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最終章・適当な説明 (in 魔人の国)

何となしに魔王城へと転移テレポートした俺達

さらに転移テレポートした先は以前1度お邪魔しているゼラスの私室

なお安全面に考慮しているため転移テレポートは1度魔王城の上空にしてこの場所にゼラスとエマ以外誰もいないのを確認した上で転移テレポートしております

もうあんなスプラッタな肉塊は………


話を戻して現在は俺とリーニャを背負ったままのセリアが仕事をしていたゼラスとエマの目の前に立っている

当然の如く目を点にして驚く2人

ゼラスは口を半開きにして固まっているしエマも手に持っていたペンを机の上に落としている

そのリアクションを見るためにわざわざ来たかいがあったと思わせるほど面白い2人の反応

リーニャがいたら確実に面白がって笑い出すだろうなぁなんて思うけども肝心のリーニャは未だにおやすみ状態

昨日も夜遅くまで訓練していたから仕方ないとは思うけど今のリーニャなら正直どんな場所でもどんなタイミングでも寝ていられる気がするけどね

俺は固まる2人に


「やぁこんばんは。用事があったから急だけど来たから。このあと時間ある?」

といつものように軽い口調で話しかける

するとやっと理解が追いついたのかゼラスが


「あ、あぁ。このあとなら時間をとることが出来る」

と何とか言葉を返してくるがリーニャを見るなり何故か元気になり


「それにしてもさっきのは転移テレポートか?他人を複数連れての転移テレポートなんか初めてみたな。それにこの城には我々の強力な結界が張ってあるはずなんだが……」

と普段の様子に戻る

エマの方もリーニャを見て喜びを顕にしていたのでセリアに


「とりあえずエマにリーニャを預けて来てくれ。どうせこのあと俺とゼラスが話し合っている間はリーニャは暇だろうし。だからエマにリーニャと一緒にいるように伝えて欲しい。それに何ならセリアもリーニャと一緒にいてもかまないけど?」

と伝える

エマの方もゼラスが真剣に話を聞いてくれるのならば特にこのあとの話し合いに必要は無いので家族の団欒の時間でも取ってもらおうと俺は考えた

それにセリアもさっきからずっと同じような話を繰り返し聞いているだけなのでかなり暇だと思う

俺がそう思っているとセリアは


「いえ、私はロア様の側にいますので。リーニャちゃんはエマさんの方に預けてきますね」

と言うリーニャを背負ったままエマに近づき一言二言話すとリーニャをエマに手渡した

リーニャを抱き上げたエマはセリアにお礼を言うと俺にも少し会釈してから部屋を出ていく

それを見て血涙を流しかねないくらい表情を歪めている阿呆がいるのだけど明日1日はリーニャはここにいる予定なのでそれで我慢してもらいたい

ちなみに明日の予定は俺はセリアを連れて獣人の国へと行きリーニャはこの国で家族と過ごしてもらうというわけだ

なので今日はまたここに泊まらせてもらった後に明日の朝出発してまた夜にリーニャを迎えにここに来る予定である

なんというハードなスケジュール(´·ω·`)

やる事が多過ぎて禿げそうな今日この頃


そんなことはさておき俺はエマとリーニャが退室したので早速本題に入る


「緊急の話があったから直接ここまで会いに来た。アポを取らなかったことは申し訳ないけどほんとに今まで忙しかったし急な話なんだ」

そう言いつつ俺は椅子を作り出すとゼラスが座っている対面へと椅子を置き座りこむ

勿論セリアの分も作って置き俺の斜め後ろに座ってもらった

俺の言葉を聞きゼラスが聞いてくる


「それはリーニャとの時間よりも大事なことか?」

随分真剣な表情だかは何を言うかと思えば……この発言である

エマがいたら確実に一発殴られていたな

そんなゼラスに俺も真剣な表情になると答える


「そうだな。今回はお巫山戯なしの真剣な話だ」

その俺の言葉を聞いたゼラスが話を続けるように視線で促して来たので俺は話をはじめる


「とりあえずこれから伝えておく。邪神が復活する、前回俺が倒した邪神の従魔達もセットでだ。復活する日までもう1ヶ月もないだろう」

俺がそう言うとゼラスは激しく動揺し椅子から立ち上がると俺に質問してくる


「なにっ!?ということはお前は邪神復活の阻止に失敗したというのか?」

そんな俺を責めるような言葉を言うゼラスにセリアが殺意を向けはじめているので俺が手で制しつつゼラスの問いに答える


「あぁ、最後の最後でしてやられたよ。悪かったな、復活を阻止できなくて」

俺がそう申し訳なさそうに言うとゼラスは落ち着いたのか椅子に座りなおし口を開く


「いや、俺としてもお前を責めるつもりはない。だがお前ほどの力を持つものが防げなかったとなるとその邪神達の力に対して不安を覚えてな………それで正直なところどうなんだ?俺達は勝てるのか?」

そんなゼラスと俺はしばし会話を続けていく


「それに関しては今のところなんも言えない。とりあえずある目的が成されないとまず無理だ」


「その目的とはなんだ?俺達にも関係のあることか?」


「それがここに来た目的の一つでもあるな。その目的は女神からも言われた必須事項、率直に述べると3種族の協力関係だ」


「3種族の協力…か。ん?女神からも言われったって神託ののことか?。そんな内容ならば我が国にも神託が降りているはずなんだがな」


「いや、神託の事じゃないぞ。確かに神託も降りるかもしれないが俺は直接女神に会ってきたからな、勿論リーニャも会ってる」


「っ!?……つくづくお前は規格外だな。女神に会うなんて伝説の話の中でしか聞いたこともないぞ」


「まぁそこはこの際置いといて本題は3種族の協力についてだ。それに関してある計画をしているんだが……それにあんたに魔人の国代表として参加して欲しい」


「それはどんな計画なんだ?我々は前回の戦いからお前の話には全面的に協力するということで話が一致している。この国を救ってくれた恩人である上に以前も我が国の軍隊を戦力を減らすことなく帰還させてくれたしな」


「それは此方としては好都合な話だ。計画を具体的に言うと各国の代表を集めて会議を開くだけの単純なものだな。そこで3種族各国で今回の邪神との戦いにおいて協力するように約束してもらう。基本的には話し合いで済めばいいけど最悪脅してでも……って感じになるかもね」


「……まぁそれに関しては仕方あるまい。俺はお前をほぼ全面的に信用している、だから会議については参加しよう。ちなみにそれは俺一人での参加か?」


「いや3人ほどでいいよ。ならこの国が参加を決めてくれたからあとはスリイアだけだな………獣人の国は多分問題ないはず」


「1番参加しないと渋ると思っていた帝国が既に参加表明をしているのか!?それならばスリイアの方もイグノアの方も特に問題ないだろう」


「そう願うね。めんどくさいのはお断りだ」


「ではこれで話は終わりか?なら俺から聞いておきたいことがあるのだが?」


「ん?もうだいたい話は終わったからなんでも聞いてくれ」

いつになく真剣な様子のゼラスに俺がそう言うとゼラスは


「そうか……じゃあこの国を出て今までのリーニャの様子と成長について色々話してくれ」

とか抜かしやがった

こいつ絶対さっきの話の方よりリーニャについて話の方が重要視してやがるだろ

あの流れでこの話を聞いてくるとかありえねー

エマでも呼んできたろかまじで


そう思いながらも俺はリーニャのことについて色々とゼラスに話をしていく

そしてリーニャの思わぬ成長にゼラスが喜び絶望し父親の威厳が無くなりかけるといった状況になりながらもメインの目的の話よりも長い時間俺とゼラスはセリアを巻き込んでリーニャについて話をしていたのだった







……To be continued


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