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最終章・希暗達の試練⑦[改]

《side 希暗達》



無事に101層での戦闘を終えた4人は使えそうな素材のみを回収してから先へと進む

構造としてはやはりボス部屋とそのまま同じ感じになっており奥にそのまま下の階へと続く階段があったので一旦休憩を挟むことなく下りていく

下りていきながらも希暗は思考する


(さっきのはどう考えてもボス部屋と同じ仕組みの作りだった。ということはつまりこれからもある層はさっきと同じように全てがボス部屋となってる可能性が高い………きついなぁ。それに中に入らないとどんな立ち回りするかも決めれないんだよね。話に聞いてたの違うよ〜呂阿ー(;Д;)(;Д;))

そう考えている希暗と同じようなことを桜前や白月も考えていたらしく3人から溜息が漏れる

ここまできてボス戦を2連戦、更にはこれからも連戦となるかも?となると普通こんな反応だろう

しかも残り1日と少しという時間制限付き

正気の沙汰ではない

だがやはりクロアだけは考えていることが3人からズレており


(前回のダンジョンと様子はかなり違ってるいるようですけど私的にさっきのようにボスばっかりの方が楽ですね。普通に階層をクリアするよりも時間短縮できますし。それに……その分はやく主様に会える!)

なんて考えていた

ボス戦に関しては希暗達の指示通りに適当にやっていれば何となく終わるので余りきついとか思わないクロア

何から何まで感覚にズレがある希暗達3人とクロア

これもひとえに呂阿のせいなのであるが


4人がそんなことを考えながらも階段を下りていくと102層へと辿り着く

そしてやはり予想通りに目の前には先程と同じく大きな扉

どうやら本当にボス戦ラッシュのようだ

そう思った3人からは憂鬱な雰囲気が醸し出される

だがきついからといって攻略をやめるわけにはいかない上に残り時間がたいしてないこの現状を考えるとうじうじして留まってる時間はない


(よし!もう考え事をしててもダンジョン攻略が進むわけじゃないしどんどんやって行こう!もう特に深く考えずにやってやる!)

もはややけくそ気味にそう考えた希暗は3人に


「それじゃ中に入るよ。ボスに対しての動きは中に入ってから伝えるから」

というと3人からの反応を見ることなくすぐさま扉へと向かう

そんな希暗の様子の豹変ぶりに驚きつつも桜前と白月は


「まっ、待ってよ希暗!」


「私も置いてかないでよ~」

と言い追いかける

クロアは無言でその後ろをついて行く

そしてそのまま4人は102層のボス部屋の中へと入っていった

















ボス部屋の中に入るとやはり外からでは分からないボス達の反応がありありと感じられる

今回も一際大きな反応が2つ、それに群がるように小中様々な反応が数十体というところだ

ちなみに今回のボスはコカトリスといわれる大きな化け物鳥

お察しの通りブレスが凶悪で石化能力と猛毒の2つを使い分けてくる厄介な魔獣

ただ防御力はかなり低く近接戦闘を得意とするものならばある程度実力があれば余裕で狩れちゃうのであまり危険度は高くない魔獣でもある

そんなコカトリスの周りを囲むように沢山いるのはファイヤーバードやらラックチキンみたいな冒険者お馴染みの低ランク魔獣

素材だけではなく食料としても大変人気のある魔獣達であるので出会うことを嫌われない魔獣

ここで全く関係ないけど、後者の名前って略したらLチ〇じゃん

呂阿ははじめて聞いた時にそう思いずっとその名前で呼んでいたりする


希暗はボス達の編成を見た瞬間に今回のボス戦も前回同様のフォーメーションでやることを決めると


「さっきと同じように僕とクロアさんでコカトリスを、玲奈と白月さんで周りの鳥達をお願いね!」

そう言うとすぐさま土の大剣を作り出しコカトリスへと肉薄する

そんな希暗へとコカトリスは近づかれまいと2体かがりでブレスを浴びせていくが希暗は土の大剣を地面に刺すとその大きさを大きくして壁のように使用する

希暗が使う精霊魔法による大剣は全てが大きさ調節自由かつ魔力が続く限り何度でも作り出せる

よってこんな感じで盾にしたりシンプルに投げたりと色々な戦闘方法が取れるようになっているのだ

そして無事に土の大剣で2体からのブレスを防いだ希暗は魔法を一旦解除して再度素早く土の大剣を作り出すと素早くコカトリスの懐に入り込む

これでもうコカトリスにとってはチェックメイトも同然だ

そう希暗も思っていたがコカトリスは空を飛び始める


(え?コカトリスって長時間飛べないんじゃないの?)

そう希暗は思い一瞬困惑するが空中にいる方のコカトリスからブレスが飛んできているのをみて戦闘に集中することにする

ちなみに希暗の情報通り普通のコカトリスなら一瞬浮かんでジャンプのように移動することが出来るが飛んで移動することは出来ない

だがここにいるのは普通ではないコカトリス

アシュロンや女神達が試練用に準備した魔獣が普通であるわけないのだ

なんとも意地が悪いことだろうか

試練中に希暗達がぽっくり逝っちゃうことなんてまるで想定してないとばかりの鬼畜具合

それでもやるしかない辺り希暗達は本当に辛い役目を背負っているといってもいいだろう


そんな魔改造された飛ぶコカトリスと戦う希暗

一向に降りてくる気配のないコカトリスに対して希暗は戦闘方法を変えることを決めると、土の大剣を解除して風の大剣を作り出す

そして


「風精霊魔法・風烈斬波エーアリーシャ

そう唱える希暗

そして風の大剣をひと振りすると多数の風の斬撃がコカトリスの方に向かって飛んでいった

ひと振りに対して10は飛んでいく風の斬撃

それを何振りもして斬撃を飛ばしまくり空中にいるコカトリスを追い詰めていく希暗

コカトリスの方も希暗の怒涛の攻撃によりブレスを打つことも出来なくなりただただ空中を逃げ回る

だが飛ぶことに対して限界が来たのだろう

1度斬撃が着弾すると次々に被弾し続けコカトリスはズタボロになりつつ地面に落下する

そして希暗はその落下直後の隙を逃すことなくコカトリスを真っ二つにすることで今回の戦いを終えた


希暗が戦いを終える頃には既に他の3人は戦闘は終わっており素材の回収も終わっている状態

桜前と白月はコカトリスのブレスだけに気をつけながらたんたんと取り巻きを狩っていっていたし、クロアに関していえばほぼ一撃でコカトリスを丸焦げにしている

方法としてはコカトリスのブレスを真っ向からブレスで押し返してそのまま殺っちゃった感じ

そんな3人をみて希暗は


「よし!次行こう、次!」

とか言いボス部屋の奥の階段に向かって歩き出す

若干希暗がキャラ崩壊を起こしつつもまだ4人のダンジョン攻略は続いていく








……To be continued

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