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最終章・あれま(゜Д゜)

シシリアが真剣な表情になったので俺もそれに合わせて真剣な表情になりつつシシリアに訪ねる


「それで俺について何か知ってるんだろ?その遇異物イレギュラーとかいう呼び名も凄い気になるし」

と言いつつ


(まぁどうせ単純に俺の存在がバグみたいなもんだからイレギュラーなんて呼んでるだけだろうしなぁ)

なんて思っているとシシリアの口から俺が予想だにしなかった言葉が紡がれる


遇異物イレギュラー、あなたは本来ならこの世界に来たと同時に存在が消滅する予定でした。いえ、正確に言えばあなたは他の異世界人が召喚されると同時に貴方の存在がなかったことになるはずだったのです」

そうシシリアが言うと流石の俺も驚きを隠せない


(( 'ω')ファッ!?まさかの俺は既に死んでいるなんてこと言われちゃうの?!)

シシリアの言葉を聞いて驚いているのは俺だけでなく他の全員も驚きのあまり何も言えなくなっていて呆然としている

又はシシリアの言っていることを理解しようとしていないのかもしれない

そんな俺達を見ても表情を変えずにシシリアが俺に問いかけてくる


遇異物イレギュラー、貴方は何故自身がそのような能力を持つことになってしまったのか考えたことはありますか?」

そう聞かれた俺は


「それは多分バグかなんかで偶然こんな能力を手に入れたと思っている。そうじゃないとおかしいくらいに飛び抜けて強かったからな。でもこんな単純な話じゃないんだろう?」

と答える

もうこんな予想は間違っているのが分かりきっているので俺はシシリアからの問いに素直に答えつつ自身の存在についての説明を聞いていく


「そうですね。私達が作り管理しているシステムには私達に並ぶ存在を生み出せるような力はありません。ですが貴方が偶然にも強力な能力を受け取ったというのはあながち間違いではありません」


「そのシステムっていうのはどんなものなんだ?もしかして俺達のステータスを決めているのってやっぱりあんた達なのか?」


「貴方達でいうステータスというのを決めているのは私達で作りあげたシステムが設定して調整しています。なので間接的にですが貴方達のステータスは私達で決めているのと言っても過言ではないですね」

その言葉を聞いて話の流れをぶった斬る俺のKY発言が炸裂する


「てことは俺の役職とか種族が巫山戯てんのもあんた達のせいか!?今すぐもうちょっとマシなのに変えやがれ!」

俺が急に大声を出したことに一同は一瞬驚いたが俺が何を言っているのか分からないので困惑している

だがシシリアはだいたい把握しているので俺の発言のアホさに呆れつつ


「それは諦めてください。貴方に会う種族や役職が現在のシステムには無かったんですよ。だから適当に作りました………私が(ボソッ)」

と言う

だが俺の地獄耳は最後の言葉まで聞き逃さない


「いやあんたが作ったんなら変えろよ、もっとシンプルな奴に。今のままだと雑過ぎてなんか嫌なんだよ」

そう俺が言うがシシリアは


「さて、話を戻しましょうか」

と言い俺から視線を逸らしやがった

この野郎はあとで〆る

まぁ今はこんなことより大事なことがあるので仕方ないので俺は再び本題へと話を戻す


「はぁ……じゃあ聞くけど結局どうして俺がこんな能力を手に入れたんだ?」

俺がそう言うとシシリアと俺は再び問答をはじめる


「それはですね………貴方の中には現在4柱の神の力が混在しているからです」


「っ!!…それはどういうことだ?詳しく頼む」


「えぇいいでしょう。まずは貴方がその能力を持つ原因となったことから話しますね」

そう言うとシシリアは少し間をおいて説明をはじめる


「原因としてはアナザーのやろうとしていたことにあります。今回アナザーが復活を遂げようとしていたのは知っていますね?前回の戦いの時から着実にアナザー達の計画は進行していたのです。その計画の一環としてアナザーは強力な従者、つまり異世界人のうち誰かを操り手駒にしようと企んでました。3種族の戦争が長引けば確実に人間の国のどちらかが異世界人を召喚するのが目に見えてましたからね。もうだいたい予想は出来たと思いますがこのアナザーに狙われた異世界人、それが貴方なんですよ遇異物イレギュラー

と言い、更にシシリアは説明を続ける


「ですが私達は運良くそのアナザーの計画を知ることができ、それを阻止するために動きました。具体的にはアナザーが異世界人を手駒にするために力の一部を与えるつもりだという事に合わせて私達も力の一部をその異世界人に与えるといった方法です。しかしこの方法だとほぼ確実に私達の力とアナザーの力が相反しその対象の魂を破壊し存在を無くすはずでした。この時は私達も悩みました。罪のない一般人、しかも別の世界から呼び出されてしまった異世界人。それをただ運が無かっただけといって殺してしまうのは……。そう思いながらも私達はこの方法を決行するしかありませんでした。何故ならもし異世界人の1人がアナザーの手駒となってしまえばほぼ確実に他の異世界人、それに他の人間達も手駒にされてしまうからです。それほどまでに異世界人の潜在能力は凄まじいものなんですよ、それに恐らく貴方の潜在能力はもともとかなり高かったでしょうしね」

そう言いシシリアは話を一旦やめた

なんか話がだいぶ予想外過ぎてアホなことを考える余裕がない

俺以外なんて理解が追いついていないのか全員が全員難しい表情をしている

…いや、これは多分シシリアの話全部を理解することは出来なかったけど本来なら俺が死んでいたってことに対する感情なのかもしれない

なんせあのリーニャでさえ少し表情を変えている


そして沈黙を場が支配するなかしばしの時間が流れていった







……To be continued


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