最終章・魔改造の時間です(´・ω・`)
スリイアにおける決戦に向けての準備をしている間に俺はそれだけを行っていたわけではない
量産かつ遠隔操作が可能になった分身を使用しての各国であることを実施していた
それは………各国の兵士なんかの戦闘訓練
もとい短期間で少しでも実力をあげるためのとてもとてもありがたいであろうトレーニングをわざわざ俺の分身を使って行ってあげていたのだ
のちにそんな俺の基礎トレーニング(という名の拷問)を受けた連中は口を揃えてこう言った
「「「あれのどこが基礎訓練なのだろうか」」」
と
そんなレベルで行われた俺の基礎訓練はどの国においても一定以上の効果をあげており、実施期間がたったの1週間にも関わらず参加した人々は軒並み能力値が上昇するといった前代未聞の異常事態を引き起こしたりした
その結果少々やり過ぎであると女神達からお小言を言われたのは言うまでもない
あいつら俺にいつでも念話送れるからって暇なのか知らんがしょっちゅう絡んでくるんだよね
そんなことはさておき俺が各国の戦力となるであろう人々に実施した訓練は大きくわけて主に3つ
1つ目は俺の分身との模擬戦
これは一度につき最大4人組までで俺の分身と戦うことが出来て俺の分身に対して有効打を入れて分身を解除させることが出来たら勝ち
勝てた場合は国から褒美が出される
逆に挑んだメンバー全員が戦闘不能に陥るか降参することで挑戦者達の負けとなる
んで負けた場合は俺が実施している訓練のうちどれかひとつでもクリアするまで挑戦し続けないといけないという負のスパイラルに陥る
そしてこの訓練を行う俺の分身の実力は全ステータスがA+からSぐらいの強さを誇り、魔法も上級魔法までなんら問題なく使いこなすという鬼畜仕様
案の定ほぼ全ての挑戦者がこの訓練によってボコボコにされ別の訓練に送られるか、この訓練にひたすら挑み続けてひたすらボコボコにされていたかのどちらかである
ちなみにこの訓練のクリア率は約0.001%である
クリアしたその中の1組はゼラス・ガパウロ・ガロ・オマケの魔人という完全に想定外のパーティであったが、逆にこの組が協力している姿を多くの人々に3種族間での協力が本当におこなわれているかどうかのいいお手本になったであろう
何故こんな豪華なメンツがこの訓練に挑んできたのかというと、あまりにもこの訓練に合格者が出ないため噂が噂を呼び各地から力試しにと本来収集していない冒険者達も集まりに集まった結果、その噂に引っ張られてこいつらが参戦させられた……っていう事情らしい
ちなみに参加した冒険者達ももれなく他の訓練に飛ばすかこの訓練でボコるかのどちらかを強制的に選択させて誰一人として逃がしてはいない
そして2つ目の訓練
これは俺の愛すべき家・バスターの内装を凶悪なダンジョンを模倣したものへと改造したやつを入口から出口まで辿り着くといったもの
もちろん死ぬ限界まではボコボコになりつつもクリアを目指すことは出来るが、もし万が一に死んでしまえば無傷の状態で入口に戻る仕様にしてある
流石にこの仕様にするのはかなりの労力を要したがとてもいい修練場となったので俺は大変満足だ
毎日のように冒険者や兵士達の悲鳴や絶望した声が聞こえていたりするけど気にしないアルネ
そんな気になるこのお手製お手軽ダンジョン
難易度はそんな高くない
せいぜい出てくる魔獣といってもSランク個体だしそもそも数は少なめ
その分凶悪な罠が多かったり少なかったり……
ちなみに罠を含めてダンジョン型にしている理由はいつでも危機感をもち常に戦闘体制を保つため
魔獣の大群あいてとなるといつどこから攻撃が来るから分からないのでこれが必須となる
とまぁ1つ目の訓練に比べたら格段にクリアしやすいであろうこの試練は想定通りわりかしクリアする組が出てきた
多分だけどクリア率5%くらいかな
高くねぇじゃんと思うかもしれないけど分母は無限に増え続けるから結構高いのだよ(´ε`;)
そんで3つ目の訓練
これは遊び半分で作ったのもあって俺的には1番やりたくない&クリア出来ないと思われるであろう内容になってしまった
訓練の内容はボス戦ラッシュ
簡潔に言うとダンジョンのボス部屋のような感じの戦いを24戦連続でやるってやつだ
これを開催したのは2代目バスターの中
これも2つ目の訓練同様に1度挑むと外に出ることは出来ないが故に回復物資や食糧が切れるともうツミゲーとなる鬼畜仕様だし、そもそも24回のボス戦なんて1週間で終わるわけがないんだな
もちろん最初から内容を説明してしまうと誰もがこの訓練には挑戦しなくなるのが目に見えていたのでボス戦ラッシュであるという内容だけは公示してあとの情報は全伏せ
だって折角作ったんだもん
遊んでもらいたいじゃん
なんていう俺の思い1つで地獄へと送り出される人々
可哀想なことに死に戻りするまで絶望をひたすら味わうだけという苦行をしいられていたもよう
ちなみにクリア率0%ね
想定通り( ̄▽+ ̄*)
なんて感じで基礎訓練と称してやりたい放題に各国の戦力となる兵士や騎士団を中心に冒険者なんかも沢山巻き込んで訓練を実施した俺
なかには精神的なダメージを受けて決戦を前にして心が折れる者も大量に続出したけれども、そいつらは各国の王や有名な強者が鼓舞をすることで何とかもちこたえることが出来ていたようだ
それに肉体的ダメージは大量に設置された俺の分身によってすぐさま無傷へと回復させていたので死者が出るといったことは全くなかった
死ぬことがないにも関わらず戦闘経験を積むことが出来るうえに能力値も上昇する
そんな素晴らしいことがあっていいのだろうか
いや、いいわけない( ˙-˙ )
ってことで訓練実施中はグチグチと女神達から嫌味を言われていましたとさ
なんせ俺のやることに干渉するだけの力は今の女神達にはありませんからね!
実質この世界において今は俺のやりたい放題ってわけさ!
なんて調子にのってると痛い目を見るのは学習しているのでちゃんと自重(仮)しますけども
そんな感じでスリイアの内政を手助けしている1週間の間に各国の戦力は大幅な強化をすることが出来た
このあとは色々な準備が兵士や騎士団達には待っているだろうので引き続き訓練を行うことが出来ないのは残念だがこれでも決戦に向けて大いなる1歩と言ってもいいだろう
多分一人当たり戦闘力1.2倍くらいにはなったんじゃないかなぁ
もとから能力値が高かった奴らはそこまで上がらなかったかもしれないが、もとが低かった奴らはかなり上昇している者が多い
その差は多分精神力
何回訓練に挑めたかによって差がでてるはず
それでもみんなよく頑張ったと思う
ただし訓練の終わりを告げた時に
「これで地獄から解放される!」
とか
「あの悪魔も今日でおさらばだ!」
とか
「神様ありがとう。目の前の悪にいつか天罰を」
とか言っていた奴らは許さない
てか俺がそろそろ神になるので神様に祈っても俺に天罰はくだらないんだな
忘れていたがこの訓練とは別に訓練を施したのがもう存在感がほぼない希暗達3人を除く異世界人のクラスメイト達
こいつらはある程度の成長チートがあるので戦闘組は全員が3代目バスターにて決戦までずっと訓練してもらっている
ちなみに拒否権は与えなかった
なのでほぼ強制的にみんな強くなるだろう(棒)
こりゃ1ヶ月後が楽しみだわい( p゜∀゜q)
……To be continued




