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最終章・◝('ω'ω'ω')◜デデーン

フロリアをスリイアの国王の立場に置く

この俺の発言を聞いてすぐさま俺に反論してきたのが2名


「それは王女様には荷が重すぎる。そんなことよりも早く王をこの場に戻せ!」

と言うのがラハット


「僭越ながら私から意見を。私もフロリア様が我が国を纏めるのは少々厳しいのではないかと思います。それに我が国の大臣や貴族達を取りまとめるのは呂阿様の考えるよりずっと難しいものかと。それに………フロリア様を最前線で我が国の戦力を率いて戦わせるわけにはいきません!」

と後ろのセリフになるほど強調するように言ってきたのリア

一方フロリアはフロリアで俺の言ったことに対して珍しく理解が追いついていないらしく無言のままかたまっている

なんせフロリアにはもしルーカスが俺に対して攻撃を仕掛けてきたならば捕らえるといった類の事は説明しておいたが、フロリアをスリイアの国王代理として据えることは完全な独断なので話していないからだ

まぁでも実際はフロリアを国王代理に据えるのは俺の中では最初からほぼ確定事項であり、このあとどうやってスリイアをまとめていくかも少しは考えてある


そんな考えがあり俺としてはフロリアをスリイアの国王代理に据えるのが1番都合がいいので反論してきたラハットとリアにそれぞれ


「ルーカスの解放は絶対にしない。こんな重要な場で俺に攻撃してくるような奴を信用出来ないし、そもそも俺に何をしても勝てないという判断すら出来ていないような奴はいらない」


「大臣や貴族を纏めるのは心配しなくていいよ、それに関しては俺がいろいろやるから。それとフロリアが国王代理になったならば最前線に出ることなく1番安全だと思うよ。でもフロリアが最前線で戦いたいっていうなら話は別だけどね」

そうそれぞれに言うと2人は


「ぐっ!………しかし…!」

とラハットが俺が正論を言っているのでこれ以上反論するための言葉が見つからないらしく、手に力を入れて悔しがっているし


「それならば私から意見させていただくことはありません。呂阿様の考えの上ならば問題ないと信じております」

とさっきと180度態度をかえて納得した様子のリア

多分リアは純粋にフロリアの心配をしていただけなのであろう

なのでフロリアの安全がほぼ確保された今、特に気になる点もないしフロリアが国王代理になるのに関しては反対もないのだろう

それにフロリアはいずれ確実にスリイアの国王としてその位置に座する身なので丁度いい経験とでも思っているのではなかろうか


そんな2人の反応をみて俺は次に


「それじゃあスリイアの代表者達は納得したようだから他の国々の代表者に聞くよ。今回の件においてフロリアが国王代理としてスリイアの戦力を統率するのに対して反対意見とかはあるか?」

とイグノアの代表者達とジァルゼの代表者達に問う

すると少しの間部屋に沈黙が広がったあと、まず最初に口を開いたのはガパウロであり


「貴様がその娘を支えるのであればなんら問題はあるまい。我が国としては特に反対するつもりもないな。それに力の差も理解出来ずに歯向かうような愚か者のことなぞ信用できんわ」

と言い放った

これにはガロも同意見らしく、俺が目であんたも同じ意見?と聞くと頷いて肯定したので獣人の国としてはフロリアの国王代理就任は問題ないようだ


そんなガパウロに続き次は皇帝が口を開くと


「我としても貴殿がその王女を支援するのであれば特に問題はないと考えておる。むしろそちらの方が結果としてはいいかも知れんな」

と言ったあと続けて


「昔はルーカスもあれほどまでに野心を抱いていたわけではないのだかの。何故このようなことを……」

と呟いていたのを俺の地獄耳は聞き逃さない

俺はどうしてルーカスが今日この場で俺に例の魔法を使うなんて愚策を行ったのかだいたい把握している

というのも単純に予測していたのもあるが女神から聞いたある情報に基づく推測でもある


今この場にいる約1名を除いた全員からフロリアの国王代理就任を許可してもらったことで俺が次の話に移ろうとした時にやっと俺が待っていた現象が起こる


ピシッ!パキパキパキ

と何かにヒビが入り割れるような音がこの部屋に広がる

ふと見てみるとラハットやフロリア達の近くの空間に紫のモヤのようなものによってヒビが入り俺の空間収納アイテムボックスを使った時のように真っ黒な空間がその裂け目から見える

よく見てみるとその裂け目を生み出している紫のモヤはラハットから出ており本人は何故か減っていく魔力に理解出来ずただ狼狽えている

そしてそんな空間の中から声が聞こえてくる


〖 どうやら我や我の下僕達を打ち破ろうと必死になっているようだな。しかし無駄なことよ、完全復活する我を止められるものは今現在存在せんわ!〗

とハイテンションな酔っぱらいのような声が響き渡り、更にその空間の裂け目からは無条件で恐怖を感じるであろうオーラが溢れ出てきている

そのため俺以外のメンバーは恐怖のあまり誰もが身動きをとれず言葉を発することが出来ない

俺ですら少しばかりの恐怖感を覚える

それもそのはず

この声の主こそ今回の倒すべき標的・アナザーなのだから

女神達にあったことのあるフロリアとリアならば神の持つ存在感についてある程度理解出来ているかもしれない

あの時はシシリア達が俺達を歓迎していてくれたおかげでただ存在感を感じるだけであったが、今回は完全に敵意を向けられているため恐怖を感じずにはいられないのだ


何故ここでアナザーが出てきたのかの説明は今はしないでおこう

だがこの状況こそ俺が望んでいたもの

スリイアの王城で邪神関連の情報を一切漏らさなかったのもこのためだ

まぁ女神達から色々と教えてもらったから対策することが出来たんだけどね

俺は声だけのアナザーに


「まだ封印から出れないような奴に俺達は負けないよ。ノコノコと封印の1部を解いて出てきてくれてありがとう、それじゃあもう少し眠っててね」

と言うと


「神級光魔法・羅光神封印ディアラベル

と唱えて紫のモヤを打ち消し空間の裂け目を閉ざすと、アナザーに再び異次元へと戻ってもらった

その際に


〖 ちょっ、おま…………〗

とか聞こえたけど気にしないキニシナイ

これのおかけでアナザーが俺のせいで強化されてしまった封印を解くのに予定の1ヶ月より長い時間を要するだろう

それに結界が解けるであろうタイミングが俺に知らされるようにもしてあるので急な復活に焦ることなく十分に備えることができる

本当は完全に封印してやりたかったけれど今の俺の実力じゃほどほど無理だし女神達もそんな余力がないそうなので仕方ない


今のままだと俺はアナザーに恐らく勝てない

だが次会った時は確実に無力化して見せる

そんな思いを胸に俺は会議を終わらせるため最後の目的内容の話し合いをするべく話をはじめた








……To be continued

報告・体調不良によりダウンしていたため投稿遅れましてすいません


この話は7月2日分の投稿話となります

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