最終章・さて(´・ω・`)準備をはじめようか
リーニャによるキチガイ火力の魔法によるデモンストレーションの次はセリアとクロアによる組手という名前のほぼガチンコバトルを披露してもらう
もちろんやり過ぎだと判断した際には俺が2人を止める予定だし2人の腕輪にも魔力を完全に充填してあるのでルールとしてはまともに一撃を先に入れて腕輪の魔力をある程度削った方の勝ちということにして2人には奥の手を除いた全力でやり合ってもらう
ちなみに勝者には俺に対して何かしらひとつの望みを叶えてもらえるというおまけが何故かつくことになってしまったので2人のヤル気は十分だ
………てか殺る気が満ち溢れてて怖いんだが
そんな感じで行われたセリアとクロアの模擬戦
リーニャの魔法をみて既にキャパオーバーを起こしていたみんなには悪いかもしれないがとんでもなく白熱した試合となってしまった
ついこの間俺と希暗の次元が違う戦闘を見ているラハットですら戦慄するレベル
もちろんそれ以外の各面々はこれ程までに強さの次元が違う戦いは見たことないらしくゼラスは引き続き現実逃避を、それ以外の面々はもう言葉なしにだらしなく口を開けて驚いている様子
誰一人として感想を口にしないままセリアとクロアの模擬戦はセリアの勝利ということでケリがついた
ちなみにセリアが今回勝てた理由はルールによるものが多少なりともあり、クロアの攻撃を一切受けずにちまちまとクロアの方へと攻撃をして腕輪の魔力を削っていったおかげである
これが本当の戦闘ならばこうはいかないだろう
でも多分だけどもうこの2人は奥手を用いての全力戦闘を仮定すると既にアシュロンを超えている
このままなら俺は安心して邪神の従魔との戦いを任せることが出来るだろう
そんなもはや私達の残りライフはもうゼロよ!と言いたげな人達には申し訳ないけどまだ希暗の実力を見せていないのでもう1戦ほど見てもらう
ちなみに希暗の戦いの相手はクロア
クロアには希暗に勝てたらセリア同様何かしらの望みをひとつ叶えてあげると伝えたところ、さっきから勝ち誇った様子のセリアに対して抱いていた殺意をそのまま希暗に向け殺る気MAX
それを見て死にそうな表情の希暗
哀れな希暗君…君の犠牲は忘れないよ
そう俺は声をかけつつも嫌がる希暗とクロアとの戦いを勝手に推し進める
そして死んだ目をした希暗と殺る気に満ち溢れたクロアとの模擬戦は………やはりクロアの勝利ということでカタがついた
2人の戦闘はセリアへの怒りをぶつけるクロアと死ぬまいと全力で抵抗する希暗によって先程のセリアとクロアの模擬戦よりも白熱した
その結果クロアが僅かな差で勝ったというわけだ
もちろん希暗は終わったあとは死体のようにダウン状態
それに比べて試合後に大変満足そうな表情のクロアがセリアといがみ合いをしていたのでクロアはまだまだ余裕がある様子だったり
ちなみに今回のルールは希暗とクロアのどちらかの魔力残量が1割を切った時点で終了で、先に1割を切った方の負けということにして行った
残り一割にしておけば希暗は精霊王モードの方なら心置き無く使えるわけだしね
普通に考えるとこのルールだと本当の死合になりかねないのだけれども今回は希暗の覇王モードとクロアの奥の手を封じてという条件付きだったので特に問題ないと俺が勝手に判断した
最悪死にたてホヤホヤなら生き返らせれるしね
セリアの場合は親の目の前で死なせてしまうとめんどくさいことになりかねないので今回は安全なルールにしたわけだ
ちなみにいつもセリアとクロアはこのルールで模擬戦してます(´·ω·`)
なんでこんなルールになったのかと言うとぶっちゃけ残り1割くらい残しておくのを心がけておけばいついかなる時でも撤退くらいは出来るからっていう理由だったりもする
そんなことはさておき無事3人の英雄+クロアの実力を知らしめることに成功した俺は感想も言えないほどに精神が疲弊している各国の代表者達をそれぞれが希望する場所へと送り届ける
皇帝とお付の大臣はジァルゼの帝都へ
ガパウロと付属品の大臣はイグノアの王都へ
とりあえず用事がないクロアと希暗は再び訓練場(という名の環境破壊現場)に再び連れて行ってから俺がセリアとリーニャを連れて戻ってくるまで好きに過ごしたらいいよと伝えてから放置
そんでもってノーラはフロリアと久々にお話がしたいとこの事なので部屋を一部屋貸して放置
ガロ達セリア1家はセリアとリーニャを含めてゼラス達魔王1家と顔合わせのち雑談会をするとの事なので、こちらのグループにはさっきまで会議を行っていた部屋を貸してから放置
あとから様子を見てみるとゼラスとガロ、ミリアとエマ、セリアとアリアとリーニャがそれぞれ似通った立場同士で仲良くしているのが見れたのでセリアとリーニャにとっても丁度いい気休めとなったことだろう
で俺は何をしていたかって?
そりゃ色々………とね(´・∀・`)
ちゃんとラハットの洗の……説得は済ましてあるし、フロリアがいない間にちょちょいっとスリイアの王城にいって邪魔そうな奴らを軒並みおねむねむ状態にしておいたり、アナザーが余計なことをしばらく出来ないように王城を包むように魔道具を乱用してから決壊を貼ったりとやることやってきたよ
その他にもフロリアとルーカスの名前での奴隷の解放・集落や農村の人々の避難・決戦に向けての戦力の収集…actなんかいろいろと命令を下してきたり、異世界人達や騎士団員や兵士達にもっと強くなれよぉ!って言って恐か……激励したきたりと他にも沢山やらかしまくってきた
もちろんこのことはフロリアは知らないので事後承諾となっております
ちなみにラハットも協力してくれたから結構スムーズに土台は出来上がったと思う
あとは反抗してくる貴族を〇〇するだけ
なんせもうあんまり時間がないから独裁者と呼ばれようがなりふり構わずやらないといけないほどスリイアだけほかの3カ国と比べて準備の出来具合があまりにも遅い
一応今から1ヶ月の間はほぼ確実にアナザー達は復活しないとはいえ、たったの1ヶ月
やること決めてさっさとやらないといけないわけだ
他の各国の代表者達やセリア達もそうだけれど俺も俺でやらないといけないことがまだまだ結構残っていたりするしね
そう考えている俺は1人誰にも相談することなく決戦に向けての様々な準備を1人こっそりと進めはじめるのであった
……To be continued




