最終章・IT'S SHOWTIME
ルーカスの命令により素早く俺を包囲するべく動き出す騎士団員達
更にクラスメイト達の中でも戦意があるものは魔法の袋から各々の武器を取り出して構えているがそんな者は極小数でほとんどの奴らが動きを見せない
(さてと、程々に遊びますかね。希暗の今の実力も知ってみたいし。それにしてもやる気ねぇなあいつら。非戦闘系なら分かるけど戦闘系の奴らはさっさと戦闘体制になれよなぁ。(´Д`)ハァ……こんなんで本当にこの先戦えるんかな)
動こうとしないクラスメイト達をみてそんなことを考えている俺だがその原因となっているのが俺自身であることはまだ知らない
まぁどうせ希暗以外とはまともにやり合う気がないので増えても減っても大差ないのだけど
今回の作戦はとりあえずこの場にいる奴らをボコってからもう説得じゃなくて脅迫すること
だって説得に応じるチャンスはあげたのに鼻で笑い飛ばされたからね
もうしゃーなしよ
実際にはこのあともう1つ別のパターンでの作戦があるのだけどそれはとりあえずこの場を制圧してから使うかどうか考えよう
そんなことを考えながらも今回雑魚に用事はないために俺を包囲しようとしていた騎士団員達にかるーく威圧をかけて全員の意識を飛ばす
2度も同じやられ方をした騎士団員の皆さん
どんまい!どんまい!
ちなみに騎士団員以外には威圧は与えていない
なんせクラスメイトはこれから軽く捻る予定だしラハットはこの国の最高戦力(仮)であるとルーカスや大臣達が認めているので、そいつをボコれば更に俺の実力を誇示するための生贄となってくれるだろう
そんな適当な対応で意識を飛ばされた騎士団員達は全員例外なく地に倒れふす
誰も吐血してないあたり大分このユニークスキルもコントロールが良くなったもんだ
そんな何もしていないのに倒れていく騎士団員達をみて驚きを隠せないルーカス含め首脳陣
だがラハットやクラスメイト達はこの光景を1度目にしているので驚くことはないが、いつ自分が同じように意識を狩られるのか分からないといった恐怖を感じている様子
その証拠に前回瞬殺されて戦闘に対する恐怖感を持ってしまっている奴らが泣き出すしまつ
まぁこのユニークスキルは受けた人の感想によるととんでもない恐怖を感じるらしい
その恐怖感によって意識がシャットダウンされてる感じ
そんな泣き出してしまった奴らや倒れている騎士団員達が邪魔になってきたので俺は
「そこの倒れているのと今戦えない奴らは全員部屋の隅に引っ込んでろ。はっきり言って邪魔、巻き添えくらっても知らねぇよ?」
とかいいつつ特殊魔法・念動力によって倒れている騎士団員達を全員部屋の隅へと移動させる
床をひこずられて痛そうだけど我慢してもらおう
そして俺の言葉を聞いて戦闘を行うことが出来ない非戦闘系のクラスメイトや俺のせいで戦闘に対する恐怖を抱いてしまっているクラスメイト達、それに純粋に勝てないと判断して戦闘を拒否するクラスメイト達はすぐさま部屋の隅へと移動する
もちろんルーカスや大臣達も横に広がって並んでいたのからひとかたまりになって隅へと移動していた
そうして戦う意思がない奴らが全員俺の近くから離れたあと、最初から動くことなく戦闘体制に入って待機していたのは僅かに数名
この国の最高戦力であり王の側近であるが故に絶対に勝てないと分かりつつも引くことが出来ないラハット
単純にやられっぱなしが気に食わない近藤
自分の名誉回復のために見栄を張って残っている近山と遠山の2人
そして今回のメインディッシュ………もとい俺の作戦の要である希暗達3人含め7人がいた
それを確認してから俺は再び話しかける
「それじゃ今いる7人だけが俺に立ち向かうってわけだな?」
そう言うと7人各々が返事をしてくる
「私はこの国を守るために戦い続けると誓っている。如何に無謀な戦いであろうとも引くわけにはいかん!」
そういうのはラハット
そんなラハットをルーカスや大臣達は応援する
けど既にこの人勝つことほぼ諦めてるよね
だって無謀とか言ってるし
「俺はやられっぱなしは気に食わねぇだけだ」
そう言うのは近藤
はいはい、噛ませ役乙ぽん
「俺は自分の役目を果たすだけ。それにお前には借りがあるからな」
「俺も遠山と同じだ。前回みたいに俺達2人に勝てる思うなよ?」
とか言ってるのが遠山&近山コンビ
希暗の引き立て役乙であります( ゜ω^ )ゝ
「僕は………まぁいいや」
ともはや絶望してますよといわんばかりの死んだ目をしているのが希暗
そんなに俺と戦うがいやなの?
この前話した時に徐々に強くなっていくのが楽しいって言ってたジャマイカ
まぁ希暗はどうせ戦っているうちにテンション上がって性格が変わるだろうからこの際いいや
クロアに聞いた新モード楽しみだなぁ
今度セリアやクロアと全力で戦ってみてもらおう
それがみんなのいい戦闘訓練にもなるし、お互いにライバル意識を持って接することで色々と役に立つかもしれないからね
リーニャは近接戦闘がまだ上手く出来ないのでしばらくお預けかな
そしてそんな死んだ目をした希暗を桜前と白月が
「大丈夫よ、希暗!あんただって十分強いんだから自身持ちなさい。それにいくら神楽君っていったってそこまで酷いことはしないはずよ………多分」
「そうだよ。神楽君はやり過ぎたりしないよ……多分」
とかとか小声で希暗を励ましているのだけどそんなに俺の信用ないですかね
てかこれ聞こえてたら俺の正体バレるじゃん
まぁあとで甲冑脱いで姿見せるから別にいいけど
俺はそんなやる気ある7人(うち1人情緒不安定)を見据えるとリーニャに
「俺の周辺に強力な結界貼ってくれる?その後はクロアのところに行って待機ね」
と頼むとリーニャは
「分かったの!」
と言うと俺の肩から飛び立ち、これから戦闘が行われるであろうこの広間の隅にいる人々を入れないように強固な結界が貼られる
多分希暗の全力以外じゃヒビすら入らないレベル
そんなリーニャを見送ったあと俺は7人に視線を向けて声高々に発言する
「さぁこれで準備は出来た!かかってこいよ、1人ずつでも全員いっきでもいいからさ。軽く遊んでやんよ」
俺がそう言ったことによって戦闘が開始された
……To be continued




