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間幕・その後のother side(③)

明後日から2章いきます!


《side希暗》



「希暗………。その、、、大丈夫?」

と玲奈が少し吃りながら聞いてきた


「・・うん。少しは気持ちの整理がついたかな……」


「・・そう……。神楽君があんなことになって希暗が1番辛いのかなって思って来てみたの」


「心配してくれてありがとう玲奈。大丈夫…とは言えないけどヤケになったりはしてないよ」


「良かった……。こんなこと言っちゃいけないかもだけど、、、希暗がもしいなくなってたら私は多分耐えられなかった……」


「それは呂阿が………呂阿が僕を助けてくれたからいまここに僕はいられるんだよ……」


「分かってる………」


「そっちの白月さんの方は大丈夫なの?多分だけど白月さんってあの件以来呂阿のこと・・・」


「さっきまでずっと泣いてて今は泣き疲れて寝ているわ。歩は神楽君のこと好きだったからね………」


「話を聞いた時から泣いていたもんね。多分旦椋さんも悲しんでいるはず……、旦椋さん呂阿とかなり仲が良かったからね」


「そうかもね……。話は変わるけど希暗、これからどうするつもり?はっきり言うとあなたの能力だとまた危険な目にあうんじゃないのかって私、、、心配なのよ……」

そう言う玲奈の目にはうっすら涙が浮かんでいる

恐らく希暗が死んでしまうことを想像したのだろう

この時希暗は玲奈にどう答えるか悩んでいた

玲奈になら能力の話をしていいかもしれないがもし能力が上がっていることが周りにしれてしまったら最前線に出されこの力を敵を倒し破壊していくためにつかってしまうかもしれない

でもそうなって最前線にいればもしもの時玲奈や他のみんなを守ることが出来るかもしれない


この力はもう大切な人を守るために得たものだ

破壊や殺戮のために使いたくはない

どうするべきなのか、まだ考える必要がある

そう思い希暗は口を開いた


「そうだね、まだどうするかは決めきれてないよ。1週間の間にきちんと考えて整理しておくよ」


「そう……。でも自暴自棄になって無茶だけはしないでね。それじゃあそろそろ部屋に戻るわね、おやすみ希暗」

そういいのこし玲奈は部屋を出ていった

その後希暗は今後のことを考えようとしたが流石に疲れによって早々に意識を手放すこととなった


















《sideフロリア&リア》



時間が少し遡り希暗達がダンジョンを脱出し王都への帰路についていたころ

フロリアはいつものように中庭でお茶を飲みながら読書をし側にはリアが仕えていた


「そろそろ呂阿様達のの初ダンジョン攻略が終わったころですね」

そうリアが言うと


「そろそろですね。最初の下見の日帰り予定ならそろそろ帰りはじめているかもですね」


「初めての実践のダンジョン攻略ですから、皆様さぞお疲れになっている事でしょう」


「異世界人の殆どはそうかもしれませんね。でもきっと呂阿は戦闘を余りせずにあまり疲れてないと思いますよ」


「そのような事がお分かりになるほど呂阿様と仲良くなられたのですね。最近はいつも2人でお話してられますし。もしかして呂阿様にお好きにでもなられましたか?」

とリアが少し意地悪な質問を微笑みながらすると、フロリアは顔を赤らめ下を向いた

この反応を見る限り満更外れではない様子だとリアは判断したが今回はこれ位にしておこうと思い話をこう続ける


「なんといってもフロリア様にとって呂阿様は初めての異性のお友達ですからね、単にそれだけの理由かも知れませんね」

こう言うとフロリアは


「そ、そうでしゅ。きっと同年代の男の子と話すが初めてだったので……」

と噛みながらも赤い顔のまま返してきた

その後も当たり障りのない会話を少しし暗くなる頃に2人は自室へと戻って行った






その夜フロリアは呂阿達の初実戦のことが気になりどんな様子だったか父親であるルーカスに訪ねるために王の私室へと向かうことにした

ルーカスの部屋の近くに来ると扉は少し開いており、中からルーカスとラハットの声が聞こえてくる


「さて、、、彼等はこれからどうなるであろうな」


「やはり戦えなくなる者も出てくるかと。死に慣れてない者達が死を間近に感じてしまうと実践戦闘に対し恐怖感を持ってしまいますから………」


「そうだな、仲間の1人が死んでしまったとあらばやはり気落ちや恐怖するのは避けられぬか」


「そうでありましょうね……。上手く乗り越えてくれれば良いのですが」


「こちらとしては乗り越えてくれないと困るのだがな。あの年齢の子供に求めるのは酷かもしれんが、我が国は彼等の戦力はあてにせざるえない状況だからな………」

このような2人の会話聞いたフロリアは襲ってきた不安感が拭えずにいた

異世界人のうち一人が死んでしまったことは会話から理解できたがそれが誰なのかまでは分からなかった

フロリアはそれがもしかしたら呂阿かもしれない

でも呂阿じゃないかもしれない

いやきっと呂阿ではないはず

そんな思いを抱きながらフロリアは自分の部屋へと戻って行った


この後フロリアはしんでしまったのがだれかを聞くことは無かったがいつも来ていたはずの呂阿が来なくなったことがそれが誰であったのかを指し示していた………















《side?????》



同刻、王城内のある場所でこのような会話がなされていた


「くそっ、なんであの野郎が死んでないんだよ」


「落ち着けよ。いいじゃないか、目標の片方が消えたんだしさ」


「それはお前の方にしか理がないじゃないか!今回の件でびびって実戦に出ないとかになったらどうするんだよ!」


「その時はその時また考えればいいさ。焦るなよ、確実にいこうぜ」


「・・・・そうだな」

闇夜に浮かぶ2人は黒い笑みを浮かべているようであった






……To be continued →

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