最終章・さぁ話し合おうか②
時はちょっとだけ遡って希暗達が丁度呼び出しを受けた頃
呂阿はセリア・リーニャ・クロアと共にそれぞれの奥の手ともいえる新たに開発した魔法or技術を十全に使いこなすために訓練を行っていた
この中でセリアだけが女神から授かった魔法と呂阿達で新たに生み出した秘技の双方の訓練で他の2人よりもかなり大変であるが俺が
「セリアならきっと両方共使いこなせるよ」
と言と言うと突然やる気充分な様子になりめきめきと実力を伸ばしていったのでさほど問題もないだろう
もちろんこれと似たような励ましをリーニャとクロアにもしたところ同じような効果が得られたのは言うまでもない
成長チートに加えてやる気という名のバフ
本当にとんでもないスピードで魔法や秘技を習得していく3人
これならばこのあとしばらくの間俺がいなくなっても特に問題なく決戦の時までには完全な状態に仕上がっていることだろう
そんなことを考えやがら訓練を続けていると突然希暗から念話が届く
『呂阿?聞こえる呂阿?』
考え事をしているとそんな念話がふと聞こえてきたので少し遅れてから反応する
『おう、聞こえているぞ。どうかしたか?』
俺がそう聞くと希暗はすぐさま返信してくる
『もうこっち来て作戦実行しても大丈夫だよ多分』
希暗がそういうってことは既に話し合いははじまっており俺達が突入するに丁度いいタイミングであろう
訓練に夢中になっているうちにもうそんな時間なのかと思いつつ希暗に返信する
『もう?……なら行くか。とりあえず作戦通り戦う準備は出来てるか?』
そう希暗に聞くと
『大丈夫だよ呂阿。といってもお手柔に頼むよ』
という返事が帰ってくる
希暗がこういうのも作戦のうちの1部として俺と希暗が軽く戦うというのがある
もちろん希暗だけでなく他のクラスメイトも軽くボコるつもりなのだが
だが今回俺は希暗との戦いであまり手を抜くつもりはない
軽く戦うのではなく希暗の実力を図るために全力でフルボッコにしようとする所存なのだわ(´・ω・`)
まぁこのことは希暗には全く伝えてないが
そんな考えもあり俺は
『………任せろ、全力で相手してやるから。じゃあ今からそこに乗り込むからまた後でな』
というと念話でのやり取りを中止する
希暗からの念話をシャットダウンする前に
『えっ!?ちょっと待って!』
という希暗の焦った様子の念話が聞こえてきたようなこなかったような……
いや聞こえてないな多分
そういうことにして俺は3人に声をかける
「今から王城に突入するぞ。といっても王城の中まで行くのは俺とリーニャだけだけどね。セリアとクロアは上空にて待機、クロアは久々に龍の姿になって欲しい。狙いはクロアの姿を見せてあの時助けに現れた人物が俺であることの証明と軽く威圧するためだな。まぁ今回は適当に終わらせるつもりだから気を張らずにまったりとやろうか」
俺がそう言うと3人は
「了解ですロア様」
「承ったのじゃ主様よ」
とセリアとクロアはいつも通りの返事をしてくれて、リーニャは
「リーニャも頑張る!」
とやる気十分の返事をしてくれる
だがリーニャよ
その魔法の杖を使うことはないだろうから魔力を込めて振り回さずに閉まっておきなさい
君がやるとマジで危ないから( ˙-˙ )
そんなツッコミもいれながらも素早く準備を整えていく俺達
俺はあの時のように甲冑を着用しリーニャは魔法少女の格好をしてノリノリである
そして後片付けと準備してから龍の姿になったクロアの背中へと飛び乗る俺達
そしてそのまま転移を使いスリイア王都の上空、王城の真上へと移動したのであった
そして現在
クロアに咆哮を上げてもらいとりあえず威圧をしてから多くの反応がある場所に適当に丸く壁をくり抜いてから広間へと侵入する俺とリーニャ
クロアとセリアは空中にて待機で王城の上を飛び回ってもらいそれとなーく人々にそれとなーく威圧をかけてもらう
そんな中俺とリーニャは王や大臣達と異世界人との丁度あいだに降り立つ
俺とリーニャの突然の登場によって広間にいた人々は希暗を除いて全員が固まる
まぁ希暗は分かっていたはずなのに何かあったのだろうか目が死んでいる
あっ、俺が全力で戦うとか言ったからか
そりゃそーなる(・ω<) テヘペロ
そんな固まっている人達に対して俺とリーニャは高らかに宣言する
「俺は3種族の同盟をなすために働いている者。この国には俺の目的のために俺の言うことに従ってもらう!異論反論はなんも認めない!」
そう俺はいいながら適当な武器を取り出して軽く威圧するかのように地面に突き刺す
それにのっかるようにリーニャも
「みんな私の言うことを聞くのだ〜!さもないと魔法でぶっ飛ばすぞ!」
とか言っている
あれれ?今回は巫山戯る予定はないぞ?
そんなことを思いながら俺はこのあとどうするかを考えていた
……To be continued