第2章・忘れた頃にくるテンプレ
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グロウドのもとをあとにした俺達は教えられた防具屋へと行きセリアの分の軽い鉄製の胸当てと丈夫な靴を買った
まぁぶっちゃけ俺が一緒にいると腕輪のおかけで防具要らないんだけどね
なのに買ったのは一応冒険者らしい見た目をしとかないと絡まれることが多そうと決めつけているからだ
その後クエストに向かうための道具を適当に買い揃え(これもほぼ必要ないが一応)俺達は冒険者ギルドへと向かった
冒険者ギルドに着くとまだ午前中であるにも関わらずに酒を飲んでいるものやクエストを受けるべく受付に並んでいたりする人で賑わっていた
俺は昨日受付をしてくれた女性の職員を見つけるとその列に並び順番を待つことにした
少しの間待つと順番が回ってきたので受付の女性と話をする
「こんにちは、昨日はご登録ありがとうございます。早速クエストをやるご予定ですか?」
「はい。できれば討伐系の依頼をしたいんだけど、俺のランクにあったやつで手頃なのあります?」
「少々お待ちください・・・・、Eランクの依頼でホーンラビット、スライム、ゴブリン等のクエストがありますがどれにしましょう?」
「ならゴブリンでお願いします」
「では明日の夕方までにゴブリン10体の討伐をお願いします。場所は依頼書に書いてあるのでそれを見て向かってください、討伐証明部位は耳ですのでこちらに入れて持ってきてください」
そう言われ俺は依頼書とゴブリンの耳を入れるようの小袋を受け取った
受注を完了させいざ行こうという時に嚙ませ犬の雰囲気を漂わせたチンピラ3人組がニヤケ顔でこちらにやって来るのが見えた
そんな3人をみて
(あーー、めんどせ。ここでフラグ回収すんのかい)
なんて思ってると案の定絡まれる
「おい、そこの餓鬼。お前初心者の癖になかなか上質な奴隷を連れてるじゃないか。お前なんかには勿体ないから俺達がきっちりと使ってやるよ」
「へっへ、無理に逆らうと痛い目にあうぜ?」
「初心者のFランクがDランクの俺達に勝てると思うなよ?」
とありきたりな台詞かつセリアを使い捨ての道具のようにいいセリアに触れようとしたので、俺はチンピラの腕を掴み人生に1度は言ってみたい台詞シリーズである
「俺の女に触んじゃねぇよ」
といいチンピラの腕を軽く握り潰してやった
もちろん全力で握ると腕がプッツンするので骨にヒビが入る程度の力である
「ぐぁぁ、腕が、、俺の腕が、、、。この野郎、ふざけんじゃねぇ」
とチンピラは唸りつつ腕を庇いながらも腰にあった剣を抜き向かってきた
取り巻きの2人も武器を構えて俺に切りかかってくる
そんな3人の攻撃を俺はステータスがバレないように避けているので精一杯の体を保ちながらチンピラの攻撃を余裕綽々で避けていると
「ギルド内での揉め事は禁則事項というのを忘れたのか?ダストン」
といいながら受付の横の階段から長い白髭をもった老人が降りてきた
その言葉を聞くとビビったようにダストンと呼ばれたチンピラと取り巻きの2人は動きをやめ、静かに武器をしまう
とりあえず今回はこれで終わりそうだと思った俺はとりあえず成り行きを見守ることにする
そんな俺を放置して老人は少し威圧気味に
「さて、どうゆう事か説明してもらおうかの?」
そう言いながら老人はダストンの方を向くが何の返事も返ってこない
チンピラは顔色を悪くしながら黙りだ
すると受付の女性が説明をし始める
「ギルドマスター様、今回もいつものようにダストンさんが初心者のFランク冒険者に難癖を付けていただけです。今回はそちらの方が連れている獣人の奴隷が目当てのようでした」
と事情を全て説明してくれた
どうやら白髭の老人はギルドマスターのようだ
とりあえず気になったのでこっそり鑑定を使ってみる
名前 アルヴェル・ローゼズ
種族 人間
役職 冒険者ギルドマスター(ミセラ)
体力 C
筋力 C(-)
魔力 B(+)
物防 C
魔防 B
俊敏 C(-)
知力 B
運 C
技能・・・・槍術Lv3、体術Lv2、火魔法Lv2、風魔法Lv3、感知Lv3、解体Lv2、鑑定Lv2
と見た感じの年齢の割には能力値は高い
恐らく若い頃は冒険者として腕を奮っていたのであろう
そんなことを考えているとアルヴェルは俺に話かけてきた
「そちらのFランクの少年よ、災難じゃったの。こやつは初心者の冒険者を食い物にする不届き者じゃ。何回も注意されておるのに懲りなくてのぅ」
そう言われたのでとりあえず言葉を返しておく
「ちゃんとギルドで躾といて下さいよ。こんなのがいたんじゃ冒険者になろうってのが減るかもじゃないですか┐(´∀`)┌」
とダストン達を小馬鹿にした発言をするとこちらを睨みつけてきた
一方、アルヴェルの方は笑いながらこう続けた
「はっはっは、Fランクの癖に言うじゃないか。こやつらとてDランクそれなりに力はあるのじゃがお主は余裕で避けておったのぅ。どれどれ能力値は、、、、なるほどのぅ、これじゃダストン達とやりあえるわけだな。お主そのレベルになるまで何をしていたんじゃ?初心者と言うには些か能力値が高いようじゃが」
どうやら俺の下手くそな演技はバレていたようである
それにステータスもちょっと高かったようだ
しかし俺は少しも動じることなく
「今まで田舎の山奥で狩りなんかをして暮らしてた。成人になったから冒険者登録しに街まで来たんだ」
と真っ赤な嘘を吐いておいた
アルヴェルはこの答えで納得したらしく俺に「期待してるぞ」と告げるとダストン達を連れ、降りてきた階段を登っていった
まぁその期待には応えられないんだけどもね
そしてようやく俺はクエストに出発することが出来るようになったのでセリアを連れ、目的の場所に向かうことにした
……To be continued →