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最終章・希暗達の試練⑩[改]

寝坊しました(´>ω∂`)

《side 希暗達》



107層の死霊王リッチー率いるアンデット系魔獣達との長期戦

更にキングオーガ率いる統率された動きをすることで今まで使ってきた作戦である各個撃破をすることがすこぶる難しかった108層

更には見た目Gとそのまんまであるコックスコルの上位互換であるハリアースコルとそのおまけが出てきた109層

ちなみにハリアースコルの見た目の気持ち悪さもコックスコルの上位互換であった

そんなこの3つの層のせいでもう既に希暗達3人はボロボロの状態であるといっても過言ではない

桜前と白月はまだ少し休めば引き続き攻略をすることが出来るといった具合であるが希暗に関してはもはや各回復薬に頼って無理やり体を動かすといった方法でしか攻略を続けるのは困難だろう

なので本来ならあまりしない方がいいのだけど希暗達は少しの間休憩をはさんだ後、各回復薬を用いて引き続き攻略が出来るように体調を整える

これもそれもどれも殆ど呂阿や女神達のせいなんだが状況が状況だけにギブアップできないのが辛いところ

あと何層あるか分からないけどもうすぐ終わり層+αアシュロンの試練でそれが終わればゆっくり休めるはず(願望)

それだけを考えて3人は体に鞭を打って立ち上がる


だがここで忘れてはいけないのは次の110層に出てくるであろう魔獣の存在

疲れが溜まって思考回路が若干鈍ってきている3人は特に気づくことなく110層へと足を踏み出そうとしているかそれにクロアが待ったをかける


「少し待ってください」

そう言われ希暗がクロアに問いかける


「どうしたの?クロアさん」

そんな希暗にクロアは


「次に出てくる魔獣をどう対処するのか先に決めておきたいと思いまして。恐らく出てくるのは100層にいたあの魔獣と同系統のもの……出来ればあまり長い時間見ていたくはありませんので」

そう表情を固くしながら答える

その言葉を聞いて3人もピンときたようで桜前と白月は絶望したような表情に、希暗は1人どうしたらいいのかを考える

このままのパターンでくると110層に出てくる魔獣は確実にあの気持ち悪い魔獣の上位互換の類

もしかしたら……もしかしたら上位個体だと見た目がマシになるかもしれないがそれは儚い希望

逆に更なる気持ち悪さを持った魔獣が登場してもおかしくない

もし呂阿がこの場にいたら恐らくこう言ったであろう


「ぶっちゃけこのダンジョンで1番戦うの辛かったの100層のボスじゃね?アシュロンなんかよりよっぽど精神的に疲れたわ」

呂阿にこう言わせる程の魔獣

他の人がまともな精神で戦闘なんて出来るわけがないだろう

そう考えた希暗はクロアにある頼み事をする


「クロアさんに頼み事があります。それは……」

そういった希暗からの頼み事をクロアは喜んで了承し、方向性が決まった4人は110層へと向かって歩みを進めていった



















そして少しの時間が経ち今現在4人がいるのはこのダンジョンの最下層である(と思い込みたい)111層にある巨大な扉の前

何故こんなにもはやくこの場所に辿り着けているのかというと希暗達は110層のボス戦を瞬殺で終わらせることが出来たからである

そう、希暗がクロアに頼んだのは110層に入ったと同時に全力で攻撃を魔獣にしてもらうこと

それならば希暗達3人はクロアの攻撃の影響で魔獣達の姿を視認することはないし、クロアもクロアで特に視界に魔獣を入れることなく魔獣達の反応を頼りに攻撃をぶっぱなしていたので特にSAN値が下がることもなかった

結果として110層の魔獣達を滅殺するためにクロアは相当量の魔力を消費してしまったが、本人も


「あの魔獣達を長い間みるくらいなら体力も魔力も絞りつくした方がましです」

と言っていたので特に問題ない

なんせ希暗達がクロアに一撃決着を頼まなければ長期戦は必死

普通にあの気持ち悪い魔獣達もSランクに届きうる個体やAランクの個体がいたので下手すれば希暗達3人は勝てなかっただろう

主に精神的にダメージを受けて

クロアは最悪目を瞑って闘えるので大丈夫だが


そんなこんなでやっとのことでダンジョンの最下層に辿り着いた4人

この時点でもうすでに4人とも体力や魔力の消費が半端なく、回復ポーションなどに頼って何とか闘える状態にしている

それに4人に残された時間もあと僅か

111層におけるボス戦もしくはそこにいるかもしれないであろうアシュロンとの闘いを考えるともうゆっくりと構えるような余裕はないだろう

それに110層やこれまでの闘いはクロアも参加してくれるので3人は心のどこかに安心感を持って挑むことが出来ていたが、アシュロンの試練においては希暗をメインとして希暗・桜前・白月の3人で挑まないといけない

アシュロンという相手がどのような者なのか3人は知らないがセリア・リーニャ・クロアが勝てなかったレベルの強さであることは知っている

つまり今の希暗達ではどう足掻いても勝ちはない

それでもやらねばならぬところが辛いところ


希暗は1度自分に気合いを入れ直してから他の3人に声をかける


「みんな順調は大丈夫?」

そう問われ頷き返す3人を見て希暗は続けて話す


「やっとのことでここまで来ることが出来た。この層をクリアしたらここのダンジョンは制覇完了だ………と思う。そのあとにもう1戦あるらしいけど残りはたった2戦。最後まで頑張っていこう!」

そう希暗に言われ桜前と白月は


「勿論よ!早く終わらせて地上に戻りましょ」


「かなり無茶なペースだったけどもう少しで終わりだもんね。みんな頑張ろ!」

と言い2人も気合いを入れ直したようだ

クロアもクロアで


「私は可能な範囲で最後までお手伝いします」

と言っていたが何やら考え事をしている様子であった

だが希暗はそんなクロアの様子に気がつくことなくそのまま111層の扉に手をかけると開いて中へと入っていく

その後を3人がついていき、4人が中に入り終わると勝手に扉は閉まるのであった








……To be continued

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