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最終章・会議は進むよどこまでも☆彡

この世界における3種族の代表者達を目の前にしてもなんら態度を変えない俺はサクサクと会議をひとりでに進行させていく


「それじゃあとりあえず知ってると思うけど自己紹介しとくか。俺の名前は呂阿、一応今はまだ人間種で異世界人だな。あとついでに言っておくと女神のパシリみたいな役目を果たしているかな」

俺がそう言うと一部の奴らが驚きを見せる

ツッコミどころ満載の自己紹介をしたという自覚はあるけどこの際質問の方はスルー

続いてまず今回の3種族間での協力を結ぶにおいて何故そんなことになったのかを説明しておく


「さっそくだけど本題に入るぞ。まずここに今日集まってもらったのはここにいるメンバー、言うなれば各国の代表者によって各国及び3種族が協力するという目的を果たすためだな。まぁこのままじゃどうして単なる休戦じゃなくて協力をしなくちゃならないかがわからない奴がいると思うから今から全部説明するから。聞きたいことなんかは話が終わったあとに質問してくれ」

そう言うと俺は恐らく邪神関連の事情をほとんど知らないであろうルーカスやラハット、それに余り詳しくは知らないゼラス・エマそれにフロリア・リア以外のメンバーのために俺の知ってる情報をかなり詳しく説明していく

まず3種族間での争いはほぼ全部邪神に関する奴らが原因で起きていること

それにアログアとスリイア、それにジァルゼで起こった魔獣の大群による攻撃は全ての邪神の従魔によって引き起こされたものであり今現在1度は凌げているがこのあと再び同じことが起きるということ

そしてその大元の原因である邪神そのもの自体が復活を果たそうとしていること

そのような内容の話を俺の今までの旅の詳細や女神達から聞いたことなんかを話に混ぜたり、各国にある文献の実物なんかを取り出して見せたりしながらプレゼンの如く話をする俺

ぶっちゃけると俺の話や俺のしてきたことなんかを聞いてもなんら実感はわかないであろう

なんせ俺のなす事ほぼ全てがこの世界の常識や可能な事事において考えると眉唾ものであるし非常識でもある

一応俺が出鱈目な存在であるということを知っている魔王夫妻やフロリアとリア、更にはノーラなんかはもう俺がどんなことをしていても驚かないといわんばかりのほぼ無表情で話を聞いているのに対して俺のことをまだよくは知らない他のメンツは顔を顰めるか口を開けっぱで驚いているかのどちらかである


そしてあらかた伝えるべき情報を話終わった俺は一旦質問タイムに入ることにする


「これでだいたいの説明は終わりだな。それじゃあ聞きたいことある?なんもないよね?よし、次の話題にうつろうか」

なんてさっき決めた質問タイムに入るということを無かったかのように白々しく俺が言うと


「聞きたいことだらけに決まってるだろうが!」

とゼラスから激しいツッコミをいただけた

そんなゼラスのツッコミを聞いても


「何か質問されるようなところあったかなぁ」

なんてずっとぼていると


「逆になんでさっきの話を聞かされて我々が何も質問しないと思ったのか聞きたいところなんだがな……」

とガロに溜息を吐きながら言われた

そういやガロもある程度事情も知ってはいるが俺がやらかしてきたことは余り話してなかった気がする

なんて思いながらも俺は仕方ないので真面目にみんなの質問に対して答えて上げることにする


「ほんじゃどんどん質問カモーンヌ¯\_()_/¯」

と言いつつふかふかの座椅子に深くもたれ掛かり足を机の上に投げ出してとんでもない態度をとる俺

そんな俺の傍若無人な態度に対して誰もツッコミをくれないところがちょっと寂しかったり

するとまず最初にゼラスから質問がくる


「それでさっそく聞きたいことがあるんだがいいか?」


「いいよ、でもあんたにはこの前話したじゃん」


「少し聞きぬかっていたことがあってな。それで結局のところ3種族にはそれぞれ英雄がいるって話だろ?それは誰なんだ?」


「ああ、それね。そういや言ってなかったか。今回の3種族の英雄は知ってるよ。人間種の英雄は希暗っていうやつで俺の友達、ちなみに異世界人ね。んで獣人種の英雄はセリア、そこにいるガロの娘ね。それで最後に魔人種の英雄は………リーニャだな」

俺がそう言うとゼラスは椅子を倒す勢いで立ち上がり声をあげて俺に聞いてくる


「それは本当か!?」


「間違いなし。だってリーニャは魔術女神セクメトから加護受けてるし」


「それにしてもリーニャはまだ子供なんだぞ!?英雄だったら最前線で戦わないといけないんだろ!?」


「そうだな。英雄3人は間違いなくこちら側の最高戦力だ。リーニャも最前線で邪神の従魔と戦ってもらう予定だな」


「なっ!!……巫山戯るな!そんなこと俺は認めないぞ!あんな年端もいかない子供を最前線に送るわけにはいかない」

そんなリーニャの心配をするゼラスに俺は残酷で冷酷で絶望を与える一言を告げる


「あんたがリーニャの心配をするのは分かるけど………今のリーニャはあんたより強いぞ。どれくらいかっていえば多分1人で前回の魔獣の大群を壊滅させれるくらいには」

そんな俺の言葉を聞いたゼラスは目を見開き


「な、なんだ…と……。まさか…そんなわけが…」

とか何とかいって認めたくないらしいので


「いや事実だ」

とトドメを刺しておく

するとゼラスは今度は血涙を流しながら意識を失ったらしく机の上に轟沈していた

そんなゼラスをみてエマが


「すいません。少々席を外しますね」

と言い俺にアイコンタクトで


[少しこの人とオハナシしてきます]

と送ってきたのですぐさま頷いて許可を出すとゼラスの首根っこを掴みそのまま部屋から出ていった

まぁもう質問もないようなのでまた大事な話になったら呼びに行こう

それにしても相変わらずだなぁ

なんて思っていると次はガロが俺に質問してくる


「……セリアはどれぐらいの力をつけてるのだ?」

そう言うガロの言葉自体は特に感情を込められていないがちゃんとセリアを心配しているのが分かる

そういやセリアが英雄だってことも充分に強いこともガロに伝えなかったや(๑>؂•̀๑)テヘペロ

そんなガロに俺は事実を伝える


「セリアもぶっちゃけヤバいくらい強いよ。まぁ英雄3人の中でなら今なら1番強いかもな」

そう俺が言うとガロは安心した様子で


「ならいい」

と言うと目を瞑り椅子にもたれ掛かった


とりあえずこれで英雄の詳細については全員分かったことだろう


「他に質問ない?」

そう俺が言うと手を挙げたのはルーカス


「少し論点はズレるが聞いておきたい。何故この話を昨日のあの場でしなかったのだ?それに我が国への説明が最後だった理由を聞いておきたい」

と言ってきた

これは聞かれるだろうなぁって思っていたことだったので答えは準備してある

それにこの会議で何か起きるならまず間違いなくここしかない

俺は少し身構えながらルーカスの問いに答えるべく口を開いた









……To be continued


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