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最終章・次回!女神降臨す

女神と通信をするべくを瞑り正座をして胸の前で手を組んでいるフリーナ

その様子をただ黙って見ている俺達

といっても俺はこの部屋の中に自分の魔力を張り巡らせたり特殊魔法・解析スキャニングをずっと発動させつついつでもすぐに並列思考を使用する準備もしてフリーナを観察している

これで如何なる方法でフリーナと女神がやり取りしていたとしても多分補足、ないしは推測出来ると思う

それでも分からなかったら………明日の俺に任せた

ちなみに特殊魔法・解析スキャニングは普通の魔法だけでなく念話や無詠唱魔法といった誰が使用しているのかが分からないものまで使用者を特定し魔法の種類を判別することが出来る

これまた使える人材は軍から引く手数多なほど希有なスキルである


(多分予想だけど念話の類だと思うんだよなぁ。女神からの一方的な信託ならまだしもやり取りとなるとそれを可能にする方法なんて念話しかしらない。もっとも神っていうほどなんだからどんな方法使っててもおかしくないけど。それにステータスをみてもシンプルにわかりやすくユニークスキルがあるだけだからな、ユニークスキルは真似出来ないし。……てかまだなのかなぁ、結構時間だったけど正座辛くないだろうか)

なんて考えながらもとりあえず待つ俺

ほかの面々も立ったまま待機している

…いや、リーニャは既にへばったのかセリアにおんぶしてもらっているな多分

ちなみにここでフリーナのステータスを紹介しておくと



名前 フリーナ・デルセン

種族 人間

役職 巫女長

体力 E

筋力 E

魔力 B

物防 F

魔防 D

俊敏 E

知力 A

運 S

技能スキル・・・・光魔法Lv3、水魔法Lv2、調合Lv2、調理Lv2、採取Lv1、農耕Lv1

固有技能ユニークスキル・・・・神託授者、知恵女神シシリアの加護


神託授者………女神からの神託を受けることが出来る。また希に女神への通信を行える者も存在する



とまぁこんな感じ

巫女としての能力はなんら問題ないと思うし魔法技能の2つ持ちかつ魔力も高めなので戦うこともある程度出来るであろう

それにユニークスキルを2つ持ちである

フリーナも希暗と同じく知恵女神シシリアの加護を持っていたことには多少驚いたが、よくよく考えてみるとフリーナは知恵女神シシリアと通信を取ることが出来る唯一の存在

そんなフリーナに加護を渡さないわけがないだろう

だってフリーナと通信出来なくなると単純な神託しかこの国に与えることが出来ないんだし

ちなみにこの世界での神託は主に飢饉や自然災害の前兆を知らせてくれるものとしてとても大事にされているらしく、それは神託を受けることの出来る巫女も同じであり神託を受けれる巫女はどの国でも丁重に扱われているようだ

この国の巫女達がこんな大きな建物に住んでいるのもそのためである

だが生まれ持った才能によって将来が決まってしまうのがこの世界の掟

神託を受ける能力を持っている巫女は巫女をやめたりほかの街へと行くことすら出来ないという制約を付けられたりしているため全員が全員幸せであるというわけではないだろう

それは他の一部の役職についても言える事だけど


そうして待つことおよそ数十分

待つほうとしてはだいぶ焦れ始めてきたころやっと状況が動いた


(おっ、やっと変化があったな。えーっと………これは……なるほどなるほど。………うーん、このやり方でいけるかなぁ。それともこっちかなぁ)

フリーナに起きた変化を観察してそれをもとに色々な方法を考えてはじめる俺

もちろんユニークスキルを使っているので一瞬のうちにどんどん考えをまとめていく

ちなみにフリーナに訪れた変化を観察して何が起きているのかを把握したところ、予想に近く念話に近いものであることが分かった

何故ならば一応魔法の発動が確認出来ているが、それがどんな魔法なのかが分からないからだ


俺がそうこうしている間にもフリーナは女神との通信を一旦終えたらしく一息ついてから立ち上がると俺達に視線を向け口を開く


「先程無事に女神様とお話をすることが出来ました。………ですが私がフロリア様から承っていた質問をすると、あなたの近くにいるとても強い人間にあとは任せなさいと言われたのですが…希暗様のことでしょうか?それとも…そちらの方でしょうか?」

そうフリーナが言うとフリーナを除く全員が一斉に俺を見て


「多分呂阿のことですね」


「僕じゃなくて呂阿のことだね」


「間違いなく神楽君の事ね」


「神楽君の事だよね」


「呂阿で間違いない」

と口々に好きかって言う

後ろからも


〔間違いなくロア様のことですね。女神様にも知られているなんて流石ロア様です〕


〔流石主様です。あれだけの間で既に女神達と話をする方法を可能にしているなんて〕

と声にはなってないけどそういう声が聞こえてきた気がした

それと同時に寝息が聞こえてきたのは多分気のせいじゃないよね

てかそれにしても俺の事をきちんと把握しているあたり流石女神ってところか

それに俺が何とかするだろうっていってるってことは俺の現在の実力でも女神達とやり取りすることが可能だと言っているようなもんだしな

じゃあとりあえず色々と試さてみるか


俺がそんな事を思っていると俺以外の全員が俺の名前を言ったのでフリーナは驚きつつも俺に聞いてくる


「あの…では呂阿様。女神様の言っていたことが私にはよく理解出来ませんでしたが説明していただいてもよろしいでしょうか?」

そう言うフリーナに俺は


「うーん、説明って言われても難しいんだよなぁ。やり方を説明するのも面倒臭いし女神がなんで俺なら何とかするとか言ったのについてはよく分からないしなぁ。まぁでも何とかなるかな多分」

と答えた

後半に関しては嘘であるが前半は正直な感想なので特に問題ないだろう

それにしてもどの方法からやろう

話しを聞く際にこの全員でってなると念話は難しいから直接女神と会って話をしたいんだよな

そうなると……まずはこの方法から試すか


考えをまとめた俺は不思議そうな表情のフリーナと俺が何をやらかすのか分からないから怖いっといった不安そうな表情をみせるフロリアン達に目を向けると今からやることを説明する


「とりあえず女神に話を聞くための方ほなんだけど…全員幽体離脱してみよっか(´・∀・`)」

俺がそういうとフロリア・リア・フリーナはその言葉に馴染みがないのか理解出来ないといった表情

その一方希暗・桜前・白月はそんなこと出来るの!?と言いたげな表情

瑠奈はやってみたいと言わんばかりの期待の眼差しを俺に向けていた

なので言うよりも実際に体験してもらった方がいいだろうと思い俺以外の全員に魔法をかける


「自作魔法・心体乖離アルフェイル

俺がそう唱えると全員の身体が崩れ落ちた

もちろんセリア達も同様に崩れ落ちて透明マントが効果を失う

そして実際に幽体離脱離脱した全員は自分の身体が床に倒れるのを見て、更に現在のお互いの身体が透けているのを確認して


「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」」」

と盛大に驚いたのだった








……To be continued

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