアを手放すのがキツかったのだろう
凝りもせずに何回か来たがそもそもセリアより強いのがいない時点でどうやって捕まえようと思ったのか不思議であった
その後、明日にはミセラの街を出発してイグノアに向かうため道中に必要な道具をある程度買い足したり新規購入したりして準備を終えた
荷物はある程度の量があったためやむを得ず魔法の袋を使用することとした
また適当に夕食をとり宿に向かい部屋へと戻ると俺は明日からの予定をセリアに話しはじめる
「とりあえず明日からこの街を出て獣人の国イグノアへと向かうことにする。案内はしてくれるな?」
「はい、任せて下さい。ですがどのようなルートで行くつもりです?一般的なルートでは双方の軍が滞在しているかと思われるんですが」
「多分そうだろうな。だから俺はそこから少しズレた場所にある、暗闇の森を抜けて行こうと思っている」
「あの森をですか!?・・・お言葉ですがご主人様に突破できるような能力があるとは思えないのですが………。それに私も出会う魔獣によってはかなりきついと思われます」
「俺のことは心配しなくていいよ、セリアの事もしっかりと俺が守るから。注意すべき魔獣ってどんなのがいるの?」
「・・・ではご主人様を信じますね。そうですね、注意すべきなのはやはり黒龍や暗黒騎士、それにマンティコア、グリフォン等も出るとされています」
ちなみに前者はAランク後者はBランクの魔獣である
どれも一般的にはかなり強い部類に入るだろう
「ドラゴンは1度見てみたいなぁ〜、暗黒騎士は別にいいや。マンティコアやグリフォンも気になるなぁ」
なんて見当違いのことを呑気に言っている俺を見てセリアはどんどん不安になっているようだったので少し自粛しておく
「まぁ無理そうだったらすぐに引き返すよ何よりもセリアの身が大事だしね。とりあえず明日はそんな感じで行くからよろしくね、じゃあおやすみセリア」
そう言い俺はベッドの隅により寝ることにした
その後セリアもすぐに寝たようだったので俺も意識を手放すことにした
……To be continued →