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最終章・単純な作業は辛い(´·ω·`)

いつも起きる辺りが薄暗くなってきた頃

俺は寝落ちから目を覚ますとそのままセリア達か起きるまで昨日の夜と同じ作業をはじめる

どうやらどんどん人間を辞めていくうちに睡眠時間は少しずつ減っていき、元の世界ではすこぶる悪かった寝起きもすぐに意識がはっきりする

それ以外にも身体の倦怠感・関節の痛み・空腹などが感じられなくなってきている

おそらく完全に人間辞めたら多分戦闘によるダメージ以外の痛みを受けないようになるんだろう

それに最近はどれだけ魔力を使ってもすぐに回復してしまうようなのだ

この世界に来たばかりの頃はそう魔力量もそこまで多くなく回復も1日かけてゼロからのMAXまで回復するといった感じだった

だが今は更に魔力量が増えたにも関わらずゼロからMAXまで魔力量が回復するのに半日もかからない

しかも中級以下の魔法だと打った瞬間に使った魔力がほぼ全部回復する

ちなみに現在の俺の魔力量は神級魔法を全力で3回使えるといった具合だ

この全力というのは俺が魔法を制御できるギリギリまで魔力を込めた状態ということなので、ただ単に神級魔法を打つだけならもう少し多く打てるだろう


そんな能力値を誇る俺は今はただひたすらある魔道具に魔力を込め続けている

両手で魔道具を作っては魔力を込めて異空間にしまい再び両手に魔道具を出す

これの繰り返しを延々としている

もちろんただその間ぼーっとして作業するのではなく新魔法のイメージや自作オリジナル魔法の威力向上のために色々と考え事をはしている

さっきから俺が延々と作っているこの魔道具は来る戦いにおいて必ず役に立つものだろう

それに加えて体力回復ポーションや魔力回復ポーションなんか大量に生産している

勿論俺が全力で作ってしまうと高性能すぎてあとあと困ることになりかねないので市販のものよりちょっといいぐらいの性能に抑えてある

魔道具の方はただこの世界にそう言う発想が無くて別に作るために技術力が足りないというわけではないので別に出回らせても問題ないわけだ

使い方もとても簡単だしね

それ以外にも色々と考えてはいたのだけども如何せん必要な数が多いのでこの魔道具1個に絞ったということだ

効果はいずれ分かるだろう


そんなことをしているといつものようにセリアがまず起き出してくる

そして俺が起きているのに気づいたのか寝具を持ってくると


「おはようございますロア様。私にもなにか手伝えることはありませんか?」

と言ってきたので、俺は寝具を異空間にしまいつつ


「じゃあ昨日と同じようにこの作業を一緒にやってくれ。でもセリアの魔力がだいたい半分ぐらいになったらやめといていいから。ポーションを使いすぎると身体への負担が大きいからね」

と言いセリアにも魔道具を少し渡した

こちらは暇さえあれば作っていたものを異空間に大量にしまい込んでいるだけだ

本当なら作る度に魔力を込めて異空間に仕舞っておきたかったのだけれどもなんせこの魔力を込める作業

ちょっと集中しないといけない上に時間がかかる

なのでそれを考慮すると魔道具を次々と作り出す速度の方が早いのでとりあえず作りまくっておいたのだ

ちなみに昨日大量に3人に渡したにも関わらずまだまだあったりする

セリア達がうんざりするまでこの作業は手伝ってもらうことになるだろう

もううんざりしてるかもだけど……


そうしてしばらく作業を続けているとクロアが起きてきたのでリーニャも起こして朝食の準備に入る

セリアは朝が強く寝起きもいいため起きてすぐに活動することができるが、クロアは少し朝が弱い

といっても俺とセリアが起きるのが早い上に寝起きが良すぎるだけなのでクロアは至って普通だと思う

リーニャは子供なのでしょーがない

俺は徐々に意識をはっきりとさせていくクロアと布団から出たはいいものの俺の胡座の上で丸くなっているリーニャの寝具を片付け3人朝食を渡す

もうメニューはお馴染みの煮る・焼くで作った簡単スープと卵メインと炒め物だ

それらを食しながら俺は3人に今日の予定を伝える


「それじゃこのあとの予定を言うな。とりあえずこのあとフロリアの準備が整ったら女神と通信ができるとかいう巫女の場所に連れていってもらう。そして何とかして女神達と話をするつもりだ。邪神のことや英雄なんちゃらについて聞きたいしな。それでそれが終わったら時間次第ではすぐに獣人の国か魔人の国に行こうと思っている。最悪どっちの国でも巫女に合わないといけないかもね。じゃあこんな感じで、なにか質問とかある?」

俺がそう言うと3人は特に質問も内容でただ今日の予定を了承した様子だった

といっても1名はどうせ聞いていないのだが

そして俺達は朝食を食べたあと

魔道具に魔力を込める作業は一旦置いといて3人の魔法や魔力操作の訓練をするのであった







訓練をすることおよそ数時間

流石の3人も魔力の消費や体力の消費からかいささか疲れが見えはじめる

そんな3人を見て訓練を終わらせると同時にいつものように特製ドリンクや軽食を渡して休むように伝えた俺はもう昼近くになってきたので頃合かと思いフロリアへと念話を飛ばす


『おーい、聞こえる?』

そうするとすぐに念話が返ってくる


『聞こえますよ呂阿。こちらの準備はもう大丈夫です、いつ頃来ますか?』


『ならすぐにでも行くよ。だけど片付けとかしてからだからちょっと時間かかるかも』


『分かりました。では私達は先にあのお部屋に向かっていますね。それと希暗様はもう準備が出来ているのでしょうか?』


『あぁー、それはこっちで聞いておくよ。フロリアはリアと一緒にゆっくりと部屋に向かっておいて。瑠奈達にも俺から念話を送って今から集まるってこと伝えておくよ』

そう送りフロリアとの念話のやり取りを終えた俺はすぐさま希暗へと念話を送る


『おーい希暗、起きてるかー?』

だが返事がない、ただの屍のようだ

俺は繰り返し念話を送る


『起きろー!』『起きろー!』『起きろー!』

そうするとやっとのことで希暗から反応が返ってくる


『今起きたよ………それでどうかしたの?』


『どうしたもなにももう昼だぞ。昨日の約束忘れたのか?』


『あっ!』


『まぁとりあえず今そこにフロリア達が向かっているから。俺達もすぐ向かうからな』

と送ったあと希暗の反応を待たずに念話を切る

どうやら昨日までやっていたダンジョン攻略の疲れからかぐっすりと眠っていたのだろう

その後に念話を送った桜前と白月は起きてはいたがかなり眠そうであった


そうして希暗のいる部屋に集まることが決まったので俺は3人に声をかけてから、さっきの訓練のせいで一部が消し飛んでいる地形を元の姿に近づける作業をしたあとに結界を解除し忘れ物がないのを確認すると希暗の部屋に誰もいないのを確認してからほかの奴らが来る前に部屋へと転移テレポートした






……To be continued

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